あ2017年6月にリリースされたMicrosoftが提供するタブレット「Surface Pro」。翌月にはノートパソコンの「Surface Laptop」がリリースされています。この他2in1型デバイスの「Surface Book2」、プロフェッショナル向けのデスクトップ「Surface Studio」がリリースされており、現行のSurfaceシリーズとしては前4製品がラインナップとして並んでいます。
本稿では、Surface Proの前身となる「Surface Pro4」から何が変化したのか、Surfaceラインナップそれぞれのスペックについて比較していきます。
Surface ProとSurface Pro4の比較
Surface Proは、Surfaceタブレットとして第五世代にあたる事実上「Surface Pro5」と言える製品です。Surface Pro4とでは外観的にあまり違いは見られません。しかし肝心なのは中身、スペックが如何に変化しているかです。
まずはSurface ProとSurface Pro4のスペックを一覧で確認してみましょう。
≪Surface ProとSurface Pro4のスペック比較≫
スペック |
Surface Pro |
Surface Pro4 |
---|---|---|
デバイス寸法 |
292 mm x 201 mm x 8.5 mm |
約292.1 mm x 201.4 mm x 8.4 mm |
重量 |
m3:約768g i5:約770g i7:約782g |
m3:約766g i5:約786g i7:約786g |
ディスプレイ |
スクリーン: 12.3 インチ PixelSense™ ディスプレイ 解像度: 2736 x 1824 (267 PPI) 縦横比: 3:2 タッチ: 10 点マルチタッチ対応 |
スクリーン: 12.3 インチ PixelSense™ ディスプレイ 解像度: 2736 x 1824 (267 PPI) 縦横比: 3:2 タッチ: 10 点マルチタッチ対応 |
メモリ |
4 GB、8 GB または 16 GB RAM |
4 GB、8 GB、または 16 GB RAM |
プロセッサ |
第7世代インテル® Core™ m3、i5、または i7 |
第 6 世代 インテル® Core ™ m3、i5、または i7 |
セキュリティ |
エンタープライズ セキュリティ向け TPM チップ Windows Hello 顔認証サインインで強固なセキュリティ |
エンタープライズ セキュリティ向け TPM チップ 企業の要件を満たすレベルのWindows Hello顔認証サインインによる保護 |
センサー |
環境光センサー 加速度計 ジャイロスコープ |
環境光センサー 加速度計 ジャイロスコープ |
SSD |
128GB、256GB、512GB、または 1TB |
128 GB、256 GB、512 GB、または 1 TB |
バッテリー |
最大約 13.5 時間の動画再生 |
最大約 9 時間の動画再生 |
グラフィック |
インテル® HD 615グラフィックス(m3) インテル® HD 620グラフィック(i5) インテル® Iris™ Plusグラフィックス640(i7) |
インテル® HD グラフィックス515(m3) インテル® HD グラフィックス520(i5) インテル® Iris™ グラフィックス(i7) |
外部端子 |
フルサイズ USB 3.0 端子 x 1 microSD™ カード スロット Surface Connect ヘッドセット ジャック Mini DisplayPort カバー用端子 Surface Dial のためのオン スクリーン サポート |
フルサイズ USB 3.0 microSD™ カード スロット ヘッドセット ジャック Mini DisplayPort カバー用端子 Surface Connect™ (充電、Surface ドック用端子) |
カメラ |
Windows Hello 顔認証によるサインイン用カメラ (前面) 5.0MP フロント カメラ (1080p HD ビデオ対応) 8.0MP オートフォーカス付きリア カメラ (1080p HD ビデオ対応) ステレオ マイク Dolby® Audio™ Premium 搭載ステレオ スピーカ |
Windows Hello 顔認証サインイン用カメラ (前面) 5.0MP フロント カメラ (1080p HDビデオ対応) 8.0MP オートフォーカス付きリア カメラ (1080p HD ビデオ対応) ステレオ マイク Dolby® Audio™ Premium 搭載ステレオ スピーカー |
「Surface Pro のおもな仕様」、「Surface Pro 4 の主な仕様」より抜粋
大きく変化しているのは赤字の部分です。プロセッサもグラフィックも、次世代のインテル製品を搭載しており、バッテリーにいたっては最大4.5時間も増加しています。
Surfaceペンの傾き検知機能
Surface ProといえばSurfaceペンによる描画機能です。Surface Proには、従来のSurface Pro4には無かった「傾き検知機能」と、最大4,096段階の筆圧検知機能によって、本物の鉛筆や筆に近い滑らかな書き心地を実現しています。
