データ活用の重要性が説かれる中、膨大なデータをどう分析し、どうマーケティングすればよいか悩む担当者も多いのではないでしょうか。
この記事では、これからの時代に主流となるデジタルマーケティングやデータマーケティングについて、知っておきたい基本情報とその進め方についてご紹介します。
今求められる「デジタルマーケティング」とは
まずは、デジタルマーケティングの基本についてご紹介します。
デジタルマーケティングとは
今やインターネットやスマートフォンをはじめ、デジタルと完全に遮断された人はいません。デジタルマーケティングとは、そんな消費活動や生活スタイルを支えるデジタルデバイスやITを中心とするマーケティング方法です。
具体的なデータとしては、Eメールやブログ、オンラインカタログやTwitterといったSNSが挙げられます。これらから得たデータは顧客の“足跡”ともいえる存在であり、活用しない手はありません。
データマーケティングとは
スマートフォンやWebサイトをはじめ、デジタルマーケティングでは全てにおいて“データ”が存在します。データマーケティングとは、そんなデータを分析することで、企業が気づかない顧客の現状や隠れたニーズを探す手法なのです。
訪問販売やテレアポといった「プッシュ型」の営業方法や、不特定多数へ多くの広告費を使い、数で勝負する「マスマーケティング」は古いものとなりました。今ではデータマーケティングを行い、「なぜ自社の商品やサービスを選んだのか」、逆に「なぜ選ばれなかったのか」をデータから導き出す時代です。
データマーケティングで得た結果によって、企業が取るべき“次の一手”が見えてくるのです。
データドリブンとは
データマーケティングは、「データドリブンマーケティング」ともいわれます。データドリブンとはデータを元に意思決定をしたり行動を起こしたりすることで、企業マーケティングへの活用が進んでいるのです。
WebアプリやSNS、インターネット検索など、顧客行動(カスタマージャーニー)は日々複雑化しています。それらをITの力で分析することで、本当の見込み顧客や効果的なアプローチ方法が見えてくるでしょう。
データマーケティングは何から始めたらいいのか?
かつては数えるほどであったデジタルデータも、今や膨大な“ビッグデータ”の時代となりました。ITが進み膨大なデータが発生する中、何から手を付けるべきか悩む担当者も少なくありません。
データマーケティングの第一歩は「何を知りたいか?」というゴールです。目的のないデータ分析は何も答えが出ません。「顧客の購入行動を知りたい」「売れ筋商品を知りたい」などのゴールを設定したら、いよいよデータマーケティングの始まりです。
まずはデータを集めよう
データマーケティングでは、当然ながら「データ」が欠かせません。たとえば、以下のようなデータはマーケティングでよく使われます。
- 顧客属性データ
- 購入データ
- アンケートデータ
自社を利用している顧客の年齢や性別、家族構成や職業といった顧客属性データは、どの企業でも使われているでしょう。また、購入履歴や過去のアンケートデータも、顧客の動向やニーズを把握するために欠かせません。
上記のようなデータは社内に散在しているケースも珍しくありません。データマーケティングを行う前に必要なデータを揃え、形式を統一させたり分類したり、きちんと整理しておきましょう。
集めたデータを分析しよう
マーケティングに必要なデータが集まったら、そのデータを分析します。分析ツールがない場合は、エクセルの「分析ツール」というアドインを使ったり関数を使ったりといった方法もあります。
しかしデータの量が増えるほどエクセルが固まるなど正常に動作しないこともあるので、しっかりデータマーケティングの仕組みを導入するなら、「分析ツール」を導入するのも1つの手段です。
分析ツールについては、「データ分析に欠かせないプロセスとツール(仮)」で詳しくご紹介しておりますので、ぜひ参考になさってください。
顧客の行動を予想しよう
データ分析によって顧客の購買履歴や動向が把握できたら、そこから顧客の行動やニーズを予想します。顧客の現状をデータ分析で明らかにできれば、現在のマーケティング施策の効果が出ているかも確認できますね。
分析結果があれば、購入までの意思決定や市場の動向やポテンシャル、さらにはメインとなる顧客層を知ることができます。ターゲットのペルソナが合っているか、顧客が自社商品をどのような経路で知ったかという予想が立てられれば、次に取るべき行動も見えてくるものです。
データマーケティングで失敗を防ぐポイント
データマーケティングはまだまだ新しい手法であり、多くの企業は模索している状態です。最後に、データマーケティングで失敗を防ぐ方法をご紹介します。
ツールを使いすぎない
多くの企業がデータマーケティングを始めた背景があり、さまざまなツールが登場しています。知見を持っている担当者が少ないほどツールに頼りたくなりますが、一度に多くのツールを導入することはおすすめしません。
ツールの種類が増えるほどデータマーケティングは煩雑になり、できる人が限られてしまいます。データマーケティングは社内で誰でも使える仕組みを作ることで、内製化がスムーズに進むものです。
ツールを選定する際は、幅広い機能を搭載しておりなるべく少ない種類で完結できるものを選ぶようにしましょう。
直感的に使えるツールを使う
前述したように、データマーケティングは社内で誰でも使える仕組みが必要です。そのため、ツールは直感的で使いやすさにこだわることをおすすめします。
いくら多機能で高性能であっても、使いにくければ活用は進みません。スキルに自信がないユーザーでも使えるツールなら、データマーケティングへの活用も進むでしょう。
まとめ
データマーケティングの導入を検討している方へ向けて、概要や始め方、ツールの選び方をご紹介しました。社内に点在しているデータを集めて分析すれば、今まで見えていなかった顧客のインサイトや潜在的なニーズに気づくことができるでしょう。ぜひ社内データを活用し、次のビジネスへとお役立てください。