Office 365のサブスクリプションは月間契約または年間契約によって利用するため、契約期限が近付いた際は更新が必要です。更新しない場合、Office 365は期限切れ状態になり、一定の日数を過ぎると無効状態になってデータにアクセスできなくなります。そのため、Office 365の利用を継続する際は、事前の更新が必要です。
今回は、そんなOffice 365サブスクリプションの契約更新方法と注意点についてご紹介します。
Office 365サブスクリプションの契約更新方法
Office 365サブスクリプションの契約を更新するためには「自動更新をオンにする」もしくは「再アクティブ化する」という2通りの方法があります。
≪自動更新をオンにする≫
自動更新とはOffice 365サブスクリプションの契約期限が近付くと、契約を自動的に更新してくれる機能です。継続して同じプランを利用するのであれば、この機能をオンにしておくことで面倒なく契約更新できます。
手順としてはまず、テナント管理者のアカウントIDとパスワードで「管理者センター」にアクセスして「サブスクリプション」ページに移動します。あるいは「請求→サブスクリプション」の順にクリックすれば同じページに移動できます。
このページから有効なサブスクリプションにアクセスし、自動更新のトグルをオンに切り替えます。これで自動更新設定が完了です。契約期限が近付くと、自動更新をオンにしたサブスクリプションが更新されます。
自動更新はアクティブなサブスクリプションにのみに対して有効な方法です。サブスクリプションがすでに期限切れの場合は、再アクティブ化を行う必要があります。
≪再アクティブ化する≫
Office 365サブスクリプションの契約期限が切れたり、契約中にキャンセルした場合は再アクティブ化によって契約を更新できます。Office 365は契約期限が過ぎても即座に使用できなくなるわけではないため、期限切れ後30日間は再アクティブ化が可能です。
手順はテナント管理者のアカウントIDとパスワードで管理センターにアクセスし、「サブスクリプション」のページに移動します。あるいは「請求→サブスクリプション」の順にクリックすれば同じページに移動できます。
再アクティブ化したいサブスクリプションを選択してから「再アクティブ化」をクリックします。その後支払い情報を入力すると、サブスクリプションが再度アクティブになり、従来通り利用できます。
もしも「再アクティブ化」のボタンが表示されない場合は、電話にてサポートに連絡しサブスクリプションの再アクティブ化を依頼しましょう。
以上がOffice 365サブスクリプションの契約を更新する方法です。次に、契約更新にあたって注意点を紹介していきます。
Office 365サブスクリプション契約更新の注意点
Office 365サブスクリプション契約を更新するにあたっての注意点をご紹介します。
≪契約更新は必ず契約期限内の間に!≫
Office 365サブスクリプションの契約を更新する際は、自動更新設定をオンにしての方法を推奨します。なぜなら、契約期限が過ぎた後では再アクティブ化できない可能性があるからです。
サブスクリプションの契約期限が過ぎても、30日間ならばOffice 365サービスやOfficeアプリケーションに問題なくアクセスできます。この期間を「期限切れの状態」といいます。リュームライセンス製品の場合は、期限切れの状態は90日間続きます。ただしこの期間はかうまで「契約するユーザーがデータをバックアップするためのもの」なので、本来は契約更新のためものではありません。
この期間内にサブスクリプションを再アクティブ化しないと90日間の「無効状態」に移行し、ユーザーはOffice 365サービスに移行できなくなり、Officeアプリケーションは読み取り専用になってしまいます。テナント管理者は管理センターにアクセスできるものの、再アクティブ化は不可能です。
従って「契約期限が過ぎてから更新しよう」を考えていると、うっかり再アクティブ化を忘れてしまい再度サブスクリプションを契約しなければならないケースもあります。
≪プラン変更時は事前の計画を!≫
Office 365サブスクリプションの契約期限が切れるのを機に、別のプランに変更したいというユーザーも多いでしょう。そんなときのために、Office 365では「プランの切り替えウィザード」を用意しています。この機能を使用した場合に可能なプラン変更は次の通りです。
|
月額/1ユーザー |
変更可能なプラン |
---|---|---|
Office 365 Business Essensials |
540円 |
Office 365 Enterprise E1 Office 365 Enterprise E3 |
Office 365 Business |
900円 |
Office 365 Business Premium Office 365 ProPlus Office 365 Enterprise E3 |
Office 365 Business Premium |
1,360円 |
Office 365 Enterprise E3 |
Office 365 Enterprise E1 |
870円 |
Office 365 Enterprise E3 |
Office 365 Enterprise E3 |
2,180円 |
変更可能なプランは無し |
切り替えウィザードでは基本的に、下位プランへの変更ができません。従って、上記のプラン変更内容にとらわれない変更をしたい場合は、手動でのプラン変更を行います。
方法としては変更したいプランのサブスクリプションを購入し、ライセンス適用可能な状態を確かめてから変更前のプランのライセンスを削除します。最後に変更前のプランをキャンセルして完了です。
ただしこの方法では、変更前のプランと新しいプランで契約料金が二重に発生する可能性があるため、切り替えのタイミングに注意してください。
ちなみにプラン変更時にはクレジットカード情報の与信審査を行う可能性があります。この審査は最大2営業日かかることがあり、その間は変更前のプランへフルアクセスできます。
Office 365の契約更新はお早めに
現在、Office 365サブスクリプションの契約期限が迫っていて、継続的に利用する予定があるユーザーは、プラン変更を予定していない限り早めに自動更新をオンにしておきましょう。有効期限が切れてからでは更新ができなくなってしまう可能性もあるので、早めの設定をおすすめします。ちなみにプランを変更する際は、変更によって追加される機能の設定や、使用できなくなる機能について十分理解した上で変更を行いましょう。