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徹底比較!Microsoft TeamsとSlackはここが違う

徹底比較!Microsoft TeamsとSlackはここが違う

Microsoft Teams(マイクロソフトチームス)とSlack(スラック)はどちらもビジネス向けに提供されているチャットツールです。Microsoft Teams2016年11月にサービス提供が開始し、Slackは2017年11月に日本語版でのサービス提供が開始されたので、日本ではどちらも新興サービスとして扱われています。もっとも、Microsoftの歴史はSlackよりも長いので新興というイメージは無いかもしれません。

本稿では、Microsoft TeamsとSlackの気になる比較を行っています。

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ビジネスチャットツールって何が良いの?

今でこそビジネスチャットツールを利用することが当たり前になっていますが、2~3年前までは「やっぱり使い慣れたメールが良いね」という風潮がありました。本当にメールにメリットがあるというよりは、単に変化を嫌っていた傾向があります。まずは、ビジネスチャットツールを利用するメリットを確認していきましょう。

コミュニケーションがとにかくスピーディ

ビジネスチャットツールはメールと違っていちいち開封する必要がなく、チャットを開くだけですべてのメッセージが表示されます。さらに、まるで会話をしているようにメールよりもフランクなやり取りが可能なので、コミュニケーションがとにかくスピーディです。

メッセージのやり取りが時系列で残る

ビジネスチャットツールでやり取りされたメッセージはすべて時系列で残ります。メールのように同じようなメッセージが冗長することもないので、メッセージが非常にスッキリとしてストレスを感じません。過去のメッセージを検索することもできるので、情報が埋もれてしまうこともないでしょう。

自然とレスポンスが早くなる

送信したメッセージを相手が閲覧すると「既読」が付きます。相手もそれを理解しているので、既読にしたままのメッセージを放置することが少なくなり、自然とレスポンスが素早くなります。

ファイル添付も可能だから情報共有が促進する

メールのようにファイルを添付することも可能であり、ファイルをその場で開封することができますので情報共有が促進します。

Microsoft TeamsでもSlackでもこれらのメリットは同じように持っています。ただし機能面に違いもあるので、十分に比較した上で環境ごとに最適なビジネスチャットツールを選択することが大切です。

Microsoft TeamsとSlackの共通機能

Microsoft TeamsとSlackは何もかも違いだらけ、というわけではありません。共通している機能もあり、それがメッセージ/ファイル添付/検索/メンションの4つの機能です。ちなみにメンション機能とは「@(アットマーク)」の後に注意を引きたいユーザーの名前を入力することで、メンション部分が協調表示され、指定したユーザーに通知が届くという機能です。

1対1でメッセージのやり取りをしている場合は使用しないかもしれませんが、複数ユーザーでやり取りをしている場合は特定のユーザーに何かを話したり依頼したりしたいときに使用します。

ちなみにファイル添付機能はMicrosoft TeamsとSlackの共通機能ですが、ストレージ容量に大きな違いがありますのでご注意ください。(後述します)

違い1.サービス形態の違い

それでは本項よりMicrosoft TeamsとSlackの違いについて説明していきます。まずは「サービス形態の違い」です。

Microsoft TeamsはOffice 365にバンドルされたビジネスチャットツールであり、Office 365とは複数のコラボレーションツールを統合したMicrosoftのクラウドサービスです。Microsoft Teams単体では提供されていないため、利用にはOffice 365のサブスクリプション(定期購入型のライセンス)が必要になります。その理由はMicrosoft Teamsはそもそも、単なるビジネスチャットツールではなくOffice 365に統合されている多数のコラボレーションツールを繋ぐ「ハブ的存在」として開発されためです。ちなみにMicrosoft Teamsが利用できるOffice 365プランは次の5つになります。

Office 365 Business Essentials

Office 365 Business Premium

Office 365 Enterprise E1

Office 365 Enterprise E3

Office 365 Enterprise E5

一方、Slackでは無料版と有料版のサービスを提供しており、どちらのサービスを選択してもメッセージでのやり取りやファイル添付など基本的な機能を利用できます。Microsoft Teamsとは違い単体で提供されているビジネスチャットツールなので、ユーザーはSlack自体にコストを支払うことになります。ちなみに有料版にはスタンダードプランとプラスプランという2種類のプランがあります。

