業務効率化

Surface Pro LTE モデルの活用

タブレットをビジネスに取り入れることが多くなった昨今。多くの企業がタブレットを電子カタログやメモツールとして利用していますが、それ以上の活用に踏み込まないままです。その原因が「タブレットの多くがWi-Fiモデルである」ことです。

外出中に立ち寄ったカフェのフリーWi-Fiを使用するのならまだしも、取引先のネットワークに接続することは難しいので、インターネット接続がないままのタブレット活用となるとやはり電子カタログやメモツールなどに限定されてしまいます。

そんな中、Microsoftが製造するビジネス向けタブレット「Surface Pro」は、新しいバージョンとなりLTE Advancedに対応しました。本稿ではSurface ProのLTEモデルに着目し、その利点や活用方法などを紹介していきます。

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「LTE Advanced」とは?

「LTE Advancedって何?」という方のために簡単に解説します。まずLTE(Long Term Evolution)はスマートフォンの通信規格の一つです。いわゆる、電話回線を利用して高速データ通信です。

スマートフォンの画面上部に「3G」や「4G」あるいは「LTE」と表示されているのを見たことはないでしょうか?これは、スマートフォンが高速データ通信に接続されていることを意味し、外出先でもWi-Fi無しでインターネットに接続できる証拠です。

ちなみに「3G」は少し古い通信規格であり、最新の通信規格が「4G」や「LTE」となります。後者の2つは厳密な違いがあるものの、多くの場合同義として扱われるため、今回は説明を割愛します。

肝心の「LTE Advanced」はというと、文字通り「LTEが進化した(Advanced)通信規格」です。従来のLTEに比べて10倍以上の高速通信が可能で、最大1Gbps以上と光ファイバー並みの通信速度を実現します。

新しいSurface ProはこのLTE Advanceに対応したことで、どこにいても高速データ通信にてインターネットに接続できます。

LTEモデルのメリットとは?

では、Surface ProをはじめLTEモデルのタブレットをビジネスに取り入れるメリットとは何でしょうか?

メリット1.タブレットを使用したコミュニケーション

会社から支給されたタブレットを持ち歩いているビジネスパーソンのほとんどは、その他スマートフォンやノートパソコンなど、2台以上のデバイスを所持しています。コミュニケーションを取るのはスマートフォン、電子カタログはタブレット、資料編集をノートパソコンで行うといった光景は今や当たり前です。

実は、こうしたはデバイスの多様化によって、利便が高まった反面、作業効率が低下しているという何とも矛盾した状況を生み出しています。

LTEモデルのタブレットならば、コミュニケーション手段としてスマートフォンの代替になります。さらに、Surface Proならばノートパソコンとしても活用できるため、デバイスを最小限に抑えて作業効率をアップできます。

メリット2.電子カタログやメモツールに終わらない

タブレットを最大限活用するために大切なことは、やはり電子カタログやメモツールといった一般的過ぎる用途で終わらせないことです。タブレットをビジネスに取り入れたのであれば、その能力を最大限に引き出し、取引先との商談など重要なポイントで活用するのがベストです。

たとえばLTEモデルのタブレットであれば、社内のCPQ(製品構成、製品価格、製品見積)システムと連携し、商談中にその場で取引先が要望した製品構成や製品価格を提示し、細かい見積まで算出できます。社内システムと連携していれば、情報更新もリアルタイムで行われるため、原料価格の変動が激しい業種においても正確な情報をもとに商談を進められるでしょう。

これ以外にも、外出の多いセールスマンは社外にいてもタブレットを通じて営業日報作業を行ったり、帰社せずとも様々な業務をこなせるため、営業効率が飛躍的にアップします。

メリット3.モバイルWi-Fiルーターが必要ない

LTEモデルではなくWi-Fiモデルのタブレットを外出先で利用する方法はあります。それが、モバイルWi-Fiルーターを所持し、外出先でインターネット接続できるようWi-Fi電波を受信することです。

しかし、モバイルWi-Fiルーターを所持するということは、小型ながらもデバイスが増えることになり、モバイルWi-Fiルーター自体の充電も必要です。

モバイルWi-Fiルーターにまで気を配るのは意外とストレスであり、これも作業効率の低下につながります。一方LTEモデルは、インターネット接続のために小型デバイスが不要なため、場所を取らずモバイルWi-Fiルーターをいちいち起動せずともインターネットに接続できます。

Surface Proの特長

LTEモデルであるSurface Proには、他のタブレットにはない特長がいくつかあります。いずれもビジネス向けに特化されたものなので、様々なメリットがあります。

特長1.Windows 10を搭載

Surface Proはタブレットとして初めて「パソコン向けOS」を搭載したタブレットです。従来のバージョンにはWindows 8が搭載されおり、最新バージョンにはWindows 10が搭載されています。

iPadやその他タブレットはiOSやAndroidといったモバイルデバイス向けのOSです。従って、あくまでタブレットはタブレットであり、ノートパソコンのように使用することはできませんでした。

一方、Surface ProはWindows 10を搭載しているため、パソコン向けのOfficeアプリケーションをインストールして利用するなどパソコン同様にタブレットを使用できます。専用アクセサリのタイプカバーを使用すれば、ノートパソコンの同じようにSurface Proを使えます。

特徴2.20のLTEバンド

「LTEバンド」とはLTE通信を利用するための帯域のことで、国によって使用しているLTEバンドが違います。そのため、日本国内ではLTEでインターネットに接続できても、海外では接続できないというケースは珍しくありません。

Surface Proは20ものLTEバンドに対応しているため、世界中のLTEネットワークに接続でき、どこにいてもインターネットを利用できます。

特徴3.大画面ディスプレイ

Surface Proは12.3インチとタブレットとしては大画面ディスプレイを採用しているため、ビジネスとしても難なく利用できます。タイプカバーを使用してノートパソコン型にしても、違和感なく作業ができます。

以上のように、Surface Proは同じLTEモデルでも他のタブレットにはない特長があります。いずれもビジネス向けを想定して設計されているため、ビジネスパーソンにとって使いやすい環境が整っているのです。

ビジネスにLTEモデルを、Surface Proを

今後、ビジネスにタブレットを取り入れる企業はさらに増えていくでしょう。その際はLTEモデルのタブレット並びに、Surface Proの導入をぜひご検討ください。ビジネスソリューションを提供し続けるMicrosoftだからこそ、実現できるタブレットの世界があります。

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