「ChatGPTはまだまだニュースが絶えず、注目されているから使ってみたい」「ChatGPTはどのように使えばいいのだろう」
本記事をお読みの方は、上記のような思いをお持ちではないでしょうか。本記事では、ChatGPTの概要、特徴、使い方や活用方法を解説します。初心者から中級者向けの内容なので、ぜひ気軽に読んでいただき、ChatGPTを利用してみてください。
ChatGPTとは
「ChatGPT」とは、OpenAI社が開発した対話型AI(人工知能)サービスです。ChatGPTに人間相手感覚で話しかけることで、自然な応答をしてくれます。
2022年11月にリリースされて以来、世界中で利用者が急増中です。リリースからわずか2カ月後の2023年1月には利用者が1億人を突破しました。比較の例としてInstagram(インスタグラム)の利用者が1億人を突破したのはリリースから2年半後です。リリースされた当初からChatGPTの注目度が高かったことがうかがえるでしょう。
ChatGPTは言語モデル「GPT」がベースとなっていて、タスクとして自然言語処理を得意としています。リリース時点ではGPT-3でした。GPTは現在も改良が進められており、2023年2月にはGPT-3.5、2023年3月には有料版のGPT-4(ChatGPT Plusプランで利用可能)が登場し、さらなる高性能化が続いています。ChatGPT Plusについては下記別記事で解説していますので、併せてご覧ください。
ChatGPT Plusとは?料金からメリット、APIまで徹底解説
また、無料で利用できる期間や有料版と無料版の違いなどはこちらの記事で、Open AI社については、こちらの記事で詳しく紹介していますので参考にしてください。
ChatGPTでできることと特徴
ChatGPTでできることと、特徴は以下の3点です。
- さまざまなタスクへの対応
- 自然言語処理
- 継続性がある対話ができる
さまざまなタスクへの対応
ChatGPTは、インターネット上にあるさまざまなテキストデータを学習して幅広いタスクへの対応が可能です。学習したデータを用いて対応できるタスクの例として、以下があります。
- 質問への応答
- 文章の生成
- 文章の要約
- 文章の翻訳
質問は短文であることが多いですが、文章を扱う場合は長文となることも多いでしょう。ChatGPTは長文であっても対応が可能です。2023年5月現在、GPT-3モデルの場合は一度のメッセージで2048トークン(文章を個別の単語や文字に分割したもの、形態素)まで扱うことができます。
自然言語処理
ChatGPTは、自然言語処理を行います。自然言語処理とは、文章を人間と同様の解釈をできるように処理させる技術のことです。自然言語処理はトークン解析、構文解析、意味解析、文脈解析から成り立っています。AIが自然言語処理を行うことで、人間との対話を実現させているのです。
自然言語処理は曖昧さがあり、難しいとされていました。しかし、GPTが高性能化され続けた結果、違和感が少ない対話が行えます。
継続性がある対話ができる
ChatGPTは、継続性のある対話ができます。「会話内容を覚えている」と考えると分かりやすいでしょう。
例として「ChatGPTができることを教えて」とChatGPTにメッセージを送ります。
ChatGPTは「ChatGPTができることは質問対応と翻訳です」と返答しました。
その後「もっと具体的に教えて」とメッセージを送ると
「質問対応:『東京オリンピックの開催日はいつですか?』という質問に『2021年7月23日から8月8日まで』と答えることができます。」と回答しました。
このように、メッセージの継続性があることがChatGPTとの対話の特徴です。
ChatGPTの使い方
ChatGPTの使い方を、3パターン紹介します。
- パソコンでのChatGPT(Webサービス版)の使い方
- スマートフォンでのChatGPTの使い方
- APIによる使い方
パソコンでの使い方
パソコンでChatGPTを使うときは、ChatGPTにログインし、メッセージを送るのみです。ログインはOpen AIアカウントを作成するか、既存のGoogle、Microsoftのアカウントを利用できます。
以下の手順は、Open AIの会員登録の方法です。
- ChatGPTのリンクにアクセス
- 「Try ChatGPT」をクリック
- ログイン、もしくはサインアップを求められるので、アカウントを持たない場合はサインアップ
- メールアドレスを入力して「Continue」をクリック
- パスワード(8文字以上)を設定して「Continue」をクリック
- 設定したメールアドレス宛てに認証メールが届くので、「Verify email address」
