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LCM(ライフサイクルマネジメント)サービスとは? 概要と今後のサービス

LCM(ライフサイクルマネジメント)サービスとは? 概要と今後のサービス

現代はさまざまな産業でDXの推進が重要課題となっており、実現にはIT資産の戦略的な運用・管理が欠かせません。そこで重要な役割を担うのが、IT資産のライフサイクルを管理する「LCM(ライフサイクルマネジメント)」です。本記事ではLCMの重要性やメリット、IT投資の動向、おすすめのLCMサービスについて解説します。

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LCM(ライフサイクルマネジメント)とは?

「LCM」とは「Life Cycle Management(ライフサイクルマネジメント)」の略称で、製品やサービス、生産施設、産業機器といった資産のライフサイクル全体を適切に管理し、運用効率の最大化を目指す一連の仕組みです。たとえば事業でPCを運用する場合、大きく分類すると「企画」→「調達」→「運用」→「保守」→「廃棄」といった一連の流れが存在しており、これをPCライフサイクルと呼びます。そしてIT資産のライフサイクル全体の管理をアウトソーシングするサービスを「LCMサービス」と呼びます。

通常、導入計画の立案・策定や機器の選定、ITインフラの運用・保守といったIT資産のLCMは情報システム部門の業務領域です。LCMサービスの詳細はサービス提供事業者によって異なりますが、LCMを外部に委託することで情報システム部門の業務負荷を軽減し、空いたリソースを企業価値の向上に直結するコア業務に集中できるというメリットがあります。LCMサービスは物的資源だけでなく人的資源の運用効率を高められるため、DXの推進に欠かせないソリューションとして大きな注目を集めています。

LCMの必要性

現代はデジタル技術の進歩・発展に伴ってタブレットやスマートフォンなどのモバイルデバイスが爆発的に普及し、事業領域で取り扱う情報機器の数量やデータの総量が年々増大していく傾向にあります。それと同時にIT資産の管理コストや管理工数、セキュリティリスクなども増大するため、これまで以上に戦略的なLCMに取り組まなくてはなりません。しかし国内では少子高齢化の進展とともに多くの分野で労働力不足が深刻化しており、LCMの内製化が困難になりつつあります。そのため、IT資産のライフサイクル管理をアウトソーシングするLCMサービスの需要が高まっていると考えられます。

LCMビジネスを取り巻くIT投資動向

近年、働き方改革の推進や新型コロナウイルスの感染拡大などの影響も相まって、国内市場全体でテレワークを導入する企業が増加傾向にあります。そしてテレワーク制度の定着に伴い、多くの企業で重要課題となっているのが全社的なデジタルビジネス戦略の策定です。リモート型の労働環境を整備するためには、時間や場所の制約にしばられないデジタルワークプレイスが必要であり、SaaSを基盤とするコラボレーションツールやグループウェアの戦略的活用が求められます。同時にITシステムの運用管理を省人化・自動化するソリューションの需要が高まっているため、LCMサービスに対するIT投資も増加していくと予測されます。

LCMサービスを利用するメリット

LCMサービスの導入によって得られる主なメリットは以下の4点です。

コストを削減できる

LCMサービスを利用するメリットのひとつは、IT資産の管理コストを削減できる点です。LCMは導入計画の立案や機器の選定、キッティング、定期的なメンテナンス、障害発生時の復旧、ヘルプデスクの運用、ファイルの消去やHDDの物理的な破壊など、さまざまな業務を実施しなくてはなりません。LCMサービスを提供する事業者はこうした領域に関するプロフェッショナルです。専門家にアウトソーシングすることで自社管理よりもトータルコストを削減できます。

実務に集中できる

先述したように、LCMのアウトソーシングによって情報システム部門の業務負荷が軽減されるため、コア業務にリソースを集中できます。LCMは極めて重要な業務ではあるものの、それ自体が収益性や企業価値の向上に直接貢献するわけではありません。IT資産の管理を外部に委託し、IT投資の戦略策定やアプリケーションの設計・開発といったコア業務に情報システム部門のリソースを集約できれば、経営基盤の総合的な強化が期待できます。

