時間と場所を選ばずに気軽なコミュニケーションや情報共有が可能なWeb会議システムは、今や現代ビジネスにとって欠かせないツールとなりました。Microsoftが提供する"Skype for Business”もそんなWeb会議システムの一つです。
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今回紹介するのはSkype for Businessをその他Web会議システムと比較した上での"違い”です。Skype for Businessにあって他製品にないものとは?また、Office 365との違いや特徴なども紹介していきたいと思います。
現在Web会議システムやそれを含むグループウェアの導入検討を行っている企業の皆さん必見です。
Skype for Businessとその他Web会議システムの違い
ユーザーベースでの料金体系
実はWeb会議システムにおいて、ユーザーベースの料金体系でサービスを提供している製品は意外と珍しく、多くの製品が会議室ベースの料金体系により複雑化しています。
Web会議システムというのは、"社員一人一人が”それぞれの時間や都合に合わせてコミュニケーションを取れるようにする環境を整えるのがベストですので、ユーザーベースの料金体系で提供されている方が都合も良く毎月のコストがハッキリとします。
Skype for Businessではプラン1の月額220円、プラン2の月額600円がユーザーごとにかかるので、料金体系がハッキリとしています。
Active Directoryと連携したセキュリティ強化
ユーザー及びコンピュータリソース管理や、シングルサインオンなどにActive Directoryを活用している企業は多いと思います。Skype for BusinessはこのActive Directoryと連携を取り、総合的な管理環境でセキュリティを強化することが可能です。
Web会議システムと言えば音声や映像でコミュニケーションを取るだけでなく、ファイル共有やインスタントメッセージによるコミュニケーションを取ることもあります。つまり予想以上に情報が集約する場所でもあるので、ここから情報漏洩に繋がるというリスクは少なからずあるのです。
従ってセキュリティ強化を図り、外部はもちろん内部による情報漏洩事件も防がなくてはなりません。
最大10,000人参加のブロードキャスト会議
Skype for Businessで拡張できる最大人数は10,000人であり、かなり大規模なプレゼンテーションやWebセミナーなどを展開することができます。
特に複数拠点がある会社では新人教育などに利用すると、交通費を削減しつつ目の前にいるのと同等の教育を行うことができるので、教育コストを抑えつつ効率性をアップすることができます。
インターネット上のすべての人に解放することも可能ですので、非常に自由度の高いWeb会議システムだと言えます。
Microsoft Azureを介したストリーミング
Skype for BusinessはIaaS/PaaSサービスであるMicrosoft Azureを介したストリーミングを行うことで、高パフォーマンスかつ便利な機能を実装したWeb会議システムを構築することができます。
Microsoft Azureはセキュリティに定評があるのでサービスを介することで安全選を高めることが可能です。
電話からでも参加可能なWeb会議
様々なWeb会議システムにありそうでないのが"電話からでも参加可能”という機能。通常ならスマートフォン・タブレット用のアプリをインストールしていなければ不可能ですが、Skype for Businessでは電話からでも会議に参加することができます。
外出先にいる際はどこでもWi-Fiスポットが完備されているわけではないので、重要な会議に参加できないというケースもあるでしょう。こうしたときに電話からでも利用できるというのは大きなアドバンテージになるのではないかと思います。
クラウドPBXによるコスト削減
PBSとはそもそもビジネスフォンにおける内外線の電話をコントロールするためにあります。通常は管理環境が煩雑化してしまうのですが、クラウドPBXにより環境がスッキリしますのでコスト削減にも繋がるのです。
Skype for Businessとその他Web会議システムには意外と多くの違いがありますね。細かいところで言えばさらに違う部分があるのですが、これは実際に使用してみて実感していたたければと思います。
Skype for BusinessとOffice 365の違い
次はSkype for BusinessとOffice 365の違いについて紹介します。
アプリケーションの違い
そもそもOffice 365とはSkype for Businessを含む複数のサービスを同時に提供するグループウェアです。従ってSkype for Businessと比べて圧倒的に多くのメリットを提供しています。
ちなみにOffice 365で提供されているサービスはビジネスメールのExchange Online、ファイル・情報共有のSharePoint Online、社内SNSのYammer、ユーザーごとに1TBのストレージ、プロジェクト管理ツールなどです。
加えてエクセルやパワーポイントなどのMicrosoft Officeも提供していますので、グループウェアとしての死角はないと言ってもいいでしょう。Exchange OnlineやSharePoint Onlineなどと連携することにより、Skype for Businessはさらに利便性が高まります。
料金面の違い
Skype for Businessを含めた複数のサービスを提供するOffice 365 Business Essentialsはユーザーあたり月額540円、さらにエクセルやパワーポイントなどのMicrosoft Officeまで含めて提供しているのOffice 365 Business Premiumが月額1,360円になります。
Skype for Businessプラン2とOffice 365 Business Essentialsでは60円差で後者の方が低コストなので、Web会議システムに加えてグループウェア環境を整えたいという場合はかなりお得ですね。ただしOffice 365 Business Essentialsが提供しているSkype for Businessはプラン1なので、若干の機能差があります。
Office 365 Business Premiumでは760円の差がありますが、Microsoft Officeを利用できるというのがかなり大きなアドバンテージです。
ライセンス版を購入するとなると4万円以上はかかりますので、それを月々プラス760円で導入できるというのはコスト的にお得です。しかも常に最新バージョンが利用できるので、追加ライセンス費用も必要ありません。
まとめ
いかがでしょうか?今回紹介したSkype for Businessとその他Web会議システムの違いについては、製品検討の際に是非参考にしてみてください。また、Office 365の導入によりSkype for Businessの利便性をさらに高めることができるので、合わせて検討することをおすすめします。
大切なのは自社にとって最適なWeb会議システムを導入することなので、導入する目的を改めて明確にした上で検討していきましょう。