2021年9月23日(日本時間)に新型のSurface Pro8がMicrosoftから正式発表されました。
ファンから心待ちにされていた1台の発表で、日本での販売開始日も決まり、早くもSurface Pro8はどこで予約するかなど話題になっています。
この記事では、話題のSurface Pro8について、発売日・基本仕様・Pro7、Pro7+とのスペック比較など、購入検討に役立つ情報をまとめています。
Surface Proシリーズの最新モデル「Surface Pro 8」とは?
Surface Proシリーズは好評の2 in 1タイプのPCです。毎年のように技術の更新があり、なかでもSurface Proは毎年のように新製品を発表していますので、Surface Pro8も昨年にも発表されるのではないかと推測されていました。
結果的に、2020年中のリリースはなく、Windows 11 のリリースとほぼ同時の発売となります。先行して、LTE搭載ビジネス向けのSurface Pro7+が発売されていましたが、法人向け商品限定となっており、一般向けの8のリリースはLTEの搭載など大きくSurface Proがパワーアップすることが期待されていました。
しかし、今回のSurface Pro 8は、これらの主な見どころとされている点に加えて、今までのユーザーが欲しがっていた機能が揃った改良点があり、非常に魅力的なデバイスになっています。
Surface Pro 8の発売日と基本スペック
2021年9月23日のMicrosoftのSurface Pro8の正式発表により、発売日や、基本仕様が発表されています。
発売日は「2021年11月1日」であることが判明
Surface Pro8の発売日は、11月1日になることが決まりました。現在Microsoft公式ホームページではすでに注文が受け付けられ、10月31日23:00リリース予定、11月1日までに配達予定であることが表示されています。Amazonなど主要なECサイトでも、2021年9月現在、予約を受け付け可能となります。
また、タイプカバーも、ディスプレイサイズの変更にあわせてSurface Pro8向けのモデルをプレオーダー可能となっています。
Surface Pro 8の技術仕様
Surface Pro8の技術仕様は、以下の通りです。LTEは、法人向けモデルのオプションとして機能が搭載されています。Windows11標準搭載であること、またCPUがグラフィックに強い第11世代のCore プロセッサとなっているところが目を引きます。
スクリーンの大きさも、12.3インチから13インチに変わり、やや幅広に感じられていたベゼルが非常に細くなったため「ベゼルレス」化しています。これはそもそも美しいSurfaceの画面をより魅力的に引き立てることとなっています。数字以上にディスプレイが広くなり、見やすさも大幅に向上しています。
それと、液晶の機能自体もまた進化した点も大きい変化の1つと考えられます。今までのSurfaceペンのレスポンスに比べ、紙とペンの感覚が再現しやすいレスポンスレートの向上があり、そのうえ、Android アプリにも対応、全体にタブレットとしての性能が上がっています。
<Surface Pro 8 基本仕様>
OS | Windows 11 Pro |
---|---|
CPU | デュアルコア第11世代Intel® Core™ i3-1115G4 Processor クアッドコア第11世代Intel® Core™ i5-1145G7 Processor クアッドコア第11世代Intel® Core™ i7-1185G7 Processor Designed on the Intel® Evo™ platform (i5 and i7 processors only) |
メモリ | 8GB, 16GB, 32GB (LPDDR4x RAM) |
ストレージ | 128GB or 256GB 512GB or 1TB (SSD) |
ディスプレイ | スクリーン: 13” PixelSense™ Flow Display 解像度: 2880 x 1920 (267 PPI) 縦横画面比: 3:2 Touch: 10 点マルチタッチ式 GPU Ink Acceleration Dolby Vision® support5 リフレッシュレート120Hz |
重量 | 891g (本体のみ) |
バッテリー駆動時間 | 約16時間 |
外部端子 | 2 x USB-C® with USB 4.0/Thunderbolt™ 4 3.5mm ヘッドフォンジャック 1 x Surface コネクトポート Surface タイプカバーポート Surface Dial 互換 |
Officeソフト | あり・なし |
価格 | ¥148,280~ |
Surface Pro 8の発売を待つべき?Pro 7+との性能比較
Surface Pro8が発表になり、購入する前に悩むのが型落ち品であるPro7または7+を入手するか、Surface Pro 8を待つべきかという問題です。LTE機能・Windows11の搭載・第11世代Intel Core プロセッサの搭載が比較のポイントと思われますので、順に見ていきましょう。
Surface Pro 7+の基本仕様
ビジネス向け・法人向けモデルとして販売されているSurface Pro7+は、それまでのSurface Pro7と比較し、CPUが1段階アップグレードされ、LTE通信に対応しているところが特長です。
Surface Pro7が第10世代のコアプロセッサを使用しているのに対して、7+では以下の通りのプロセッサを使用しています。
- デュアルコア 第 11 世代インテル® Core™ i3-1115G4 プロセッサ (Wi-Fi)
- クアッドコア 第 11 世代インテル® Core™ i5-1135G7 プロセッサ (Wi-Fi または LTE)
- クアッドコア 第 11 世代インテル® Core™ i7-1165G7 プロセッサ (Wi-Fi)
LTE通信機能は同じく「ビジネス向けモデル」のみ対応?
