製造業に必要不可欠な修理作業管理業務ですが、効率的な運用にはクリアすべき課題があります。詳細な報告書の作成や共有などのフローがあるため、リードタイムが長くなりがちなのです。
本記事では、製造業における修理作業管理の課題や、ペーパーレス化して得られるメリットなどを解説します。
修理作業管理業務とは
製造業における修理作業とは、保守や点検業務を指します。修理作業管理は、保守点検や修理だけでなく、修理の手配や受付、作業報告、費用の見積もりといった保守点検に関わる包括的な業務のことです。
製造の現場において、機械の保守や点検は欠かせません。作業を怠ってしまうと、機器の異常箇所を見落としてしまい、生産がストップしてしまうおそれがあります。製造業では、ほんのわずかな時間、ラインの稼働がストップしただけでも、大きな損失につながりかねません。
メンテナンスコストを削減するためにも、保守点検を徹底する必要があります。機器が不具合を生じていても、初期段階で発見できれば低コストで修理できる可能性が高まります。一方、不具合を見逃してしまうと、大きなトラブルに発展することもあり、そうなると大掛かりな修理を要し、多額の費用が発生するおそれもあります。
製造現場では当たり前のように行われている、保守点検や管理業務ですが、さまざまな課題があることはあまり知られていないかもしれません。それについては、次から詳しくお伝えしましょう。
製造業が抱える修理作業管理業務の課題
具体的にどのような課題があるのかについて理解と把握を進めることで、的確な対策を打ち出せます。よくある課題としては、不具合発生から報告までのリードタイムの長さや、Excelへ転記する手間の発生、現地確認までに時間がかかりやすいことなどが挙げられます。それぞれについて詳しく見ていきましょう。
不具合報告から分析までのリードタイムが長い
不具合が発生した場合、担当者は状況を記録したうえで関係者へ報告を行います。報告から分析までがスピーディーに行われればよいのですが、実際にはそうもいきません。分析にいたるまでのリードタイムが長くなってしまい、再発防止サイクルをなかなか回せないことが課題のひとつです。
リードタイムが長くなってしまうのにも、理由があります。現在では、生産設備のオートメーション化が著しく進み、システムも複雑化しました。そのため、従来よりも設備保全に関する知識や技術が高度化してしまったのです。
このような理由から、現場での状況把握にも多大な時間がかかります。根本的な原因を探るための分析はあとから行えばよいのですが、そもそもの状況把握に時間をとられてしまうため、分析までいきつきません。
紙からExcelの正式報告書転記作業工数がかかる
現場における状況把握や記録には、紙を使用するケースがほとんどです。状況を記録した紙をそのまま提出できればよいのですが、多くの工場ではExcelへ転記したうえでの提出を求めています。
Excelへ転記すれば、視認性もよくなりデータとして適切に管理・保管ができます。メリットはあるものの、転記の工数や手間が発生することを忘れてはいけません。転記する情報が少なければまだしも、膨大な場合にはその分だけ時間と労力が発生し、作業者の負担となってしまいます。
また、製造現場の保守点検においては、不具合を起こした箇所をデジタルカメラで撮影することも珍しくありません。写真を報告書へ添付すれば、より詳しく状況を伝えられるからです。報告書へ該当箇所の写真を添付するよう、求めている企業も少なくありません。
当然ですが、このような作業にも手間がかかります。まず、写真を撮影する際に手間が発生し、それを報告書へ貼り付ける工程も必要です。何枚も写真を撮影したケースでは、どれを添付すべきか迷う時間も発生するでしょう。これも、リードタイムが長くなってしまう原因のひとつだと考えられます。
工程管理者が現地確認するまでの時間が長い
現場で不具合が発生したときは、工程管理者が現地へ移動して確認を行う必要があります。現場で状況を把握し、そのうえで今後の対策を考えるのです。
しかし、工程管理者がいつも近くにいるとは限りません。たまたま管理者が別の部署へ応援に出かけている、会議へ出席しているといったケースでは、リアルタイムな状況確認ができないのです。
このような状況下では、迅速な状況確認ができません。確認が完了するまで機械を稼働できないとなれば、大きな損失にも発展します。
また、広大な敷地面積を有する工場の場合、工程管理者がすぐ現地へ足を運べないことも考えられるでしょう。移動に10分、20分もかかってしまうといったケースでは、迅速な確認と対策の実行を妨げます。
もし、工程管理者がリアルタイムに状況を把握できるシステムが構築されていれば、このような事態を回避できるでしょう。不具合が起きたときもわざわざ現地へ足を運ばず、その場で状況の確認ができるのなら、スピーディーに対策を打ち出して実行できます。
i-Reporterで修理作業管理業務の効率化を実現
製造現場における修理作業管理業務の効率化を実現するにあたっては、専用ツールの導入がおすすめです。さまざまな企業から作業管理業務効率化のツールがリリースされていますが、おすすめなのはi-Reporterです。
i-Reporterは、東京都品川区に拠点を構える、株式会社シムトップスがリリースしました。同社は1991年から事業を行っており、工程管理システムや進捗管理コミュニケーションツールなどの開発、販売を行っています。
i-Reporterを導入すれば、現場で報告書を作成でき、関係者への報告や共有もスピーディーに行えるため、対策や分析までのリードタイムを短縮できます。現場で撮影した写真も、そのまま帳票へ貼り付けられるため、これまでのような手間が発生しません。
不具合が発生したときには、工程管理者へ状況を知らせる報告書がリアルタイムに送信されます。そのため、工程管理者がわざわざ現地へ足を運ぶ必要がありません。管理者は離れた場所からでも状況を確認でき、対応策をスムーズに適用できます。工程管理者だけでなく、より上位の管理者も含めて現地の状況をリアルタイムで把握できるため、迅速な対策の立案と実行が可能となるのです。
まとめ
製造現場における修理作業管理業務においては、ペーパーレス化により課題を解決する必要があります。コスト削減のメリットも得られるため、前向きに検討してみましょう。
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