Surfaceは2in1やノート、デスクトップなどさまざまな種類があり、Surfaceシリーズができることは多岐にわたります。本記事では、MicrosoftのSurfaceとはどういったものか、Surfaceで何ができるか、どういった使い方が可能かなどを通して、Surfaceの魅力をご紹介します。
Surfaceとは
Surfaceとは、WindowsでおなじみのMicrosoftが販売するPCシリーズのブランドです。
MicrosoftのSurfaceシリーズの特徴は、ディスプレイがタッチパネルになったタッチスクリーンが採用されていることです。つまり、「Surface」の語が意味する通り、指やタッチペンで操作するタブレットの「表面」の機能を有しています。タブレットPCとも呼ばれますが、一般的なタブレットと異なる点は、OSにWindowsを搭載しているため、WordやExcelなどのOfficeソフトやWindowsアプリが利用できることです。
Surfaceといえば、ディスプレイとキーボードが分離できる、いわゆる2in1のイメージを持つ人も多いでしょう。しかし、現在はそれだけでなくノートPC型やデスクトップ型など数種類のモデルがあり、ユーザーの用途も多岐にわたっています。
Surfaceでできること
ビジネスユースやホームユースで、あるいは屋内や屋外で、多彩な使い方が可能なSurfaceですが、実際はどのような使い方がされているのでしょうか。Surfaceシリーズの一部モデルに限定した機能も含め、できることをご紹介します。
操作方法の切り替え
Surfaceシリーズの代表格ともいえる2in1モデルは、キーボードとディスプレイの2つのパーツでできています。ノートPCとして使いたいときは、キーボードを取り付けて文字入力やキーボード操作が可能です。タブレットとして使いたいときは、キーボードを取り外して指や専用ペンでのタッチ操作ができます。タブレットとして使用するときは、平面にしたり、背面のキックスタンドで180度に近い角度まで自由に調整したりすることも可能です。Web会議や動画視聴、デジタルイラストを描くときなど、好みに応じて便利に使えます。
Surface Laptop Studio シリーズは、本体の形を変形させて3種類のモードで使用できる画期的な製品です。ノートPCモードでは、通常の二つ折りのクラムシェル型と呼ばれる一般的なノートPCとして使用できます。
ステージモードは、ノートPCモードからディスプレイの下辺を手前に引き出し、キーボードを隠してタッチパッドの上に置くスタイルです。キーボード操作が不要な映画鑑賞や動画視聴、ビデオ通話、コントローラーを使用するゲームなどに便利です。
スタジオモードは、ディスプレイを一回転開ききって二つ折りにし、タブレットのように使います。このようにLaptop Studioシリーズは、利用シーンに応じた使い勝手のよい方法で操作できることが特徴です。
タッチペンを使った操作
Surfaceのディスプレイは指で操作できるほか、タッチペンでも操作できます。スクリーンキーボードでテキスト入力したり、フリーハンドで文字を書いたりできるほか、液晶ペンタブレットのように図形やイラストなどのデジタル描画も可能です。
MicrosoftのWhiteboardなどペン操作に適したアプリを使えば、取り込んだ画像に重ねてペンで自由に書き込めるため、Web会議やプレゼンなどに効果的です。簡単な作図やイラストも、直感的に素早く書いて保存したり共有したりできます。ペン先がシャープなSurface専用のスリムペンを使えば、さらに表現の幅が広がります。
持ち運び
コンパクトで軽量のモデルがあることが、Surfaceの大きな特徴です。高性能ノートPCの機能を持ちながら、超薄型で携帯に適した軽さのため、出先での作業やリモートワークなど持ち運びながらの利用に適しています。
Surface Proのような高い性能と携帯性を兼ね備えた2in1モデルなら、移動中の新幹線や飛行機で作業したり、タブレットにして省スペースで調べ物をしたり、映画を視聴したりなど思いのままに使えます。
また、コンパクトで軽量とはいえ、ボディには十分な強度のマグネシウム合金を使用しているため、耐久性や堅牢性といった面でも十分で、持ち運びの際も安心です。
外出先での長時間使用
いくら携帯性に優れた軽量のPCでも、バッテリーの持ちが悪いと、本体に加えて電源アダプターやモバイルバッテリーなどを持ち歩くことになってしまいます。結果的に重量が増えて持ち運びが億劫になり、スマホやタブレットで我慢したり、インターネットカフェなどで作業したりすることもあるようです。
その点、Surfaceはバッテリーの持ちのよさが強みです。Surface ProやLaptopには、一度の充電で最大18時間以上使い続けられるモデルもあります。また、バッテリーに負荷をかけない制限モードにすれば、システムが自動的にバッテリーの消費を最適化するため、バッテリーの劣化を抑えることが可能です。