キックパッドの傾斜が165度に
Surface Pro4のキックパッドは最大傾斜が150度なため、ペン機能が使いづらいとの声もありました。Surface Proではその点も改良され、最大傾斜165度とほとんど180度に近い角度までキックパッドを倒せます。
Surfaceラインナップの比較
ここでは、Surface各ラインナップのスペックを一覧で比較していきます。
≪各種Surfaceのスペック比較≫
|
Surface Pro |
Surface Laptop |
Surface Book |
Surface Studio |
---|---|---|---|---|
プロセッサ |
第 7 世代 インテル® Core™ m3、i5、または i7 |
第 7 世代 インテル® Core™ i5、または i7 |
Surface Book 2 13.5 インチ第 7 世代 インテル® Core™ i5-7300U dual-core プロセッサー、3.5GHz Max Turbo第 8 世代 インテル® Core™ i7-8650U quad-core プロセッサー、 4.2GHz Max Turbo |
第 6 世代 インテル® Core™ i5 または i7 |
グラフィック |
インテル® HD ラフィックス615 (m3)インテル® HD ラフィックス 620 (i5)インテル® Iris™ Plus ラフィックス 640 (i7) |
インテル® HD グラフィックス620 (i5)インテル® Iris™ Plus グラフィックス 640 (i7) |
Surface Book 2 13.5 インチ PixelSense™ ディスプレイインテル® HD グラフィックス 620 統合 GPU (i5-7300U モデル)NVIDIA® GeForce® GTX 1050 ディスクリート GPU w/2GB GDDR5 グラフィックス メモリ (i7-8650U モデル) |
i5 インテル® 8GB:NVIDIA® GeForce® GTX 965M 2GB GDDR5 メモリi7 インテル® 16GB:NVIDIA® GeForce® GTX 965M 2GB GDDR5 メモリi7 インテル 32GB: NVIDIA® GeForce® GTX 980M 4GB GDDR5 メモリ |
スクリーン |
12.3 インチ PixelSense™ ディスプレイ |
13.5 インチ PixelSense™ ディスプレイ |
13.5 インチ PixelSense™ ディスプレイ |
28 インチ PixelSense™ ディスプレイ |
画像解像度 |
2736 x 1824 (267 PPI) |
2256 x 1504 (201 PPI) |
3000 x 2000 (267 PPI) |
4500 x 3000 (192 DPI) |
重量 |
最小 768 g (1.69 ポンド) |
1,252 g (2.76 ポンド) |
13.5 インチ — 1,534 g (3.38 lbs)~ |
最大 9.56 kg (21 ポンド) |
ストレージ内容 |
128GB、256GB、512GB、または 1TB |
128 GB、256 GB、512 GB |
256GB、512GB、1TB |
1TB または 2TB |
RAM |
4GB、8GB、または 16GB |
4GB、8GB、または 16GB |
8GB または 16GB |
8GB、16GB、32GB |
バッテリー持続時間 |
最大約 13.5 時間のビデオ再生が可能 |
最大約 14.5 時間のビデオ再生が可能 |
最大約 17 時間のビデオ再生が可能 |
バッテリー切れ |
セキュリティ |
法人セキュリティ対策向け TPM チップWindows Hello 顔認証サインインでのエンタープライズ級の保護 |
法人セキュリティ対策向け TPM チップWindows Hello 顔認証サインインでのエンタープライズ級の保護 |
エンタープライズ セキュリティ向け HW TPM 2.0 チップWindows Hello 顔認証サインインでのエンタープライズ級の保護 |
法人セキュリティ対策向け TPM チップWindows Hello 顔認証サインインでのエンタープライズ級の保護 |
Surfaceシリーズのうち、デスクトップのSurface Studioを除き持ち歩き可能なデバイスの中でも最も高性能なのがSurface Bookです。第8世代のインテル製プロセッサ、最大17時間のバッテリー持続時間など、非常に高性能なデバイスとなっています。2in1型デバイスなので、ディスプレイを切り離してタブレットとして利用することも可能です。搭載しているWindows 10によって、タブレットモードとノートパソコンモードを瞬時に切り替えられるため、様々なシーンで活用できます。
まとめ
単純にタブレットとしてビジネスに取り入れたいのであれば、Surface Proがおすすめです。昨年12月にはLTE Advancedモデルもリリースされたため、Wi-Fiルータ無しでの高速データ通信が可能になりました。
皆さんはどのSurfaceをビジネスに取り入れますか?