案件の状況を可視化できる案件管理システムを活用することにより、案件管理を効率化することができます。それでは、案件管理システムにはどのような種類があるのでしょうか。
本記事では案件管理システムの概要や案件管理システムを使用するメリット、おすすめの案件管理システム・アプリ11選などをご紹介していきますので、ぜひ案件管理システム選びの参考にしてみてください。
案件管理システムとは
案件管理システムとは企業での営業活動を円滑に進めるための案件管理を可視化し、効率化することができるツールです。
案件管理を手作業で行うには、商談日や取引先、担当者や商材などのさまざまな要素を盛り込んで管理する必要があるため、Excelを使って管理するにも非常に手間がかかります。
しかし案件管理システムでは、このような項目を全て管理し、案件が現在どのような状況なのかをリアルタイムに把握することができます。また、案件管理システムでは案件の担当者や進捗状況、成約日なども可視化され、一目でわかるように整理できます。
さらに、システム上で顧客の詳細情報に至るまで管理できるような案件管理システムもあるため、これまでは営業担当者しか把握できていなかった顧客の情報を営業チームや社内全員で共有することも可能になり、ノウハウなども活かせるようになるでしょう。
案件管理システムを使用するメリット4つ
案件管理システムを導入することにより、従来では非常に手間のかかっていた案件管理を効率化し、情報共有をスムーズにして営業活動に活かせるようになります。
それでは、案件管理システムを使用することにはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは案件管理システムを使用するメリットを4つご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
1:情報が紐付く
Excelなどを使って案件管理を行う場合、個別の取引状況を見るためにはExcelの別のシートを開く必要があります。同時に複数の取り引きを抱えている場合、確認作業が非常に手間になるでしょう。
しかしクラウドベースの案件管理システムの場合は取引情報が紐づいているため、関連情報を簡単に確認することが可能です。また、それによってこれまで案件管理に掛かっていた時間や手間を削減することができます。
2:分析が簡単にできる
案件管理システムでは商材や期間ごとの売上見込みや実績、それを基にしたグラフなども簡単に作成することができます。また、営業担当者同士で営業フェーズを比較分析することにより、なかなか受注に至らない原因となっているボトルネックを改善へと繋がることができます。
たとえば営業フェーズでの案件維持率を段階ごとに折れ線グラフのレポートにすることで、それぞれの担当者の得意不得意を可視化することができ、適切なフォローができるようになります。
3:状況の可視化ができる
案件管理システムではすべての取引案件を管理し、どの営業担当者がいつどのような対応をどの取引先に対して行ったのか、どのメンバーが現在いくつの案件を担当しているのかなどをリアルタイムで把握できます。
また、状況を可視化するだけでなく進捗が遅れている案件に対してアラートを出すこともできるため、特に停滞している案件やフォローが必要な案件がないかなど、管理職が先回りして案件管理業務を進められます。
4:情報の共有ができる
従来であれば直接の営業担当者だけが案件を管理していたため、営業活動が属人化しており、進捗状況が共有できていませんでした。
しかし案件管理システムを利用して記録を入力することにより、会社や部署、部門全体で案件の進捗を共有できるため、案件の進捗が確認しやすくなります。
また、優秀な営業担当者のノウハウを情報共有し、ナレッジを標準化することによって、他の営業担当者も営業の現場で活用できるようになります。
おすすめの案件管理システム・アプリ11選
案件管理システムや案件管理アプリの導入を検討している方の中には、どのシステムを導入すればいいのか迷っているという方もいるのではないでしょうか。
ここではおすすめの案件管理システム・アプリ11選をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
1:Senses
SensesはAIを搭載したクラウド型の営業支援システムです。案件の進捗はカード形式で管理することができるため、SFAやシステムに慣れていない担当者でも直感的な操作や確認作業ができます。
また、停滞している案件はカードの色が変化するため、案件の管理漏れも防止できます。
2:ネクストSFA
ネクストSFAは案件管理だけでなくメールの一斉配信機能を搭載した営業支援システムです。リスト作成や案件管理、データ分析などの営業管理に特化したシステムで、案件の進捗や動きをグラフで視覚化できます。
さらに「進行中」などの条件を指定することで、担当者へ一括でメール送信ができます。
3:Sales Force Assistant
Sales Force Assistantは営業担当者に個別のAI秘書を付けることができる営業支援システムです。案件情報と商談情報が紐づいているため、履歴一覧からでも案件の流れが簡単に把握できます。
さらにAI秘書が業務の抜けやアプローチ時期なども教えてくれます。
4:SkyDesk CRM
SkyDesk CRMはSky Desk Campaignと連携ができる顧客管理システムです。そのため、現在Sky Desk Campaignを利用している企業に特におすすめです。
また、アプローチの結果を紐付けて評価でき、顧客単位でメールのやり取りなどができます。
5:Zoho CRM
Zoho CRMは営業支援システムと顧客関係管理システムの機能を揃えた案件管理システムです。チームパフォーマンスを可視化して、実績や目標値などから担当者が必要な活動を導き出し、目標達成へと繋げます。
また、サイトへの訪問など見込み客の反応もリアルタイムに把握することができます。
6:Sales Cloud
Sales Cloudは世界的にもトップのシェアを誇るSalesforceの営業支援システムです。非常に多くの機能を利用できるため、自社特別のルールなどを適用して管理を行いたい企業に最適です。
また、基幹システムやMAとの連携も可能なので、Sales Cloudを導入すればほとんどの要件を満たすことができるでしょう。
7:ちきゅう
ちきゅうはシンプルで必要な機能のみを利用することができる案件管理システムです。見たい情報をグラフ化し、さらにガジェットとして自由に配置できます。
また、同社MAツールのMAJINと親和性が高いため、組み合わせて利用することでより活用できるでしょう。
8:WaWaFrontier
WaWaFrontierはお手軽価格で導入できる営業支援システムです。グループウェアにあるスケジュールから簡単に日報を作成でき、知りたい情報はフィルタ機能を使うことでいつでも必要な情報を確認できます。
月額費用は1ユーザー1,000円からとなっているため、安価に導入したい企業におすすめです。
9:GRIDY SFA
GRIDY SFAはユーザー数無制限で利用できる営業支援システムです。同社が販売している他のツールとの連携機能が特徴で、GRIDY BIと連携することで受注見込みやフェーズの分析、グラフ化などが実現できます。
また、Google Appsカレンダーに登録したスケジュールを呼び出し、営業報告に利用できます。
10:kintone
kintoneは日報作成や勤怠管理、案件管理システムなどのあらゆる業務システムを作成できる開発プラットフォームです。自社で必要としているオリジナルの業務アプリを簡単に作成できます。
また、作成したワークフローアプリは社外からでも申請や承認を行うことが可能です。
11:Stock
Stockはチームでのストレスのない情報共有を実現するシンプルな案件管理システムです。残しておきたい情報を、ノート機能を使ってオフラインでも簡単に残すことができ、チームでの共有もスムーズに行えます。
また、情報のストックだけでなくタスク管理も手軽に行えます。
まとめ
案件管理システムを導入することで、案件ごとの進捗状況が可視化できるようになり、取引先の情報も簡単に確認できるようになります。また、これまで属人化していた営業活動での情報やノウハウを共有できるため、営業チーム全体で活かすことができるようになるでしょう。
ぜひ本記事でご紹介したおすすめの案件管理システムを参考に、自社の運用に適した案件管理システムを導入してみてはいかがでしょうか。