バッテリーの持ちがよければ、保険として電源アダプターやモバイルバッテリーを持ち歩く必要がなく、出先でハードな使い方をしても安心して持ち歩けるでしょう。
高負荷作業
Surfaceは簡単な作業、いわゆる軽い処理しかできないと思われている人もいるかもしれません。ところが、Surfaceにはクリエイティブな作業を含めた高負荷がかかる処理に向くモデルもあります。
たとえばSurface Laptop Studioは、スペックの低いノートPCでは不可能な、重い処理を伴うクリエイティブな作業に適したハイスペックさが自慢です。動画編集やアニメーションのレンダリング、プログラミング、高精細グラフィックスのゲームプレイなどにも対応できます。
LTE接続
出先でのPC作業は、ポケットWi-Fiやスマホでのテザリング、通信事業者が提供するWi-FiスポットやフリーWi-Fiなどを使うケースが多いでしょう。SurfaceにはWi-Fiだけでなく、スマホで使う4Gや5GなどのLTE接続が可能なモデルも出ています。
スマホの回線であれば、基地局が全国各地に豊富に存在し、室内でも屋外でも安定して電波がつながる安心感があります。出先での通信手段の選択肢が増え、Wi-Fiの電波状況が悪いときでも接続先を切り替えられるため、万一の際の代替策として便利です。これまでのように、移動の際にポケットWi-Fiを契約して持ち歩く必要性もなくなるでしょう。
複数の周辺機器の接続
Surfaceの一番コンパクトなモデルのSurface Go 3であっても、タイプカバーやタッチペン、マウス以外に、ヘッドフォンはもちろん外部モニターやテレビ、プリンターなどの周辺機器接続ができます。
モデルによっては、USBメモリなどでおなじみのUSB Type-Aの端子がなく、通信速度の速いUSB Type-C端子しかないものがあります。その際は、Surface Dockというポート拡張アクセサリを使うことで、従来のUSB Type-A端子やギガビット・イーサネット、USB-C DisplayPortなど幅広い機器との接続が可能です。
快適な環境でのリモート会議
Surfaceは、高性能かつ高品質のマイクやカメラ、スピーカーを搭載しているのも特筆すべき点です。
マイクはWeb会議やテレビ電話、音声入力などに欠かせません。オンラインミーティングや音声チャットなどでは、マイクの性能が悪いと相手が聞き取りにくいものです。何度も聞き返される場合、ボリュームの問題ではなく、マイク性能に問題があるのかもしれません。Surfaceなら、周囲の雑音を低減し、ノイズを抑えて自然で聞き取りやすい音声に変換してくれます。
また、インカメラはフルHD対応の500万画素です。人の肌を認識し顔色を明るく補正してくれる機能は、昨今増えたリモートワークやWeb会議に最適です。さらにスピーカーは、Dolby Atmosの高音質で立体感がある音場を作り出すので、映画の視聴などで臨場感を高められます。
企業でのリモート会議に適したモデルSurface Hub 2Sは、人数や部屋の広さに応じて50インチと80インチから選べます。
様々なアプリケーションの利用
SurfaceではMicrosoft提供のものをはじめ、仕事に必要なさまざまなアプリケーションを利用できます。また、Microsoft 365との親和性も高く、Officeアプリをはじめデータ管理やセキュリティ機能など、ビジネスユースでも最大限活用できます。リモートでのチームワークにも適しているため、働き方改革の推進にもつながるでしょう。
スマートフォンとの連携
Surfaceは、iPhoneやAndroidと連携させて使うことも可能です。Surfaceのスマホ連携アプリを使用すれば、普段使っているスマホに保存している写真や動画、文書ファイルなどを共有でき、Surfaceとスマホのどちらからでも簡単にアクセスして、見たり聞いたり編集したりすることが可能です。
また、どちらにもメールアプリに同一アカウントでサインインしておけば、どちらからでもメールの送受信ができます。さらに、スケジュールアプリやリマインダーなどの連携もできるため、スケジュールやタスクの登録は入力しやすいSurfaceで行い、内容の確認はスマホで行うといった具合に、両方のデバイスで便利に使えます。
これらの機能により、コンテンツへのアクセスや情報共有、作業の引き継ぎなどもスムーズに行えます。
まとめ
Surfaceは多様な製品が提供されているため、業種や職種の区別なく活用できます。営業や出張には軽量タイプ、得意先とのプレゼンテーションや商談にはタブレットタイプ、大きな会議室では大画面タイプなど、用途にあわせて選べるのも魅力です。使いこなせば生産性や業務効率の向上に大きく役立つでしょう。