- 名前と生年月日を入力して「Continue」をクリック
- 電話番号を入力して「Send Code」をクリック
- 入力した電話番号宛てにショートメッセージ(SMS)が届く。6桁の番号で認証する
- ログイン完了、「Next」ボタンを数回クリック
- 質問を入力してメッセージを送信
- ChatGPTが自動応答(以下の画像は応答途中)を始める。「Stop generating」をクリックすると止まる
- 返答が完了したら、次のメッセージを送信可能。「Regenerate response」では同じ質問に対する別の回答をしてくれる
スマートフォンでの使い方
スマートフォンでChatGPTを利用する場合も、流れはパソコンと同じで、ログインしてChatGPTにメッセージを送ることで利用できます。なおChatGPTを利用できるアプリがいくつかありますが、2023年5月に、OpenAIのChatGPT公式アプリが登場しました。アプリでChatGPTを利用したい場合は、公式アプリを利用することをおすすめします。
以下では、Web版のChatGPTをスマートフォンで利用する際の手順です。Googleのアカウントを利用して会員登録するケースを解説します。
- 「ChatGPT」のリンクにアクセス
- 「Try ChatGPT」をクリック
- ログイン、もしくはサインアップを求められる
OpenAIのアカウントは持っていない想定のため、サインアップを選択 - メールアドレスを入力して「Continue」をクリック
- パスワード(8文字以上)を設定して「Continue」をクリック
- 設定したメールアドレス宛てに認証メールが届くので、「Verify email address」
- 名前と生年月日を入力して「Continue」
- 電話番号を入力して「Send Code」
- 入力した電話番号宛てにSMSが届くので6桁の番号で認証する
- ログイン完了、説明は読み飛ばして「Next」
- 質問を入力してメッセージを送信
- ChatGPTが自動応答(以下の画像は応答途中)を始める
「Stop generating」をクリックすると止まる - 返答が完了したら次のメッセージを送信可能
「Regenerate response」では同じ質問に対する別の回答をしてくれる
APIによる使い方
ChatGPTは、APIを利用することが可能です。APIとはアプリケーション・プログラミング・インターフェース(Application Programming Interface)のことで、サービスの利用者がリクエストに対して、決まったレスポンスを返すインターフェースを指しています。
ChatGPTのAPIを利用することで、プログラミングベースでChatGPTを利用できます。APIを利用するためにはOpenAI API Keyにアクセスし、「Open AI API Key」を取得してください(取得にはOpen AIアカウントが必要)。
APIを用いることで、あなたが開発するサービスやアプリにChatGPTを組み込むことが可能です。例として、以下のように利用できます。
- チャットボット:質問に即座に答えるサービスです。チャットボットに質問されたらAPIを利用してChatGPTを呼び出すことで、質問に応答できます。現場で利用できれば、オペレーターの負担軽減を実現可能です。
- 擬似先生:生徒が先生ではなくアプリに対して質問し、回答を得るサービスです。ChatGPT APIを使うことで、生徒の質問に対して、ChatGPTが回答してくれます。先生がいなくても質問ができるため、生徒の学習効率化を実現可能です。
LINEでの使い方
「ChatGPTを使ってみたいが、パソコンに使い慣れていなくて不安」
そのように考える方には、LINEで利用できるChatGPTの「AIチャットくん」があります。AIチャットくんは株式会社picon(国内企業)が提供している、ChatGPT体験用のLINE公式アカウントです。
以下のように使います。
- LINEでAIチャットくんを友だち追加
- AIチャットくん(ChatGPT)に聞きたいことをメッセージで投稿
事前の登録は不要で、普段家族や友人にメッセージをやり取りする感覚でChatGPTを利用できます。AIチャットくんは回数制限こそありますが無料で利用できるため、ぜひ試してみてください。
参考:AIチャットくん
音声入力によるChatGPTの使い方
ChatGPTは音声入力による利用も可能です。ChatGPTは文章を入力して、文章による返答をもらう、というイメージが強いと思います。しかし、音声入力による利用なら、話しかけるだけでChatGPTが話した内容を理解し、文章で返答してくれます。また返答の際に読み上げも可能なため、目が不自由な方でもChatGPTを利用できます。
