デジタルファースト時代の到来により、業界や業態を問わず、オウンドメディアや自社ECサイトによる集客が当たり前になりました。オウンドメディアや自社ECサイトの運用では、長らくWordPressに代表されるカップルドCMSが主流でしたが、ここ数年でより柔軟性が高いヘッドレスCMSに注目が集まっています。しかし、ヘッドレスCMSはコストや機能などさまざまな違いがあるため、選定のためには明確な基準が必要です。ここではヘッドレスCMSの概要やメリット、デメリット、導入や選定のノウハウなどを紹介します。
1.ヘッドレスCMSとは
ヘッドレスCMSは、2010年代中盤から徐々にその名が知られるようになった新しいCMS(コンテンツ管理システム)です。ここでは、ヘッドレスCMSの概要や従来型CMS(カップルドCMS)の違いについて紹介します。
ヘッドレスCMSの概要
ヘッドレスCMSはCMS(コンテンツ管理システム)の一種です。従来型のCMSでは、コンテンツの作成と編集・管理を担うバックエンドと、見た目(ビューワー)を管理するフロントエンドが一体となっていました。
これに対してヘッドレスCMSは、バックエンドとフロントエンドが分離しており、なおかつバックエンドだけを管理対象とするCMSです。フロントエンド(ヘッド)が無いことから「ヘッドレス」と呼ばれています。
ヘッドレスCMSでは、主にAPI(ApplicationProgrammingInterface)を介してフロントエンドへコンテンツを提供します。フロントエンドから独立した状態で、Webサイトの内部構造を変えることなくコンテンツだけを配信することができる点が特徴です。
また、複数のサイトを運営している場合などに、「種類の異なるデバイスやプラットフォームに対して一貫性のあるデータを配信する」といった使い方も可能です。
ヘッドレスCMSとカップルドCMSの違い
ヘッドレスCMSとカップルドCMSでは、基本的な構造が大きく異なります。また、技術的な特性や用途にも違いがあります。ここでは、ヘッドレスCMSとカップルドCMSの違いを見ていきましょう。
バックエンドとフロントエンドの分離
ヘッドレスCMSとカップルドCMSの最も大きな違いが、バックエンドとフロントエンドの関係性です。
ヘッドレスCMSは、前述のようにコンテンツの内容やそこで使用されるデータを管理するバックエンドが、フロントエンド(ビューワー)と分離しています。
従来型のカップルドCMSでは、バックエンドとフロントエンドが一体であることから、どちらか片方を改修する際に、もう一方への影響を考慮する必要がありました。特にフロントエンドで管理しているテンプレートを回収する際には、バックエンドの開発言語に合わせる必要があるなど、一定の手間がかかっていました。
一方、ヘッドレスCMSならばバックエンドとフロントエンドを別々に改修すれば良く、こうした手間が発生しません。
技術的な柔軟性の違い
ヘッドレスCMSは構造的にフロントエンドから独立しているため、開発言語やプラットフォームの縛りが弱いという特徴があります。カップルドCMSの場合は、表示する媒体(Webやアプリなど)によってビューワーの仕様が決まるため、その仕様に合わせる形でバックエンド側にも技術的な制約が課されることがほとんどです。
一方、ヘッドレスCMSは、APIによってフロントエンドへコンテンツを提供できさえすれば良く、ビューワー側の仕様から技術的な制約が生じにくいという利点があります。
活用範囲の違い
カップルドCMSは、事実上、活用範囲がWebサイトに限定されていました。一方、ヘッドレスCMSはスマホアプリやデジタルサイネージ、ウェアラバルデバイスなどさまざまな形態でのコンテンツ提供が可能です。
2.ヘッドレスCMSの普及の背景(デジタルファーストの時代に)
ヘッドレスCMSは2010年代中盤ごろから徐々に注目され始め、近年は急速に普及の兆しを見せています。この背景には、デジタルファーストの時代に伴う顧客行動の変化、CXの重要性の高まりなどがあります。
デジタルファーストに伴う顧客行動の変化