違い2.各機能の特徴

ビジネスチャットツールとして基本となるストレージ容量/音声およびビデオ通話/グループ作成/最大ユーザー数について、それぞれの特徴をご紹介します。

ストレージ容量

Microsoft Teamsの場合、サービス母体がOffice 365なのでOffice 365で提供しているサービス容量に準ずることになります。Office 365ではユーザーごとに1TBまたは無制限(Enterprise E3とE5のみ)のストレージ容量を提供しており、テナント全体として1TBのストレージ容量を提供しています。かなり大容量なので、容量圧迫を気にせず使用できるでしょう。

Slackは無料版ならばテナント全体で5GB、有料版のスタンダードプランならユーザーごとに10GB、プラスプランならユーザーごとに20GBのストレージ容量を提供しています。Slackが「単体サービスとして提供されている」ことを考慮すれば、妥当なストレージ容量と言えるのではないでしょうか。

音声およびビデオ通話

昨今のビジネスチャットツールでは音声およびビデオ通話機能が備わっていることが当たり前であり、メッセージに限定されないコミュニケーションが可能です。Microsoft Teamsの場合は最大50名での音声およびビデオ通話が可能です。ちなみにOffice 365に統合されているSkype for Businessから音声およびビデオ通話を開始すれば、最大250人での同時接続が可能になります。

Slackは無料版と有料版で最大接続数が異なります。無料版なら1対1の音声通話に限定されていますが、有料版ならどちらのプランでも最大15名の音声およびビデオ通話が可能です。

ちなみにMicrosoft TeamsでもSlack(有料版)でも、他のユーザーと画面を共有しながらコミュニケーションを取ることができます。

グループ作成

Microsoft Teamsの場合はテナントごとに500,000のグループを作成でき、ユーザーごとに250のグループを作成できます。一方Slackは無制限にグループを作成できるため、500,000を超えてグループを作成する場合はSlackにメリットがあるでしょう。

最大ユーザー数

Microsoft Teamsではグループごとに最大999人のユーザーが参加可能であり、Slackは無制限に参加できます。

違い3. サービス価格

Microsoft TeamsもSlackも同じクラウドサービスですので、月々のコストが発生するという点は変わりありません。最後にそれぞれのサービス価格をご紹介して終わります。

≪Microsoft Teamsの価格(ユーザーベース)≫

Office 365 Business Essentials 月額540円

Office 365 Business Premium 月額1,360円

Office 365 Enterprise E1 月額870円

Office 365 Enterprise E3 月額2,180円

Office 365 Enterprise E5 月額3,810円

≪Slackの価格(ユーザーベース)≫

スタンダードプラン 月額850円

プラスプラン 月額1,600円

Microsoft Teams有するOffice 365ではプランごとに様々なコラボレーションツールが統合されているので、プランごとの違いを下表でご紹介しておきます。

Office 365 Business Essentials

Skype for Businessを含み、Exchange OnlineSharePoint Onlineなど複数のコレボレーションツールが統合されている。

ユーザーあたりの月額 540円

Office 365 Business Premium

Business Essentialsの内容に加えて、Officeアプリケーションを使用するライセンスと、Microsoft Teams等のコラボレーションツールが統合されている。

ユーザーあたりの月額 1,360円

Office 365 Enterprise E1

Skype for Businessを含み、Exchange OnlineやSharePoint Onlineなど複数のコレボレーションツールが統合されている。ユーザー数無制限で利用できる・

ユーザーあたりの月額 870円

Office 365 Enterprise E3

Enterprise E1の内容に加えて、Officeアプリケーションを使用するライセンスと、コンプラアンス維持に特化したツールが統合されている。

ユーザーあたりの月額 2,180円

Office 365 Enterprise E5

Enterprise Eの内容に加えて、高度なセキュリティツールやBI(Business Intelligence)ツールが統合されている。

ユーザーあたりの月額 3,810円

まとめ

いかがでしょうか?Microsoft TeamsとSlackは同じビジネスチャットツールでも多数の違いがあるので、しっかりと比較検討した上で最適なサービスを選択しましょう。

また、本格的に社内コラボレーションを強化したい方には、マイクロソフト認定パートナーのサービスメニューを検討されることをお勧めします。

マイクロソフト製品を活用した様々なワークスタイルの導入に向けたサービスメニューを豊富に取り揃えています。

製品選定の段階から、導入の容易性、運用手順の確立、社内展開方法など、各フェーズを意識した検討をすることも、費用対効果を高めるポイントになります。

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