スマートフォンでの使い方は以下の通りです。
- ChatGPTにログイン
- イヤホンのマークをタップ
- 音声を選ぶ
- ユーザーが話しかける
- ChatGPTが会話を理解したら返答文を作成し、読み上げる
なお、パソコンでChatGPTの音声入力を利用したい場合は、Google Chrome拡張機能の「Voice Control for ChatGPT」をインストールする必要があります。
ChatGPT使用時の注意点
ChatGPTを利用する際の注意点として、以下の2点があります。
- 回答内容をうのみにしてはいけない
- 学習データが偏っている可能性がある
回答内容をうのみにしてはいけない
ChatGPTの回答内容は正しいものとは限りません。うのみにせずに、必ず自身で本当に内容が正しいのか別の方法で確認してください。
理由は、ChatGPTはインターネット上の情報を集めて回答を行うためです。間違っている情報や古い情報を回答してしまう場合があるので、注意しましょう。ChatGPTは仮に間違った情報であっても自信をもって回答します。ChatGPTによる質問の回答は、本当に正しい内容であるかを改めて確認してください。
学習データが偏っている可能性がある
ChatGPTの学習データは偏っている場合があります。学習データの偏りとは、特定のグループ(人種や企業、性別など)が優位になる可能性を持つ状態のことです。学習データが偏ると偏見を生み出すことにつながってしまうため、問題視されています。
学習データによる偏りが問題視された事例として、Googleの画像認識システムが黒人の写真を「ゴリラ」とタグ付けしたことがありました。ChatGPTでも偏見や危険思想が回答内容に含まれてしまう可能性があることを想定し、利用してください。
ChatGPTをプログラミングで活用する方法
ChatGPTを、PythonとVBAのプログラミングで呼び出す方法について解説します。また、ChatGPTにプログラミングをしてもらう際の方法や、注意点も解説していますので、ご確認ください。
プログラミングでChatGPTを呼び出す方法
以下ではPythonとVBAでプログラミングを行い、ChatGPTを呼び出すコードについて解説します。
Pythonでの使い方
PythonでChatGPTを活用する場合は、準備としてOpenAI API Keyにアクセスし、「Open AI API Key」を取得してください(取得にはOpen AIアカウントが必要)。
またOrganization IDも必要です。OpenAI API Keyにアクセスし、Organization IDを取得しましょう。
Open AIをPythonで利用することで、さまざまなことができます。以下のコードは例として、チャットボット機能を使ったプログラムです。
import os
import openai openai.organization = "Organization IDを入力" openai.api_key = "API Keyを入力"
def Chatbot_ChatGPT(sentence):
# ChatGPT設定 completion = openai.Completion.create( engine = "text-davinci-003", # モデルエンジン prompt = sentence, # ChatGPTに話しかける内>容 max_tokens = 1024, # 生成する文章の単語数 n = 1, # 返答する文章の数 temperature = 1, # 出力する単語のランダム度>を指定する、0であれば固定 )
response = completion.choices[0].text
# 応答内容出力 return response
# ChatGPTに話しかける print("ChatGPTに話しかけてください\n")
sentence = input()
# ChatGPT起動 response = Chatbot_ChatGPT(sentence)
# 出力 print(response)
|
上記を実行すると、以下のような結果となります。
$ python test.py ChatGPTに話しかけてください
ChatGPTでできることを200文字で教えてください。 ←質問内容を入力
ChatGPは、気軽にチャットで迅速にコールセンターとやり取りできるオンラインのチャットサポートツールです。サポート内容として、質問に対する回答、プロモーション、お知らせ、顧客の声の収集、サポートチケットの追加作成などの機能が提供されます。通話による問題解決ではなく、テキスト上で完結する手軽なサービスでコストのかからないサポートを提供します。また、業務の効率化や、Webサイトなどの顧客体験の向上にお役立ていただける多彩な機能を備えています。 |