デジタルファーストの時代が本格的に到来し、Web上で製品を探す顧客が増えました。こうした顧客行動の変化は、BtoCのみならずBtoBでも確認されています。
例えば製造業では、自社サイトにおいて、製品名と写真のみを掲載していた企業が多くみられました。しかし現代の顧客は、Web上においてもリアルとそん色のない情報を欲するため、細かい製品の仕様やスペックの掲載、使い方や特徴に関する動画コンテンツなどを提供する必要があります。
こうした中身の濃いコンテンツは、閲覧者に対する訴求力となり、商談や購買につながります。つまり、今後は製品情報をよりリッチにすることがブランディングやマーケティング、CXの観点から重要になっていくのです。さらにこうしたコンテンツは、さまざまなデバイス・環境で参照されるようになったことから、マルチデバイス対応が欠かせません。
つまり、「デジタルファースト→顧客行動の変化→マルチデバイス対応」という一連の流れが、ヘッドレスCMSが普及する要因になっていると考えられます。
製品情報ページについては、こちらの記事も参照ください。
https://www.cloud-for-all.com/customer-data-cloud/blog/importance-of-product-pages-in-manufacturing
上質なCXを提供するシームレスなユーザージャーニーの重要性
デジタルファーストが進んだ今、顧客に選ばれるのは「製品情報が充実していて、かつ、より快適な体験(ユーザージャーニー)ができるサイト」です。
具体的には、目的としているサービスや情報に対して、いかにシームレスにアクセスできるかが重要です。また、ページが表示される速度への評価も厳しく、ページロードが遅いサイトは閲覧者の離脱を招いてしまいます。さらに、画一的で一方的な情報ではなく、顧客それぞれの好みに合致した具体的で双方向的なコンテンツであることも欠かせません。
つまり、顧客に選ばれるためには「豊富な製品情報を、パーソナライズかつインタラクティブなコンテンツとして、スピーディーに提供する」ことが重要なのです。
一方で、コンテンツを提供する企業側には、マルチデバイス対応や複数のチャネルでの製品情報管理など、さまざまな負担が生じます。こうした状況において、コンテンツを独立した状態で管理・提供できるヘッドレスCMSが評価されており、導入企業の増加につながっています。
顧客に選ばれるサイトについては、こちらの記事も参照ください。
https://www.cloud-for-all.com/customer-data-cloud/blog/manufacturing-web-site
3.ヘッドレスCMSのメリット
ここで、改めてヘッドレスCMSのメリットを整理しておきましょう。導入側・顧客側それぞれのメリットを紹介します。
導入する側(企業や開発者)のメリット
ヘッドレスCMSを導入する企業や開発者のメリットとしては、以下5つが挙げられます。
マルチプラットフォーム・マルチデバイス対応
ヘッドレスCMSでは、バックエンドからAPIを介してさまざまなプラットフォーム・デバイスへとコンテンツを提供できます。具体的には、WindowsOSを搭載したPC向けWebサイトやAndroidやiOS向けのモバイルアプリ、IoTによるウェアラブルデバイスやデジタルサイネージなど、OSやデバイスの種類を問わず一貫性のあるコンテンツを配信できることが強みです。
また、複数の配信先がある場合でも、Webサイトやアプリの基本構造を変化させることなく、プラグインのようなイメージで導入できる点も見逃せません。
パーソナライゼーションが容易になる
ヘッドレスCMSの活用により、パーソナライズしたコンテンツの提供が容易になります。顧客属性や行動履歴に応じてコンテンツを使い分ける場合、各コンテンツをヘッドレスCMSで管理することで、パーソナライズしたコンテンツをスムーズに提供することが可能です。
コンテンツの管理・更新の負担が減る
