平成25年6月に、産業競争力会議が発表した政府の成長戦略(素案)の中に、「義務教育段階からのプログラミング教育等のIT教育を推進する」という内容が盛り込まれました。
この成長戦略をきっかけとして、教育の現場でのIT教育の整備が急速に進んでいます。そして文部科学省では、2020年から小学校での「プログラミング教育の必修化」を検討しています。
日本の成長戦略に重要なIT人材を育てるために、今後の教育の現場では想像力とチームワークを加速する次世代のICT教育が求められています。
「平成26年度文部科学省委託事業 情報教育指導力向上支援事業プログラミング教育実践ガイド」
次世代ICT教育に求められる3つの条件
小学生からプログラミング教育を推進しようとする背景には、小さなうちからITに興味を持ち、未来の優秀なIT人材を育てる国家の成長戦略があります。そのためには、学生から教職員までが利用するICT環境に、次世代の人材育成につながる包括的なソリューションが必要になります。その次世代ICT教育環境のポイントは、大きく3つになります。
一つは、学生の創造力を最大限に発揮できる教育ツールや環境の提供です。ふたつ目は、教員や生徒のチームワークを強化するコミュニケーション基盤の整備です。そして三番目が、教育機関が利用できるシンプルで安全なICT環境の提供になります。
これらの条件をすべて満たして、安全なICT教育環境を手頃な価格で提供できる包括的なソリューションが、Microsoft 365 Educationです。Microsoft 365 Educationは、従来のDesktop Educationに新しい機能やメリットが追加された教育機関向けのライセンスで、そのポイントは、以下のようになります。
- Office 365
- Advanced Security Management
- Skype Meeting Broadcast
- Bookings (近日公開予定)
- Windows 10 Education
- ユーザーライセンス
- VDI権付き
- Enterprise Mobility + Security
- Intune for Education
- Azure Active Directory Premium
- Azure Information Protection Premium
- Advanced Threat Analytics
- Minecraft: Education Edition
- マイクラを使ったプログラミング教育教材
- Client Access and Server Licenses
- すべてのユーザーに Enterprise CALを提供
- Productivityサーバーのライセンスも提供
学生のプログラミング教育と創造力の発揮に貢献するMinecraft: Education Edition
Microsoft 365ラインナップの中で、Education版だけの特典が学生のプログラミング教育と創造力の発揮に貢献するMinecraft: Education Editionの提供です。Minecraftは、世界で1億人以上が利用するゲームです。Minecraftをプレイする人は、電子版のレゴや、シムシティの1人称版などと紹介しています。その紹介の中で、多くの人たちに共通する意見は、遊び方の自由さにあります。Minecraftは、ブロックで作られた世界で、自由に生活していくうちに、自然とプログラミング教育の基本を理解できるのです。
この自由さに目を付けた世界中の教育者がMinecraftを教育の現場で活用し始め、その使い方を正式にサポートするエディションが教育版マインクラフト(Minecraft: Education Edition)です。
そしてMicrosoft 365 Educationでは、このMinecraft: Education Editionを利用できるライセンスが提供されるだけではなく、教育の現場で必要となる教員と生徒のチームワークを強化する優れたコミュニケーション環境も提供します。
教職員の働き方改革にもつながる優れたコミュニケーション環境
Microsoft 365 Educationは、Exchange Onlineによる電子メールや、SharePoint Onlineによるファイル共有に、Skype for Businessでのチャットやビデオ会議など、多用なコミュニケーション環境を提供しています。これらのコミュニケーション環境は、教員同士の連絡に活用できるだけではなく、教師と生徒の間で、また生徒間での情報交換にも活用できます。
そして、Microsoft 365 Education版ならではの新機能として、三者面談のように教師と生徒と保護者などを含めた複数の人たちの予定を調整するBookingsが近く公開されます。
さらに、教職員の働き方改革にもつながる新世代のコミュニケーション環境として、Microsoft teamsも提供されます。
teamsは、コミュニケーションの中継地点(ハブ)として機能する新しい情報ツールです。詳しくは別のコラムで解説していますが、teamsを活用するとフアイル共有やオンラインでのディスカッションなどを通して、教職員の意思疎通が緊密になり、教育の質の向上や時間の効率化につながります。また、teamsを教師と生徒で利用すると、宿題をオンラインで配布して、teams内で採点し成績を集計する、といった活用もできます。
学生向けのライセンス特典と高度なセキュリティ対策
Microsoft 365 Education を教職員向けに導入すると、教員と生徒の比率に応じて、適応するすべての学生は、Microsoft 365 Educationのアプリやサービスを利用できます。利用できるライセンス特典は、以下のようになっています。
- Office 365 ProPlus
- Advanced Security Management
- Advanced Threat Protection
- Windows 10 Education
- Intune for Education
- Azure Active Directory Premium Plan1/2
- Advanced Threat Analytics
- Minecraft: Education Edition
Microsoft 365 Education は、次世代のICT教育に必要なアプリやサービスに加えて、最新の脅威に備えるセキュリティ対策も提供します。世界的な規模での行動解析と機会学習によるリアルタイムでプロアクティブなセキュリティ対策により、教育現場を未知の脅威から守ります。