このように、WebサービスのChatGPT同様にプログラムが返答をしてくれました。
VBAでの使い方
上記のPythonと同様に、VBAでもChatGPTを呼び出すことが可能です。準備としてOpenAI API Keyにアクセスし、「Open AI API Key」を取得(Open AIアカウントが必要)してください。VBAでの使い方はExcelのマクロにAPI Keyを記録するのみ。「strAPIKey = "あなたのAPI Key"」と設定するだけで、あとは「=ChatGPT(セル)」で使えます。
例として、A1セルに質問内容が入っている場合、「=ChatGPT(A1)」とすると、返答がきます。Excel上でもChatGPTを使えるため、非常に便利です。
ChatGPTを使ってプログラミングを効率化する方法
ここまでは、自分がプログラミングをする際にChatGPTを呼び出す方法について解説しました。この章では「ChatGPTにプログラミングをしてもらう場合」の方法と注意点を解説します。
ChatGPTにプログラミングをしてもらう方法
ChatGPTにプログラミングをしてもらう方法は、メッセージで依頼するのみです。例として、PythonでGoogle検索をしてもらうためのコードを出力してもらいましょう。
ライブラリの準備から具体的なコードまで教えてくれました。上記のように、ChatGPTに依頼することでコーディングの効率化が可能です。
ChatGPTをプログラミングに活用する際の注意点
ChatGPTをプログラミングの質問をする際の注意点は、以下の通りです。
- 具体的かつ簡潔な質問をする
- プログラミング言語を選択する
- 回答を確認する
具体的かつ簡潔な質問をする
ChatGPTに対してプログラミングに関する質問をする場合は、具体的かつ簡潔な質問をしましょう。
「Pythonのプログラミングについて教えて」と伝えても、ChatGPTは何を教えればいいのか分かりません。「PythonでWebスクレイピングしたいです。どんなライブラリを使えばいいですか?」のように、具体的で分かりやすく質問をしてください。
プログラミング言語を選択する
ChatGPTに対してプログラミングに関する質問をする場合は、プログラミング言語も指定しましょう。
例として「プログラミングでAPIを実行したい」と伝えても「どのプログラミング言語でAPIを実行したいですか?」と返されてしまいます。言語ごとに書くべき内容が異なるので、適切に言語を指定してください。
回答を確認する
ChatGPTの回答は必ずしも正しいとは限りません。プログラミングについての助言をChatGPTにもらった場合は、必ず実行して確認が必要です。ChatGPT使用時の注意点でも書きましたが、回答をうのみにしてはいけません。
ChatGPTを日本語で活用するコツ
ChatGPTを日本語で活用する際のコツとして、以下を解説します。
- 日本語対応の設定方法
- 日本語入力の際の注意点
- 日本語で効果的な応答を得るためのコツ
日本語対応の設定方法
「ChatGPTを日本語で利用するためにはどうすればいいのか」
結論から述べると、日本語に設定する必要がありません。画面が英語で表示されていて分かりにくいかもしれませんが、デフォルトで日本語に対応可能です。
なおブラウザの設定で「日本語に翻訳」することで、デフォルトで英語表示されている文字を日本語にすることはできます。ただし、後述する通り日本語表示のままにしておくと、質問時にエラーが発生してしまうので、書かれている内容を確認したら英語表示に戻しましょう。
日本語入力の際の注意点
先述しましたが注意すべきなのは、ブラウザを日本語表示に設定したままでは、質問対応時にエラーが発生してしまうことです。
例えば以下のように、日本語のまま質問を送ってみましょう。
一見問題なさそうな挙動をしますが、ChatGPTは「は」だけ出力して停止してしまいました。
すると、数秒後には以下の下記の画面が出てきます。
上記のように、ブラウザを日本語表示にしたままではエラーとなってしまいます。必ず英語表示に戻してからChatGPTを利用してください。
日本語で効果的な応答を得るためのコツ
ChatGPTは日本語で質問をしても、英語で回答してくる場合があります。その場合は「日本語でお願いします」と言語を明記することで、日本語の回答を得ることが可能です。
また、途中で文が途切れてしまっている場合には「続きをお願いします」と入力することで、文章を完結してもらいやすくなります。そのほかにも文章の文字数を指定したい場合には「300字程度でお願いします」と入力することで、バラツキはありますが、300字程度で回答が得られます。