セキュリティが向上する

LCMを内製化する際の懸念事項のひとつは情報漏洩インシデントです。たとえばPCを廃棄する際に、データを完全に消去しなければ、情報の漏洩を招く危険性があります。廃棄したPCのHDDに重要ファイルが残存しており、そこから機密データが流出したという事例は決して少なくありません。LCMサービスを提供する事業者はIT資産の管理におけるセキュリティリスクについて熟知しているため、情報の漏洩や流出といった危険性を最小限に抑えられます。

業務が効率化する

自社に適した情報機器の選定により、業務効率が向上することもメリットです。たとえば法人向けPCのライフサイクルは一般的に3〜4年とされています。PCを入れ替える際はデジタル技術の進歩や将来性を考慮しつつ、自社の業務要件に適した機器を選定しなくてはなりません。IT分野のプロフェッショナルに自社の要件に適したPCを選定してもらうことで、業務の効率化と労働生産性の向上に繋がると期待できます。

今後の在るべきLCMサービスとは?

デジタル技術の進歩・発展に伴って市場のニーズは常に変化しており、LCMサービスにも新しい時代に即した在り方が求められています。これまでのLCMサービスは、機器の調達やキッティングなどのサービスを個別に契約するのが一般的でした。その後、各種サービスを個別に契約するのではなく、LCMにおける一連のプロセスを包括的に委託する形態が主流となります。個別契約を「LCM1.0」と定義するなら、包括契約は「LCM2.0」と定義します。そして現代市場で求められているのはLCMサービスの新たな在り方「LCM3.0」です。

LCM3.0では情報システム部門の業務負荷を最小化するとともに、サブスクリプション形式の包括的なLCMサービスの提供を目指します。LCM1.0とLCM2.0では、機器の調達や管理に情報システム部門の物理的な介入が必要でした。こうしたLCMの各種サービスをデジタル上のプラットフォームで管理し、調達やヘルプデスクなどの各種申請をエンドユーザー側で処理できれば、情報システム部門の介入を最小限に抑えられます。このようなLCMのデジタルサービス化がLCM3.0の目指す在り方です。

LCM3.0を実現するのはピーエスシーの「Perfect Finder」

LCM3.0を実現するためには、LCMの各種サービスを一元的に管理するプラットフォームが欠かせません。そこでおすすめしたいのが株式会社ピーエスシーの「Perfect Finder」の導入です。Perfect Finderとは、IT資産の調達・管理・運用サポートをクラウド上で提供するLCMサービスです。ユーザーはDXプラットフォームの管理画面を通じて、機器の手配やサポートデスクを利用できます。端末の調達やコントロールはピーエスシー側で実施するため、情報システム部門のアナログ作業を大幅に削減可能です。

機器のリースやレンタル、ライセンス管理、保守管理なども可能であり、「利用料×台数」で予算を算出して、自社に適したコストモデルを設計できる点も大きなメリットです。すべてのLCMサービスが月額料金に含まれており、契約処理をワンストップ化できるという利点もあります。また、各種サービスの申請をオンライン上で完結できるため、これまで困難だった情報システム部門のテレワーク化に対応可能です。LCMの最適化を通してDXの実現を目指す企業は、この機会にPerfect Finderの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

LCMサービスとは、IT資産の「企画」→「調達」→「運用」→「保守」→「廃棄」というライフサイクル全体の管理をアウトソーシングするサービスを指します。LCMサービスを利用する主なメリットは「コスト削減」「実務への集中」「セキュリティの向上」「業務効率化」の4つです。現代は少子高齢化の影響によってIT人材が不足しているため、可能な限りLCMにおける情報システム部門の業務負荷を軽減しなくてはなりません。そのためにはLCM3.0の実現に貢献する「Perfect Finder」のようなソリューションが必要です。

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