ヘッドレスCMSでコンテンツを一元管理することで、コンテンツの管理や更新にかかる作業負担の軽減が期待できます。例えば複数のチャネルに同一のコンテンツを提供する場合、提供元であるヘッドレスCMSの中身を更新するだけで、複数のチャネルに反映されるからです。
フロントエンド開発の自由度が高い
ヘッドレスCMSでは、フロントエンドとバックエンドが分離しているために、フロントエンドのデザインや仕様設計を自由に進めることができます。カップルドCMSの場合、サーバーサイドの仕様や言語からさまざまな制約が生じましたが、ヘッドレスCMSではこうした制約を大幅にカットすることが可能です。その結果、フロントエンドの開発・改修を迅速に進めることができます。
パフォーマンスが高い
ヘッドレスCMSは、APIによるコンテンツ提供が前提であり、従来型のカップルドCMSに比べると高いパフォーマンスを誇ります。具体的には、サーバーの応答時間やレンダリング開始時間、ユーザーが操作できるようになるまでの時間、メインコンテンツが表示されるまでの時間など、すべてにおいてカップルドCMSを上回る可能性が高いです。
特にメインコンテンツの表示速度は優れており、Googleのコンテンツ評価指標である「CoreWebVitals」で採用されている「LCP(LargestContentfulPaint:ユーザーがどれだけ早く有益な内容に到達できるか)を向上させやすいというメリットがあります。LCPの向上はユーザーの離脱を防ぐほか、検索順位評価にも良い影響を与える可能性が高いでしょう。
顧客側(ユーザー側)のメリット
顧客側(ユーザー側)のメリットとしては、下記3つが挙げられます。
一貫性のある高品質なユーザージャーニーの提供
ヘッドレスCMSの活用により、顧客側はどのようなデバイス・プラットフォームでも一貫性のあるコンテンツを閲覧することができます。つまり、PCからスマートフォン、スマートフォンからウェアラブルデバイスという具合に使用するデバイスを変えたとしても、一貫性のある上質な体験を得ることができます。
優れたレコメンデーション
ヘッドレスCMSの活用により、顧客は自身の属性や購買履歴、Web上での行動履歴に応じて最適なコンテンツを受け取ることができます。これは、ニーズに近い情報の提示(レコメンド)を得やすくなることにつながります。
高速なページロードによるストレスの軽減
導入側のメリットでも紹介したように、ヘッドレスCMSは高いパフォーマンスを誇ります。メインコンテンツの表示速度に優れ、ユーザーが操作できるようになるまでの時間も短いため、さまざまなコンテンツをストレスなく参照できます。
4.ヘッドレスCMSの注意点
このように導入側・顧客側双方にさまざまなメリットを提供するヘッドレスCMSですが、導入に際しては注意すべき点もあります。
学習コストとエンジニアリソースが必要である
ヘッドレスCMSは従来のカップルドCMSとは異なる仕組みです。カップルドCMSの多くは、コンテンツの登録と表示において技術的なスキルが不要とされていました。一方、ヘッドレスCMSは、フロントエンドとバックエンド双方で一定の技術的なスキルが必要です。例えば、フロントエンド(ビュー)を独自に開発・実装する場合はHTMLやCSS、JavaScriptなどWeb系言語の知識が必要とされるでしょう。
また、フロントエンドからバックエンドにAPIリクエストを行うため、APIの実装についても学ぶ必要があります。こうした専門知識は学習コストが高く、社内にエンジニアリソースを持たない企業にとっては負担になる可能性があります。
金銭的なコスト
多くのヘッドレスCMSは、初期コストに加えて月額費用が発生します。月額費用は製品や契約形態によってさまざまです。導入する規模にもよりますが、業務システム並みの導入・維持コストが発生するケースもあります。
フロントエンドの開発が必要
フロントエンド部分を持たないヘッドレスCMSでは、フロントエンドの開発に新たなリソースが必要です。また、動的な機能は外部ツールの活用が必須になる場合もあります。
特に、eコマースなど売上に直結する機能は標準搭載されていないケースが多く、外部サービスなどを活用して取り入れる必要があるでしょう。
