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Power Platformで何ができるのか?活用事例や将来性についても解説!

Power Platformで何ができるのか?活用事例や将来性についても解説!

エンジニアでなくてもアプリ開発やビッグデータの収集・解析をしたいなら、Microsoft社の「Power Platform」がおすすめです。アプリ製作やデータ管理を手軽に行えるツールセットで、業務フローの改善、チャットボットの導入、ビジネス状況の可視化に役立ちます。本記事では、Power Platformの特長や使い方、使用するメリットなどを解説します。Power Platformの活用ヒントも盛り込んでいるので、ぜひ参考にしてください。

Power Platformとは

Power Platformとは、Microsoftが提供するローコード開発プラットフォームです。プログラミング知識がなくても、ドラッグアンドドロップやGUI操作で、簡単にアプリやワークフロー、ダッシュボードなどを作成できます。

Power Platformは幅広い業種で導入され、特にデジタル化を進める企業で広く利用されています。従来の開発方法では、経験豊富なエンジニアによる高度なプログラミングが必要でしたが、Power Platformの導入により、開発期間とコストを削減しつつ、ユーザー自身が業務アプリを作成できるようになっています。

Power Platformは4つのサービスで構成されている

ここでは、Power Platformを構成する4つのサービスについて解説します。

1. Power Apps(パワー・アップス)

Power Appsは、実用的なビジネスアプリをローコーディング(ほぼプログラミングを必要としない手法)で開発するサービスです。開発したビジネスアプリケーションはDynamics 365や Microsoft 365と連携できるほか、Power Automateによる自動化にも対応可能です。

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2. Power Automate(パワー・オートメート)

Power Automate は、外部サービス・アプリとの連携や、タスクの自動化を可能にするアプリケーションです。これは2016年リリースのMicrosoft Flowが進化した自動ワークフロー作成ツールで、RPA機能を搭載しています。900種以上のコネクタのラインナップがあり、外部サービスやアプリと簡単に連携が可能です。新しく追加されたRPA機能により、高度な自動化処理を実現させています。

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初心者必見!Power Automateで始める自動化の手順と活用事例

3. Power BI(パワー・ビーアイ)

Power BIは、専門的な知識不要でビッグデータ解析ができるBIサービスです。Excelのような使い心地で、ビジネスデータの統合と分析を行えるほか、美しいレポートやダッシュボードへも簡単に変換できます。組織内ではWebサイトやモバイルデバイスを通して、レポートを簡単に公開・閲覧可能です。

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4. Power Pages(パワー・ページ)

Power Pagesは、ローコードでWebサイトを作成可能なサービスであり、Power Platformに含まれるアプリケーションのひとつです。

Power Pagesには多くのテンプレートが用意されており、簡単な操作でさまざまなデザインのWebページがつくれます。コンテンツやページを作成するうえでプログラミングの知識は不要です。

Microsoft Power Platform まるわかりガイド データをパワーに、ビジネスを加速する統合プラットフォーム

AI/IoTの浸透は、従来のビジネスモデルを大きく転換させます。リアルタイムで収集される膨大なデータと高度な分析により、顧客のリクエストを先回りしたサービスの展開が可能となるからです。別次元のスピード感が求められるデータの時代において、アプリ開発の遅れはビジネス機会の損失に直結します。

Power Platformの使い方・活用のイメージ

Power Platformでは、データの収集や蓄積、活用を効率化するさまざまなサービスを提供しています。

まず、Power Appsで社内用アプリを作成する、またはPower Pagesで社外用ポータルサイトを作成するなどして、データを収集します。収集したデータは、外部連携が可能なSharePointやDataverseなどに蓄積します。集まったデータをPower Appsで見える化すれば、データ共有や分析が容易です。また、Power Automateの業務フロー自動化により手続きを依頼したり、Power BIでデータの可視化や分析をしたりすることも可能です。

Power Platformを活用するメリット

Power Platformを導入することには、以下のようなメリットがあります。

  • 効率が悪い業務プロセスの改善
  • 内製化を実現できる
  • Microsoft 365の利便性の向上

それぞれについて詳しく説明していきます。

効率が悪い業務プロセスの改善

Power Platformの導入により、効率が悪い業務プロセスの改善が可能です。

例えば、データ分析の際にデータが分散しているとデータの集約に時間がかかることがあります。Power Platformではデータの一元管理ができるため、データ収集の時間が大幅に削減可能です。また、これらのデータを活用すれば業務改善にもつながります。

内製化を実現できる

Power Platformを導入して、Microsoft 365をはじめとした製品と組み合わせることにより内製化の実現が可能です。組み合わせて使うことで、それぞれのコミュニケーション機能の強化やアプリの作成などさまざまな業務において業務改善活動ができます。

Power Platformはローコードもしくはノーコード開発が可能なため、アプリ開発を外部に委託せず自社で完結できます。外部への依頼が不要となることで、開発期間が短縮できるため、スピーディーな導入が可能です。

Microsoft 365の利便性の向上

Power Platformはさまざまなツールと連携が可能です。例えばPower PlatformのひとつであるPower AppsはExcelと連携することで、よりスムーズな帳簿を作成できます。Excelの連携したツールとして活用するだけでなく、Excelのデータを読み込んで出力するためのツールとしても利用可能です。

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Power Platformの導入に必要なライセンス

Power Platformを利用するには、基本的にMicrosoft 365を使用していることと、有償ライセンスの契約が必要です。製品ごとの費用は以下の通りです。
  • Power Apps Premium:1ユーザーあたり月額2,998円
  • Power Automate Premium:1ユーザーあたり月額2,248円
  • Power BI Pro:1ユーザーあたり月額1,499円
  • Power BI Premium:1ユーザーあたり月額2,998円
  • Power Pages:認証済みユーザー、~100ユーザーまで29,985円

2024年12月時点の金額を記載しています。料金詳細はMicrosoftホームページをご確認ください。

▼金額参照先

Power Platformのご相談は富士フイルムデジタルソリューションズまで

富士フイルムデジタルソリューションズは、Power Platformの利用状況やご要望に合わせてさまざまなサービスを提供しています。Microsoft製品を活用した自社内DXを推進してきており、そこで培ったノウハウをもとにお客様の支援ができます。自社グループ国内外の基幹システムの刷新や、Power Platformの全社展開などに幅広く対応可能です。社内で実践して蓄積した自社のDXノウハウを、お客様向けDX推進プロジェクトに活用してサービスを提供できます。

富士フイルムデジタルソリューションズでは、Power Platformの利用状況やご要望に合わせてさまざまなサービスを提供しています。Microsoft製品を活用した自社内DX推進で培ったノウハウを活かし、お客様のPower Platform利活用を支援します。グループの基幹システムの刷新や、Power Platformの全社展開などにも幅広く対応することが可能です。

まとめ

Microsoftが提供しているPower Platformを使えば、情報の共有や業務プロセスの改善につながるツールの作成が可能です。ノーコードであることからプログラミングの知識が不要で、IT人材不足の解決にもつながります。ぜひPower Platformを活用して、業務効率化やコスト削減、充実したセキュリティ環境を実現させましょう。

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