正式発表の結果、Surface Pro8でも、LTEはビジネス向けモデルのみの対応となりました。 7には非搭載、ビジネス向けの7+には搭載されているLTE通信機能について、Pro8ではどうなるか動向が注目されましたが、標準搭載とはならなかったものです。
さらに今回の正式発表では、5G対応となったのは折り畳み式のタブレット、Surface Duo 2のみ(日本では2022年初頭の発売)ですので、Pro8に5G対応によるアドバンテージはありません。LTE通信を特に重要視するなら7+でも8と比べて問題はないでしょう。
Pro 8にはWindows11が標準搭載
Windows11が2021年10月5日にリリースされますが、Pro8は標準搭載されています。
大きな特徴としてはAndroidアプリがWindows11では実行可能になること、レイアウト・UIの大幅変更があり、スタートバーの位置が中央に変更されたこと・画面のスナップ機能などでレイアウトを柔軟に選択できて見やすさがアップしていることなどです。
7、7+に搭載されているWindows10からの無償アップグレードが可能ですが、7のストレージの小さいモデルを使う場合はWindows 11にすると余裕がないかもしれません。
CPUはグラフィック性能の大幅な向上に期待
Pro7+と、Pro8のCPUにはIntel Coreプロセッサ第11世代の新モデル「Uシリーズ」が搭載されています。
Uシリーズは、CPUコアアーキテクチャの変更により、7に搭載されている第10世代と比べCPU性能が最大で43%アップ、GPU性能では最大75%アップとパフォーマンスを大幅に強化しています。
また、2.5Gb LANやWi-Fi 6E(国内は未対応)に対応しており、Wi-Fiの性能も強化されていますので、高速通信を重視する場合にも向いています。
内蔵グラフィックス機能強化により、特に高度なグラフィックを要求する用途の場合やプロユースの動画編集などの用途にはアドバンテージがあります。これに液晶の性能アップが加わり、Surfaceのなかでは最もクリエイティブユースに適した1台となっています。
特に頻繁にペンを使い、クリエイティブの用途で利用される方・動画編集を頻繁にされる方、あるいはゲームも使う方にはPro8のスペックが非常に魅力的に感じられそうです。
その他、今後Thunderboltのインターフェースによるサードパーティ製の活用なども考える方は、第11世代のCPU搭載・Thunderbolt4対応のPro7+か、Pro8を選んでおいた方がより製品を長く使えるでしょう。
特に頻繁にペンを使い、クリエイティブの用途で利用される方・動画編集を頻繁にされる方、あるいはゲームも使う方にはPro8のスペックが非常に魅力的に感じられそうです。
まとめ
Surface Pro 8はいよいよ2021年11月1日から入手可能になります。
LTEの標準装備や、5G対応はなかったものの、Windows11の標準搭載・ディスプレイサイズの変更・液晶の性能アップなど、今までのユーザーが欲しかった、と思っていた点が追加・改良されたことがポイントです。
Pro7+より第11世代のコアプロセッサとなった高機能のCPUと、タブレットとしての機能強化から、現在の2 in 1 PCのなかでは最強の1台であることに間違いはないでしょう。