Office 365で提供されているプランは5つ。ユーザー数300人までのBusinessラインナップ3つと、ユーザー数300人以上で利用できるEnterpriseラインナップが2つ。
これらのプランがただ最大ユーザー数によって区別されていると誤解していませんか?
実はBusinessラインナップとEnterpriseラインナップでは最大ユーザー数だけでなく、機能面にも大きな違いがあったのです。
今回はそんないくつかの違いを紹介していきたいと思います。
BusinessラインナップとEnterpriseラインナップで提供している同じ機能
まずは両者のラインナップで提供している同一機能を以下にまとめてみました。
Enterpriseラインナップには上記に含まれない機能が多く存在します。
Enterpriseラインナップにしか含まれない9の機能
今年6月にリリースされた「Planner」
Plannerは2016年6月にリリースされたばかりのプロジェクト・タスク管理ツールであり、チームのプロジェクト推進を加速してくれます。これまでプロジェクト・タスク管理ツールはOffice 365でカバーできていない領域でもあったので、Plannerの登場でより一層グループウェアとしての機能を強化しました。
スマート検索でOffice 365全体を検索
EnterpriseラインナップにはOffice Graphを初めて搭載したDelveが提供されています。Delveではドキュメントだけでなくグループや情報、ユーザーといった全てのコンテンツを検索できるツールです。
また、ユーザーと関連性の高い情報やドキュメントを表示してくるの必要な情報を瞬時にキャッチすることができます。
動画共有が捗るビデオポータル
ビデオポータルでは動画のアップロード・再生・共有・ダウンロードが促進・クリエイティブな現場で活躍してくれます。
最大1万人に配信できる会議ブロードキャスト
Meeting Broadcastでは最大1万に会議を配信できるので、Webセミナーや新人トレーニングにうってつけの機能です。
メール誤送信防止でセキュリティを強化
情報漏洩事件の約80%は組織内部の過失や故意によるものということをご存知でしょうか?
特に過失・故意に関わらずメールはその玄関口とも言えます。
Enterpriseラインナップで提供されているDLP(データ損失防止機能)は誤送信を防ぐだけでなく、故意による情報漏洩をブロックすることも可能です。
コンプライアンス対応のための
現在ビジネスを生きる企業が最も注意しなくてはならないものの一つがコンプライアンスです。取引先やカスタマーからの信頼を得るために、そしてクリーンな会社であることを証明するために日々対応に追われている企業は多いでしょう。
Enterpriseラインナップで提供されているeDiscovery(電子情報開示)ではExchange OnlineとSharePoint Online双方の電子データを常に開示できるようにしています。
外部ユーザーをWeb会議に招待
Skype for Businessに招待されたユーザーは固定電話あるいは携帯電話の番号からダイヤルイン。Web会議としての利便性が向上しています。
「Web会議」について調べてみよう!
クラウド型PBXで情シスの負担軽減
Cloud PBXはクラウドサービスとして提供されているPBXであり、Webベースで通話管理を行うことができます。PBXは意外にも情シスの負担になっている部分なので業務効率化につながるでしょう。
まとめ
こうして見てみるとBusinessラインナップとEnterpriseラインナップには大きな機能差がありましたね。より高度なツールが必要な組織はEnterpriseラインナップを導入することで、満足度の高い環境を手に入れることができるでしょう。
ともあれ大切なのは自社に最適なプランを選択することです。高機能だからという点を意識しつつも、しっかりと要件定義を行い必要な機能と不要な機能を明確に分けましょう。