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経営管理とは? 企業目標を達成するために欠かせないポイント

経営管理は、企業が目指すビジョンや達成したい目的を実現していくために欠かせないものです。適切な経営管理が行われると、業務活動全体によい影響を及ぼし、社員のモチベーションを向上させる効果も期待できます。本記事では、その経営管理で重要な社内リソースの管理に求められるスキルなどについて触れていきます。

経営管理とは? 企業目標を達成するために欠かせないポイント

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企業目標の達成に不可欠な「経営管理」とは

経営管理とは、という基本的な知識について簡単に解説します。ちなみに、経理との違いを気にする人もいますが、実は経営管理の略称なため意味は同じです。

経営管理の定義

経営管理とは、企業が掲げている目標やビジョンを達成するために計画を策定し、社内の業務活動をモニタリングしながら改善・調整を行う手法のことです。無計画にその場しのぎでやりくりしていては業績が安定しません。このため、経営管理を行って日々の業務活動で目標達成に向かえるよう、施策を立ててPDCAサイクルを回しながら改善していきます。経営管理においては、人・モノ・金・情報に相当する社内リソースの管理、使い方の効率化を行います。

目標達成のために重要なことは、組織全体で連携を取って施策を進めていくことですが、企業の規模が大きくなってくると内部業務が複雑化してきます。だからこそ、効率的な事業活動をしていくためにも経営管理が重要になってくるのです。必要であればグループの再編成をすることもあります。

経営管理を業務として見ると、内部統制で適正な体制を整える、組織の再編成をする、経営分析を行う、の3つに分類できます。組織や事業部単位で実施されることがほとんどで、これらを実行していくためには業務に関わる専門知識や経験、コミュニケーション能力などのマネジメント能力も必要とされます。

経営管理の目的

経営管理を行う目的は、企業が目指すビジョンや設定した目標を達成するためです。目標の達成を早めるためにはリソース管理が重要なため、上記で触れたような社内リソースの分配を適切にしたり、生産性を最大化するための仕組みづくりをしたりします。また、投資をすることもあります。リソースの使い方はそのまま企業のパフォーマンスに影響するため重要な仕事です。

企業が目指しているビジョンや目標が明確で全体像がはっきりしている場合、雇用している社員や関係者のモチベーションが向上します。チームとしても動きやすいでしょう。また、適切な経営管理が行われると社員が力を発揮しやすい社内環境ができあがり、成果も上がりやすいです。企業の方針やビジョン実現の戦略を周知することは関係者全員の足並みを揃えることにも繋がります。

逆に、経営者の意思決定が社員に浸透していないと一人ひとりの行動に統一感がなくなり、目的の達成も遠ざかるのです。経営管理を徹底することは業務の効率化のためという意図もありますが、何より企業で働く社員のモチベーションを上げるという理由があります。優れた経営者は経営管理が及ぼす効果を理解した上でマネジメントに取り組んでいます。

経営管理に必要なスキル

経営管理には社内リソースであるヒト・モノ・カネ・情報を適切に管理し調整する能力が求められます。

ヒトの管理では雇用して組織に集めた社員を管理する能力が求められ、やり方次第で社員のモチベーションやパフォーマンスにも影響します。主に人事部門の人事評価や採用、規則の策定などの業務が該当しますが、ほかにも部門の管理職が行う現場のタスク管理もヒトの管理に関係しています。ほかのリソースは人間がいなければ有効活用できません。そのため、社内リソースの中でもヒトが最も重要だと考えられています。

モノの管理には、企業が所有する商品やサービス、有形・無形資産を対象にその品質管理、モノ自体の管理をすることが求められます。社内の備品、土地、パソコンのソフトウェアも含まれています。モノにはランニングコストがついてまわるため、増えすぎると経営が傾いてきます。バランスを取ることが大切です。