したがって、ヘッドレスCMSをeコマースの強化につなげる場合は、該当する機能を組み込み可能な製品を選ぶことも大切です。なかには、「SAPCommerceCloud」のようにヘッドレスCMSに組み込み可能なeコマース関連機能が標準搭載されているサービスもあります。
5.ヘッドレスCMS導入の流れ
次に、ヘッドレスCMSを実際に導入する際の大まかな流れについて解説します。ヘッドレスCMSの導入は、「要件の確定」「選定」「導入と実装」という3ステップで行います。
要件の確定
まず、要件として「何を(どのような内容を)」「どこへ(Webサイト、スマホアプリ、店舗など)」「どのように(テキストか動的コンテンツかなど)」配信したいかを確定させましょう。
また、すでに何らかのコンテンツを提供している状態であれば、従来の方法について課題を抽出します。この課題を加味しながら、上記3つの内容を吟味しつつ、要件を確定させます。
選定
要件を満たす機能を持ったヘッドレスCMSをピックアップします。ヘッドレスCMSは国内外に複数の製品があるため、機能やコストを比較しながら最適な選定をすすめたいところです。国内外の主要なヘッドレスCMSについては、後ほど詳しく紹介します。
導入と実装
ヘッドレスCMS自体の導入に加えて、追加開発や設定作業などを行います。具体的には、チャネルに応じたフロントエンド開発やAPI仕様の決定、SEOへの最適化作業などが含まれます。
6.ヘッドレスCMSの種類と選定方法
ヘッドレスCMSは大きく2つに分類されます。要件によって選定すべき製品は変わるため、ヘッドレスCMSの種類と選定方法について理解しておきましょう。
ヘッドレスCMSの種類
CaaS型
CaaSとは「CMSasaService」の頭文字をとった略語です。端的に言えば、PaaS(PlatformasaService)型のCMSを指すもので、サーバーやデータベースをクラウドサービスとして提供するタイプです。一般的にはCaaS提供企業に使用料を払い、管理画面のみを利用することが多いでしょう。サーバーやデータベースを管理する手間が省ける一方で、「ランニングコストが高くなる」「機能拡充が進まない」などのリスクがあることも把握しておくべきです。
Self-Hosted型
Self-Hosted型では、自社で用意したサーバーやデータベースの上にCMSを設置します。Wordpressをはじめ、多くのカップルドCMSで採用されていた方式です。インフラの導入・維持コストが必要になる一方で、オープンソースのCMSを設置すれば月額利用料は発生しません。また、カスタマイズや設定、機能拡充の自由度も高い傾向にあります。ただし、開発・実装・運用にはエンジニアリソースが必須です。
ヘッドレスCMSの選定方法
ヘッドレスCMSの選定基準としては、以下が挙げられます。
開発者向けの機能の充実度
自社要件に従ってカスタマイズしたい場合は、「APIを独自に定義できる」「プラグイン追加の自由度が高い」など、開発者向け機能の充実度を注視したいところです。
開発者向けコミュニティの有無
開発者向けのコミュニティがあるCMSであれば、開発作業中に生じた問題についてコミュニティから回答が得られる場合があります。ヘッドレスCMSの多くは誕生から日が浅く、開発におけるノウハウが蓄積されていないことも多いため、コミュニティの有無も重要な選定要素です。
APIコール数(リクエスト数)
ヘッドレスCMSはAPIによってフロントエンドとの連結を行うため、頻繁にAPIコールを発行します。また、ヘッドレスCMSの多くはAPIコール数に基準を設けているため、コンテンツの更新頻度に合うものかどうかをチェックしておきましょう。
管理画面の使いやすさ
CaaS型のヘッドレスCMSの場合、ユーザーが実際に操作できるのは管理画面のみです。管理画面の使いやすさは、コンテンツ配信やメディア運営の効率に直結します。「直観的な操作が可能か」「コンテンツの分類はわかりやすいか」など、複数の視点でチェックしていきましょう。