「〇〇を教えてください。日本語で300字程度でお願いします」のように、2文になってしまっても明確かつ簡潔な文章でChatGPTに質問することが大切です。
ChatGPTの活用例
ここでは、ビジネスと教育現場におけるChatGPTの活用例を紹介します。「ChatGPTでできることと特徴」の項で説明した通り、ChatGPTは自然言語処理を得意としているため、「ユーザーからの質問に回答する」ことや「文章の要約」などが可能です。
ビジネスでの活用例
ChatGPT(APIを含む)を活用した多くのサービスがリリースされています。例として、以下のサービスがあります。
- ManualForce:マニュアル自動作成サービス
- QFINDR:非上場中小企業の情報を要約するサービス
- anybot:企業のFAQをLINEの公式アカウントとWebサイトで利用できるサービス
サービスとその内容から、ChatGPTの特徴やできることを存分に利用していることが分かるのではないでしょうか。
教育での活用例
教育現場における活用例は公開されていません。教育現場においては、先生や教材の補助としてChatGPTの活用が可能とされています。
従来、生徒は不明な点があれば先生に質問したり、教材を確認したりする必要がありました。ChatGPTに質問すれば、即座に不明点を解消できます。またオンライン授業時にChatGPTを利用することで、先生が授業を止めずに質問対応が可能です。さらなる活用として、作文の添削など先生にとって負担が大きい作業もChatGPTに代替されるかもしれません。
しかし、現在教育現場でChatGPTを活用することは疑問視されています。「ChatGPT使用時の注意点」でも記載している通り、回答をうのみにできないことなど精度の問題があるためです。実際に地域によってはChatGPTの利用自体が禁止されました。今後のChatGPTの精度向上や法整備の進捗次第で、教育現場への普及が期待されます。
ChatGPTを使ったおすすめの使い方
以下では、ChatGPTを使ったおすすめの活用方法を紹介します。
まだ使ったことがない活用方法があれば、ぜひ試してみてください。
- PythonやVBAでのプログラミング活用
- チャットボットの作成
- 語学学習
- 文章の校正
- 資料の要約
- シュミレーショントレーニング
PythonやVBAでのプログラミング活用
PythonやVBAなどのプログラミングにおいて、ChatGPTを活用することが可能です。
活用方法は「ChatGPTをプログラミングで活用する方法 」で説明した通り、API Keyを取得しAPIを実行できます。またChatGPTに対して「Pythonで〇〇したい場合はどうすればいい?」と質問するのも有益でしょう。
チャットボットの作成
ChatGPTを用いてチャットボットを作成することが可能です。チャットボットを用いれば、よくある質問に対して自動で返答してくれます。
作成方法は2つのパターンが考えられます。1つは先述した通り、プログラミングでChatGPTのAPIを呼び出すことでチャットボットを作る方法です。2つ目は、LINE Messaging APIなど別のサービスとの連携によって、チャットボットを作成することです。LINEでメッセージを送ればChatGPTから回答を得られるため、便利だと考える方も多いのではないでしょうか。
語学学習
語学学習にChatGPTを利用することも有効です。例えば、ニュース記事などの英文をChatGPTのメッセージ欄にペーストし「表形式で単語帳を作ってください」とすることで、単語帳を作成できます。また英文と一緒に「日本語に翻訳してください」と送ることで、文章の翻訳も可能です。
日本語や英語だけでなく、世界中のさまざまな言語に対応しています。「Let's have an English conversation.」と送ることで英語で会話することもできるので、ぜひ利用してみてください。
文章の校正
ChatGPTを文章の校正に利用できます。例えば、自分がメールや社内コラムを書いた場面を想像してください。書いた文章をChatGPTのメッセージ欄にペーストし、先頭行に「以下の文章の校正をしてください」と入力すれば、校正した文章を表示してくれます。
また「どこを直したのか表形式で教えて」と入力すると、どういった校正をしたのか分かります。文章を作成する際に見落としがないよう、利用してみてください。
資料の要約
ChatGPTを用いて資料の要約が可能です。新聞やノウハウ集など、長い文章は読む前に心理的に抵抗を覚えてしまうことがあるでしょう。要約をしてもらうことで、要点だけを把握する、または要点を押さえてから読むと抵抗が大幅に小さくなります。