カネの管理では、財務状態、経営成績を見て経営状態が今どうなのかを正確に把握する能力が求められます。カネは人材確保や社員のための給与、備品の購入、設備の拡充、新規事業の立ち上げ資金など、様々な用途で必要になるものです。カネは現金だけを指すとは限らず、株式や債券、借入金も含みます。ヒト・モノ・情報を集めるのに欠かせないリソースでもあるため、どのように使うか、どれくらい使えるかによって企業の未来も変わってくるでしょう。

情報の管理は、企業が持つ無形財産を管理し活用することです。例えば、顧客情報や独占しているノウハウ、特許、統計データ、著作権なども管理すべき情報に含まれます。技術力が高い社員がいる場合は、ヒトと情報という2つの資源があると考えます。使い方次第で企業に多くの利益をもたらす可能性があり、情報によっては売却することも可能です。現代では形のあるモノやカネ以外に無形である情報も企業にとって重要なリソースだと考えられるようになり、ITがなかった昔と違って情報も経営資源として慎重に扱う姿勢が求められています。

経営管理の主な種類

経営管理は業務範囲ごとで個別に分類すると次の5つに分けられます。

  1. 生産管理
    販売計画に沿って生産業務を効率化するのが主な役割です。
  2. 販売管理
    金、モノやサービスの流れを管理する役割があります。仕入れ状況や在庫管理も販売管理の業務に含まれます。
  3. 労務管理
    社員の労働環境を労働法に基づいて適切に管理する役割があります。社員の満足度やコンプライアンスにも関係します。
  4. 人事管理
    必要な人材を確保する役割があり、人材配置や育成・評価まで担当します。
  5. 財務管理
    経営に必要な資金や資産を扱います。資産の調達から運用までを計画・実行します。

上記のように5つに分類できますが、いずれも企業のヒト・モノ・カネ・情報のリソース管理をしているという点で共通しています。

適切な経営管理を行うポイント

適切な経営管理をしていく上で押さえておきたい重要な点について紹介します。

管理項目と目標を明確化する

適切に経営管理をするには、管理項目が定まっていないことには始まりません。管理項目を設定する際は組織のビジョンと戦略に沿ったものを考え、重要業績評価指標(KPI)に落とし込んで定義する必要があります。管理項目と評価指標の定義が曖昧だと、社員全体の方向性が揃わないため、目標の達成度を確認したり、パフォーマンス計測を行ったりするのが難しくなります。

最適化された評価指標を定めると、組織と個人の行動を一致させやすくなり、効率のよい努力が自発的に行われるようになる効果も期待できます。また、評価指標を設定しすぎると、行き過ぎた管理になって逆に効果が落ちることがあります。完璧に管理するのは不可能という前提に立ち、全体最適をするという視点で必要最低限の項目を設定してみましょう。

ERPシステムの利用

社内リソースをうまくやりくりすることが経営管理をする上で重要なことですが、Excel資料を読み込んだりデータの分析をしたりするのは非常に手間と時間がかかるものです。また、販売、財務、人事など、様々な分野の状況を把握する必要がありますが、従来の手法でそれを行うには多大な人的・時間的コストが発生します。そのため、現在ではITツールの導入による効率化が必須となっています。

経営管理において便利なのがERPシステムであり、社内リソースを一元管理し、取り込んだデータを有効活用するのに役立ちます。経営管理に必要なデータを一括収集し、リアルタイムにデータを分析してレポート作成するというプロセスを省力化することが可能です。ERPシステムによって高度な経営管理ができるようになり、常に最新のデータを参照しながら効率的に経営判断する環境を構築できます。

まとめ

経営管理は、企業のビジョンや目標を達成するために計画を立て、企業の業務状況をモニタリングしながら調整・改善を行っていくことです。ヒト・モノ・カネ・情報といった社内リソースをうまく調整することも含まれます。また、社員のモチベーションを上げたり、行動の足並みを揃えたりするためにも評価指標を明確に定義して社員全員に共有しておくことも重要です。

経営管理には資料の読み込みや分析が欠かせませんが、労力がかかるためITツールで効率化を行いましょう。高度な経営管理を実現するなら、多くの企業への導入実績があるERPシステム「Microsoft Dynamics 365」の導入をおすすめします。

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