Office 365で利用できるExcelは最新のExcel 2016。その魅力といえば、定期的なアップデートにより、新しい機能が追加されたりデザインが変更されたり、継続的に使い勝手が向上していくことです。
ここでは、そんなOffice 365で利用できるExcel最新版の機能について紹介します。
Excel 2016アップグレードで追加された機能
リボンのデザインやファイルなど、細かいところを見れば様々なデザイン変更や機能追加が行われています。その中でも、Office 2016で追加された目玉機能といえば次の3点です。
- 新たなグラフやチャートが追加されたことで、データをより視覚化し分析しやすくなった
- 操作アシスト機能によって目的の機能に簡単にアクセスできる
- 地域ごとにまとめたデータを地図上に表示して、地理要素を持つデータを視覚化できる
新たに追加されたグラフやチャートとは、ウォーターフォール、ヒストグラム、箱ひげ図、ツリーマップ、サンバーストの5つです。これらの、今までありそうでなかったグラフやチャートが追加されたことで、データを使った表現がより豊かになりました。
操作アシスト機能とは、ドキュメントのリボン上部にある「実行したい作業を入力してください」と記載している検索枠です。この検索枠に任意の機能の一部を入力すると、すぐにその機能を呼び出せます。たとえば「分析」と入力すると、すると機能名のすべてを入力しなくても分析に関連する機能が一覧で表示されるので、目的の機能を簡単に使用できます。
さらに、地理要素を持つデータを地図上に表示して自由にレイアウトすることで、地域別の情報を簡単に比較できるようになりました。
以上が、Excel 2016に追加された目玉機能です。この他にも、ドキュメント上でスクロールできる3Dモデルを挿入できるようになりました。
Office 365は常に機能追加が行われている
先述の通り、Office 365は定期的なアップデートのより新機能が続々追加されています。ここでは、直近に追加されたExcelの新機能を紹介します。
3Dモデルの挿入と編集
Windows版の最新Word、ExcelおよびPowerPointは、2017年8月のアップデートにより3Dモデルの挿入と編集を可能にしました。3モデルとはいわゆる3D画像であり、ドキュメント上で3D画像の操作や編集ができます。
方法はいたって簡単です。挿入タブにある「図」グループで、「3Dモデルの挿入」という項目をクリックすると、ファイルから3D画像を挿入できます。挿入した画像はマウス操作によって回転させたり、編集することも可能です。
3画像を使用したいけど自身で用意できない場合は、「オンラインソースから」を選択しましょう。表示されるダイアログボックスで「Remix 3D」を選択すれば、カタログから好きな3D画像を参照・挿入できます。
これ以前のアップデートで主要な追加機能といえば、Excelの共同作業でしょう。Office 365サブスクリプションを契約していれば、OneDrive、OneDrive for BusinessまたはSharePoint Onlineのライブラリにブックをアップロードすると、他のユーザーをブックを共有し、共同編集作業が可能になります。
同時に作業してもそれぞれの変更が数秒で反映されるので、リアルタイムな共同作業ができます。
Office 365でExcelを利用するには?
法人向けのOffice 365でExcelを使用できるプランは限られています。そのプランとは次の5つです。
- Office 365 Business
- Office 365 Business Premium
- Office 365 ProPlus
- Office 365Enterprise E3
- Office 365 Enterprise E5
各プランの特長を簡単に説明します。
≪Office 365 Business≫
- Word、Excel、Outlook、PowerPoint、OneNote、PublisherおよびAccessを使用できる
- ユーザーごと1TBのオンラインストレージが付く
- Officeアプリイケーションのみをシンプルに導入したいユーザー向けのプラン
≪Office 365 Business Premium≫
- 上記7つのOfficeアプリケーションに加えて、Exchange OnlineやSharePoint Onlineといったビジネスツールも使用できる
- Officeアプリケーションとビジネスツールを同時に導入したい中小企業向けのプラン
≪Office 365 ProPlus≫
- Office 365 Businessと同じ機能に加え、Skype for Businessで組織のコミュニケーションを強化できる
- 300名以上の大規模組織でも使用できる(Office 365 BusinessおよびOffice 365 Business Premiumは最大ユーザー数300名)
≪Office 365 Enterprise E3≫
- Office 365 Business Premiumの全機能に加え、100GBのメールボックスやユーザーごとに独自ドメインメールアドレスが使える
≪Office 365 Enterprise E5≫
- Office 365 Enterprise E3の全機能加え、高度なセキュリティ機能や様々なデバイスでの電話発信や受信、および転送を制御できる
- これらは全てのユーザーで同じプランを契約することも、ユーザーの特徴に応じてプランを使い分けることも可能です。
最適なプランを選ぶには
Office 365の法人向けプランは全部で7つ用意されており、プラン構成が複雑だというユーザーもいます。しかしそれは豊富なプランを提供し、皆さんの環境に合った最適なプランを使用していただきたいという気持ちの現れでもあるのです。そのため、Office 365の導入検討を行う際は、最適なプランを選ぶことが大切です。
まずは、Office 365で何をしたいか?を明確にしましょう。たとえば、Officeライセンスは既にあり新しくする必要はない。ただし、インフラ投資やシステム保守ができないため、Exchange OnlineやSharePoint Onlineといったオンライン版のビジネスツールは魅力である。という環境の場合、それのビジネスツールのみを提供するOffice 365 Business EssentialsかOffice 365 Enterprise E1がおすすめです。
反対に、ライセンス管理を簡素化したいためOfficeアプリケーションのみ欲しいという場合は、Office 365 BusinessかOffice 365 ProPlusを導入しましょう。
このようにOffice 365は数種類のプランを提供することで、常にユーザーのニーズを満たすことができるサービスです。
まとめ
Office 365でExcelに様々な機能が追加されたことで、ビジネスの幅が大きく広がりました。データ分析も以前より簡単になっているので、これから統計分析をスタートしたいというユーザーは、ぜひ色々な機能に触れてみてください。ちなみに、永続ライセンス版のOffice 2016でも最新の機能が使えるので、そちらも併せて検討しましょう。