今回比較するのはExchange OnlineとOffice 365の“価格”及び“機能”です。
cビジネスに最適なメール環境を提供するExchange Onlineと、それを包括しかつ様々なアプリケーションを提供するOffice 365では価格的にどう違うのか?価格面では誤解されていることが良いので、これを機にハッキリとした価格差を知っていただければと思います。
また、機能面では何が違うのかについても比較していきますので、今後の導入検討にご活用ください。
Exchange OnlineとOffice 365の“価格”比較
まずはさっそく価格比較ですがExchange Onlineからはプラン1とプラン2を、そしてOffice 365からはBusiness EssentialとBusiness Premiumを参照に比較していきたいと思います。
ユーザーあたりの月額利用料、30人・50人・100人規模で導入した場合のコストを見ていきましょう。
価格だけみると最も低コストなのはExchange Onlineのプラン1であり、最も高コストなのがOffice 365のBusiness Premiumです。ただこれだけではどのサービスが最適なのか一概に判断できませんので、続けて機能比較に入りたいと思います。
Exchange OnlineとOffice 365の“機能”比較
価格だけでなく機能まで見てこそ、導入すべき最低なサービスと費用対効果が分かります。各プランにはどのような機能差があるのでしょうか?
表を見ただけでは分かりにくいと思うので、各プランについて詳細に解説していきます。
Exchange Onlineプラン1
ビジネスメールとして基本的な機能を提供しつつ、50GBという大容量のメールボックスを提供しています。ちなみにオンライン版OfficeというのはWebブラウザ上で利用できるWord/Excel/Power Pointサービスであり、Microsoftアカウントを作成すれば無料で使えます。
他プランと比較すると機能的に心許ないように感じますが、他のビジネスメールサービスに比べると快適な環境を提供しているので、ビジネスメールだけ利用したいという企業におすすめです。
Exchange Onlineプラン2
プラン1の機能に加え、無制限のメールアーカイブスペースやデータ損失防止といった高度な機能を提供しています。ビジネスメールにおいて最も溜まるのがアーカイブなので、容量無制限はかなり嬉しいポイントですね。
Office 365 Business Essential
Exchange Onlineプラン1を含め、オンラインストレージ、オンライン会議、社内SNS、レポート及びプレゼンテーションツールを提供しています。言わばグループウェアであり、ここまでの機能を提供し540円というのはかなりお得な価格でしょう。
オンラインストレージはOneDrive for Business、オンライン会議はSkype for Businessなど誰もが知るアプリケーションで提供されているのもポイントです。
Office 365 Business Premium
Office 365 Business Essentialが持つすべての機能に加え、Microsoft Officeまで提供しているプランです。Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Publisher、OneNoteが利用可能であり、最大インストール台数はなんと5台で、モバイル対応もしています。
1,360円と他のプランに比べるとコストは上がりますが、グループウェアとOfficeアプリケーションを提供していると考えたらお得な価格です。
どのサービスを選ぶべきか?
最終的に気になるのはやはり"自社が選ぶべきサービスはどれか?”かと思います。そこで、よくあるニーズを例に最適なサービスを提案していきたいと思います。
高度なビジネスメール環境(主にOutlook)が必要だがコストを抑えたい
低コストでビジネスメールを導入したいという企業にはExchange Onlineプラン1がおすすめです。
月額440円でOutlookを利用できる他、オンライン版Outlookまでサポートしているので、快適なビジネスメール環境を構築できます。パッケージ版でのOutlook 2016は14,800円なので、長期的に見ても低コストです。
セキュリティの高いエンタープライズ向けのビジネスメール環境を構築したい
こうしたニーズには、無制限のメールアーカイブやデータ損失防止機能を提供しているExchange Onlineプラン2がおすすめです。ビジネスメールとして最高峰のサービスを提供しているので、セキュリティ性を高めつつ快適な環境を構築できます。
ビジネスメールを含めたグループウェアを導入したい
グループウェアサービスは数あれど、Outlookを包括したグループウェアはOffice 365 Business Essentialのみです。(正確にはOffice 365全般)既にライセンス版でOfficeアプリケーションを導入し、かつしばらく更新の予定がないという企業におすすめです。
将来的には更新のタイミングでOffice 365 Business Premiumをおすすめします。
グループウェアと同時に最新のOfficeアプリケーションを導入したい
このニーズに対しては文句なしにOffice 365 Business Premiumがおすすめです。Offiecアプリケーションを同時に提供するグループウェアはOffice 365 Business Premiumだけであり、導入効果は非常に高いと思います。
より高度な環境を構築したい場合はOffice 365エンタープライズラインナップが提供されています。
まとめ
いかがでしょうか?本記事でExchange OnlineとOffice 365の"価格”及び”機能”の差がだいぶ明確になったのではないかと思います。大切なのは自社に最適な環境を導入することなので、価格面はいったん置いておき機能面だけで比較してみるのがポイントです。