本記事では、オフィス内の行動データを可視化するツール「Beacapp Here Pro」についてご紹介します。オフィス内の社員の位置情報を検索・分析することは、とりわけフリーアドレスのオフィスを採用する企業にとってメリットがあります。オフィスにおける従業員のマネジメントを強化したい方は、ぜひ本記事をご覧ください。
オフィスワーカーの⾏動を可視化する「Beacapp Here Pro」とは
「Beacapp Here Pro」とは、オフィスワーカーの行動を可視化することで、オフィスの使用状況や従業員の行動分析を行える、オフィスイノベーションIoTツールです。Beacapp Here Proのユーザー数は40,000人以上にも上り、オフィス向け屋内位置情報サービスとしては導入者数No.1の実績を誇っています。
Beacapp Here Proは、オフィスにおける各時間帯の在席率や滞在時間など、「誰が」「いつ」「どこ」にいたかを可視化し、フロアマップにおいて従業員の動きを分析する機能を搭載しています。こうした位置検索サービスは、従業員に固定席を設けず、その都度空いている席で自由に働いてもらう「フリーアドレス」というオフィス形態を採用している企業において特に重宝されます。
Microsoft Azureによる高度なセキュリティと高い信頼性を備えている点も、Beacapp Here Proの魅力のひとつです。
Beacapp Here Proの機能
従業員がオフィスのどこに滞在して業務を行っているのかを可視化する機能は、様々な場面で活用できます。たとえば、Beacapp Here Proでそれまで蓄積された従業員の行動データを可視化し、個人や特定の部署ごとの働き方や利用スペースの偏りを可視化できます。
これは別の視点から言えば、オフィスにおける各スペースの活用率を可視化できるということです。たとえば、会議室やミーティングエリアといった、打ち合わせに利用されるスペースの稼働率を調べれば、従業員が誰とどれくらい交流しているか分析する際に役立つでしょう。
フリーアドレスの要点は、固定席の撤廃と、それによる部署を越えたコミュニケーションの促進です。つまり、Beacapp Here Proの分析ツールは、フリーアドレスの目的を従業員がちゃんと理解し、実践しているか、その実効性をチェックする上でも役立つのです。
Beacapp Here Proの導入事例
その効果の高さから、Beacapp Here Proは様々な企業で活用されています。以下では、その導入事例の一部をご紹介します。
ソフトバンク株式会社
大手通信会社「ソフトバンク株式会社」はBeacapp Hereをオフィスのフリーアドレス化をきっかけに導入しました。
その都度のニーズに合わせて働く場所を選べるフリーアドレスは、自由度の高い働き方が可能になる一方で、「社員がどこにいるのか分からない」というマネジメント上の欠点を持っています。ソフトバンクはこの問題の解決策としてBeacapp Here Proの導入を行ったのです。
Beacapp Here Proを活用することによって、各社員の居場所は、iPhoneに入れたアプリを介して簡単に確認できるようになりました。
つまり、ソフトバンクは、Beacapp Here Proを使うことで、フリーアドレスの効果を生かしつつ、その欠点を埋めることに成功したのです。さらに、ソフトバンクではBeacapp Here Proのログを活用して、オフィス環境の最適化を分析する際の資料として使うなど、その機能を使いこなしています。
日商エレクトロニクス株式会社
「日商エレクトロニクス株式会社」も、オフィスのフリーアドレス化に伴ってBeacapp Here Proを導入した企業のひとつです。採用の決め手は、低コストで導入できるBeacapp Here Proの手軽さにあったといいます。
というのも、屋内位置情報検索サービスとしてはゲート式やセンサー式のものなどもありますが、それらの導入には数千万円ものコストがかかります。それに対してピーコンとiPhoneさえ揃えれば導入できるBeacapp Here Proのコストパフォーマンスの高さはとても魅力的に思えたと高く評価しています。
ソフトバンクと同様、日商エレクトロニクスも、対面でのコミュニケーションが必要な場合に社員を探したり、オフィスの使用状況の分析に使ったりするほか、社員の勤怠時間の正確な把握のためにもBeacapp Here Proを役立てているそうです。
株式会社A.R.M.S.
リスクコンサルティング事業などを展開する「株式会社A.R.M.S.」もBeacapp Here Proを活用している企業です。ただし、A.R.M.S.の場合は、オフィス内の従業員の動きを管理するためではなく、車の運転データの可視化や情報収集にBeacapp Here Proのシステムを応用したことに特徴があります。
A.R.M.S.では、「アクセルトレーナー」という安全運転のためのアプリを社員にインストールさせ、社用車にビーコンを設置することで、運転日報に必要なデータを自動的に収集しているそうです。収集したデータはレポートとして出力することも可能なので、これによって書類の作成や保管の手間を省くことに成功したのです。このように、発想次第で使い方に幅を持たせられるのもBeacapp Here Proの特長であると言えます。
まとめ
「Beacapp Here Pro」はオフィス内の従業員の行動データを可視化することで、企業に多くの有用なデータを提供します。とりわけ、フリーアドレスのオフィスにおいては、その恩恵を最大限に実感できることでしょう。行動データを分析して業務効率化を実現したいなら、ぜひBeacapp Here Proの導入をご検討ください。