読みたい文章をChatGPTのメッセージ欄にペーストし、先頭行に「以下の文章を要約してください」と入力すれば、要約した文章を表示してくれます。抵抗を小さくするだけでなく、読解の時間短縮にもつながるので、ぜひ利用してみてください。
シミュレーショントレーニング
ChatGPTとのシミュレーショントレーニングも、おすすめの活用方法です。面接や営業活動、英会話など相手が存在する場面は1人での練習ができません。このときにChatGPTに相手役を依頼することで、1人でのイメージトレーニングよりも効果が高くなります。
例えば営業活動の場合、まずはChatGPTに「営業活動の練習をするので付き合ってください」とメッセージを送ります。次に商材や簡単な設定をすることで商談を開始できるので、先方に話す想定の内容をメッセージで送ってください。
実際に顧客のもとに伺う前には先輩社員などと練習すべきですが、その前の練習はChatGPTでやってみるとよいでしょう。
ChatGPTの料金
ChatGPTの料金体系は以下の通りです。
プラン | 料金(月額) |
Free | 0円 |
Plus | 20ドル |
Team | 1ユーザーあたり25ドル |
Enterprise | 要問い合わせ |
Free
無料で利用可能です。「まずは使ってみたい」と考えている方はFreeプランから利用してみましょう。Freeプランでもパソコン、スマートフォンのどちらからでも使え、GPT-3.5モデルのみが利用可能です。
Plus
個人向けの有料プランで、GPT-4モデルを利用できます。またFreeプランと比べて返答速度が速いことや、入力できる文字数が増えていることも特徴として挙げられます。
Team
企業向けのプランで、1ユーザーごとに料金が発生します。Plusでできることに加えて、ワークスペースの共有機能やセキュリティ管理機能が利用できます。企業がビジネス向けに安心して利用できるプランです。
Enterprise
大企業向けプランです。Teamでできることに加え、強化されたセキュリティ管理機能や、カスタマーサポートの利用ができます。
ChatGPTでエラーが起こったときはどうする?
ChatGPTは、利用時にエラーが発生する場合があります。以下のエラーについて対応方法を解説します。
- An error occurred… から始まるエラー
- Too many requests… から始まるエラー
- コンテンツポリシーによるエラー
- 複数処理を実行している場合のエラー
An error occurred… から始まるエラー
このエラーは、ChatGPT側で何らかのエラーが発生した場合に表示されます。ページを再読み込みするか、時間を置いてから同じ質問をすることで解消されることが多いです。よってページの再読み込みを行い、同じエラーが出るようであれば、少し時間をおいてからもう一度同じ質問をしてみてください。
Too many requests… から始まるエラー
このエラーは、「あなたが」ChatGPTへのリクエストを送り過ぎて発生するエラーです。ChatGPTは1時間に質問できる回数に上限があります。上限を超えてしまうとエラーとなるため、時間をおいてから利用を再開してください。
コンテンツポリシーによるエラー
「This content may violate our content policy」のように、コンテンツポリシーに違反した場合のエラーです。ChatGPTはユーザーが適切な利用をできるよう、OpenAIによってコンテンツポリシーが定められています。
このエラーが出る場合、あなたが送ったメッセージに何かしらのポリシー違反が存在します。違反している単語や内容がないかを確認し、文章を修正してください。
複数処理を実行している場合のエラー
ChatGPTを複数のタブで使用している場合や、Web上とAPIで同時実行する場合など、複数処理をさせるとエラーが発生します。メッセージは「Only one message at a time. 」などです。
対処するためには、複数処理にならないように待つことです。また、ChatGPTの同時実行をしたい場合には有料プランへの切り替えを検討しましょう。
まとめ
ChatGPTは質問をすることで回答を得ることができるため、さまざまなタスクに対応が可能です。プログラミングや語学学習のように自分がやりたいことに合わせて上手に活用することで、コストを大きく下げられる可能性もあります。ただし、回答が必ず正しいとは限りません。回答をうのみにすることなく、自身で本当に正しい回答かどうか確認するようにしてください。