ランニングコスト
オープンソース以外のヘッドレスCMSは、月額課金制(もしくは割引ありの年間契約制)を採用しており、規模や機能の数によって料金が変わります。料金は月額数千円から数十万円まで幅広いため、しっかりと比較しましょう。
ヘッドレス対応のEコマースプラットフォームという選択肢も
上記とは別に、ヘッドレスに対応したeコマースプラットフォームを活用するという選択肢もあります。eコマースプラットフォームの活用により、ヘッドレスCMSのデメリットである「フロントエンドを別途開発する必要がある」という点が解決できるでしょう。
近年のeコマースプラットフォームは、PIM機能やAPIで複数のチャネルにコンテンツ配信する機能が搭載されるなど、多機能化が進んでいます。その中で、ヘッドレスアーキテクチャに対応し、ヘッドレスCMSと同様のメリットを提供するサービスも登場してきています。
7.代表的なヘッドレスCMSの紹介
すでに述べたように、ヘッドレスCMSは国内外の企業から複数の製品・サービスが提供されています。ここでは、2023年時点で代表的なヘッドレスCMSを紹介します。
国産のヘッドレスCMS
海外製のヘッドレスCMS
8.SAPCommerceCloudとは
最後に、ヘッドレスCMSのメリットを包括し、かつデメリットも解消できるソリューションである「SAPCommerceCloud」を紹介します。
SAPCommerceCloudとは大手ITベンダーであるSAP社が提供するeコマースプラットフォームです。BtoBおよびBtoCに対応しており、eコマースを通じて顧客体験を最適化するための機能が凝縮されています。
SAPCommerceCloudの機能
マルチデバイス対応
標準機能としてマルチデバイス対応が組み込まれており、どのようなデバイスからでもアクセスしやすいコンテンツを提供します。
製品情報管理機能(PIM)
製品コンテンツの登録や編集、カタログ管理機能といったPIM機能を提供します。また、PIM機能よって統合された情報は複数のチャネルで公開することが可能です。
APIファーストによるヘッドレス対応
SAPCommerceCloudは、JavaScriptベースのストアフロントレイヤーを持ち、APIによってヘッドレスアーキテクチャに対応します。
顧客体験の最適化を容易に実現
SAPCommerceCloudは、これら標準機能によって「パーソナライズされた製品情報をシームレスかつスムーズに提供する」というヘッドレスCMSと同様のメリットを提供します。
ヒロセ電機の事例
コネクター専業メーカーとしてグローバルに事業を展開するヒロセ電機株式会社では、デジタルマーケティング変革の一環として、自社Webサイトの情報拡充や訪問者の反応のチェックに着手しました。
具体的には、海外市場への情報提供や膨大の製品情報の掲載、Webの閲覧状況を踏まえたメール配信などです。こうした施策を支える仕組みのひとつとして、SAPCommerceCloudを導入しました。
導入後は、日、英、中、韓、独、仏、露の7言語対応とスマートフォン対応を実現しつつ、パートナー向けサイトとの統合やマーケティングとの機能連動も実装しました。また、自社Webサイトの訪問者の行動を一元的に把握できるようになったとのことです。
詳しくは以下の記事もご覧ください。
SAPヒロセ電機がSAPC/4HANAで挑むグローバルデジタルマーケティングの変革https://www.sapjp.com/blog/archives/26119
9.まとめ
ここでは、ヘッドレスCMSの概要とメリット、注意点、選定基準や主要製品の情報などを紹介してきました。ヘッドレスCMSには、顧客の情報ニーズを満たしつつコンテンツ管理の手間を削減するなど、さまざまなメリットがあります。一方で、フロントエンドの開発が別途必要になるなど、エンジニアリソースに関する課題の発生が想定されます。もし、自社要件に合ったヘッドレスCMSが存在しない場合は、ヘッドレスCMSのメリットを包括したeコマースプラットフォームにも目を向けてみてはいかがでしょうか。