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Microsoft Open Businessが終了するとどうなる?今後していくことは?

Microsoft Open Businessは、Microsoft社が提供するボリュームライセンスを3ライセンス以上から購入できるサービスパッケージです。こちらのサービスは2021年12月末をもって終了することが発表されており、現在利用している企業は、今後の対策が必要です。ここではMicrosoft Open Businessの終了に伴う、今後の対策と変更内容を交えて解説します。

Microsoft Open Businessが終了するとどうなる?今後していくことは?

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Microsoft Open Businessが終了して次にすべきこと

Microsoft Open Businessとは、Microsoft社の永続ライセンスの購入方法の一つです。新規ライセンスの発行などに不可欠ですが、2021年12月でMicrosoft Open Businessが終了することが決定しました。この終了の発表はMicrosoft本社のみからであり、現在日本マイクロソフト株式会社からの発表や説明はありません。今後いつまで受注できるかなどの実践的な内容は、今後発表されると予想されています。なお、2022年1月以降はMicrosoft Open Business同様の製品としてMicrosoft CSP が提供される予定です。

Microsoft CSP とは、Microsoft Open Businessライセンスと同様にOffice365/Microsoft365などのMicrosoftの製品を販売するプログラムの一つです。Microsoft Open Businessライセンスとの違いは月額(自動請求)に対応していることやサポート窓口がMicrosoft社ではなく、SB C&Sが運営する窓口になることです。Microsoft CSP で販売する場合、別途SB C&Sとの間で基本契約のほかに約款への同意が必要です。

Microsoft CSP とは?今までとの違い

では、Microsoft CSPはMicrosoft Open Businessとどのような違いがあるのでしょうか。ここでは両者の違いを解説します。

最小購入数の変更

今までMicrosoft Open Businessは3ライセンス以上だったものが1ライセンスからに変更されます。従来のMicrosoft Open BusinessはSOHOや小規模事業所などで利用されてきましたが、最小購入数が変更されたことでより従業員数に応じた購入が可能になり、余剰も含め無駄を省いての導入が可能です。

契約期間の変更

今までMicrosoft Open Businessは購入から2年契約だったものが、Microsoft CSPでは利用中は継続という形に変更されます。今後、MicrosoftはMicrosoft CSPのサービスを続けていくと見られているため、しばらくはこのサービスが主流になっていく予定です。なお、現在利用中のMicrosoft Open Businessのライセンスは期間中の利用は継続されます。しかし、SAは期間満了とともに終了になる予定です。

SA(Software Assurance)の提供終了

今までMicrosoft Open BusinessはSAが提供されていましたが、なくなる予定です。今後、Microsoft CSPでSA(Software Assurance)が必要になった場合には、新たにOpenValue/Open Value Subscription の契約が必要です。尚、Microsoft Open BusinessでSAを利用していた場合は、期間満了で提供が終了します。

契約後の窓口が変わる

Microsoft CSPはOpen Businessと同じく販売代理店を通じて契約を行い、請求書払可能なライセンスプログラムです。契約後はサポート窓口がSB C&Sまたは販売店に変わります。なお、Office365相談センターでも問い合わせが可能です。

ベンター向け!クライアントに説明すべきこと

Microsoft Open BusinessがMicrosoft CSPへと変更されるにあたり、ベンダー企業であればクライアントから説明を求められる場合も少なくありません。そこでここでは、クライアントへの説明において、特に注意すべき点をまとめて紹介します。

サポート窓口が変更になる

Microsoft CSPはサポート窓口がSB C&Sになり、オンラインサポート(FAQ)以外のテクニカルサポートを希望の場合は、有償のサポートを購入する必要があります。テクニカルサポートではMicrosoft製品に関連するインストールもしくはセットアップ、基本の操作方法、トラブル解決などの対処方法について一問一答形式でサポートする仕組みに変更です。Microsoft Open Businessの利用中の場合は、併せて検討することが大切です。

企業間でのライセンスの譲渡が不可

買い切り型でのライセンスと違い、永続ライセンスはユーザー間での譲渡が認められていません。今までデバイスの使い方次第では企業間などでライセンスの譲渡を行うことが可能でしたが、今後は永続ライセンスに変わるため、ユーザー間などでライセンスの譲渡はできない点に注意しましょう。

SA(Software Assurance)の提供がない

SA(Software Assurance)の提供は従来型と変わってしまっているため、新たに契約が必要です。永続型ライセンスではSAが提供されておらず、Officeなどのライセンス自体で契約してSAをMicrosoft Open Businessで追加契約することはできません。Microsoft CSPに移行の際はSAの更新は不可です。

Microsoft Open Business終売について

Microsoft Open Businessが2021年12月末をもって提供を終了するにあたり、後継版の提供で戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか。そこで参考になるのが、「Microsoft Open Business終売について」の資料です。こちらの資料をダウンロードし概要を把握することで、後続のMicrosoft CSP特徴など、どのプログラムを選べばよいか知ることが可能です。またこちらの資料には、Microsoft CSPをはじめ、さまざまな変更点をまとめて紹介しています。資料の中にはオリジナルのWebストア情報も掲載されているため、ぜひ参考にしてください。

まとめ

Microsoft Open Businessが終了するにあたり、今後はMicrosoft社が提供するMicrosoft CSPに移行されます。Microsoft CSPは、従来の仕様と異なるため注意してください。また、Microsoft Open Businessの終了は販売のみの発表であり、購入したライセンスが使えなくなるわけではありません。また、SAに関しては期間満了とともに終了するため、更新のタイミングでCSPに切り替えが必要です。Microsoft CSPで変更される点を整理し理解することで、今後の対策に繋げましょう。

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