タッチパネルで操作が行えることで人気のデバイス「Surface」シリーズですが、ビジネスで利用するなら安全で安定した通信が可能なLTE対応モデルがおすすめです。本記事ではSurfaceシリーズでLTEに対応している機種について、詳しくご紹介します。また、 LTEを選んだ方がよい理由についても解説します。
LTEに対応しているSurfaceシリーズ
「LTE」とは、「Long Term Evolution」の略で、3Gや4Gのようなモバイル端末用通信規格の一種です。屋内外問わず繋がりやすいのが特徴で、一般的に電波が届きにくいキャンプ場や山の中などでも繋がる確率が高いです。
Surfaceシリーズには、このLTEに対応しているモデルがいくつかあります。どのモデルが対応しているのか、以下に詳しくご紹介します。
Surface Go 3 (LTEモデル)
携帯性にすぐれた、2in1のタッチパネルパソコンです。オプションでLTE Advancedを搭載すれば、どこからでもネットワークに繋いで作業が行えます。
製品情報
本体サイズ:245 mm x 175 mm x 8.3 mm
ソフトウェア:Windows 11 Home (S モード) 、Xbox Game Pass Ultimateの1か月試用版、Office Home & Business 2021
重量:約553g(タイプカバーを除いた重量)
バッテリー駆動時間:最大10.5時間
価格:98,780円
軽量で持ち運びに便利なモデルで、Windows 11を最大限に活かす設計がされています。コンパクトなサイズながらも10点のマルチタッチに対応し、500万画素の前面カメラ、800万画素の背面カメラを搭載するなど、機能性にもすぐれています (カメラはWindows Hello 顔認証に対応可) 。
スペック
CPU:Intel Core i3-10100Y
メモリ:8GB
ストレージ:SSD 128GB
ディスプレイサイズ:10.5インチ
ディスプレイ解像度:1920 x 1280 (220 PPI)
アスペクト比:3:2
10.5インチのコンパクトなサイズ感で、外出先での作業や学習などに適しています。Go 2より性能の高いCPUを搭載しているため、より高速な処理が可能です。
Surface Go 2 (LTEモデル)
Surface Go 3のひとつ前のモデルです。4G LTE搭載モデルを選択すればどこからでもネット接続が可能で、テレワークや出張にも便利です。
現在マイクロソフトの公式サイトからは、法人向けのSurface Go 2のみ購入できます。 (2022年12月現在)
製品情報
本体サイズ:245 mm x 175 mm x 8.3 mm
ソフトウェア:Windows 10 Pro、Microsoft 365アプリ搭載、Microsoft 365 Business Standard、Microsoft 365 Business Premium、またはMicrosoft 365 Apps30日間試用版
重量:約553g (タイプカバーを除いた重量)
バッテリー駆動時間:最大10時間
Surface Go 3同様、軽量で可搬性にすぐれたモデルです。搭載されているソフトウェアがWindows 10であることや、バッテリーの最大駆動時間が30分短くなるなどの違いはありますが、機能面ではSurface Go 3とさほど大きな違いはありません。
スペック
プロセッサ:Intel Core m3-8100Y
メモリ:8GB
ストレージ:SSD 128GB
ディスプレイサイズ:10.5インチ
ディスプレイ解像度:1920 x 1280 (220 PPI)
アスペクト比:3:2
CPUのスペックがGo 3より低くなるため、処理によっては速度がやや劣る可能性があります。しかし、フロントカメラや背面カメラの画素数はGo 3と同じで、オンライン会議でもクリアな画像が映し出せます。
Surface Pro X
Surface Goシリーズより、ワンランク上の機能を備えており、10点のマルチタッチ対応のほか、写真編集やゲーム、仕事などあらゆる作業をストレスなくこなせます。オプションのギガビットLTEを使えば、どこからでも高速でインターネット通信が行えます。
製品情報
本体サイズ:287 mm x 208 mm x 7.3mm
ソフトウェア:ARM 版 Windows 10 Home (利用可能になった時点で Windows 11 にアップグレード) 、Office Home & Business 2019
重量:約774 g (タイプカバーを除いた重量)
バッテリー駆動時間:最大15時間
価格:142,780円~
Surface Pro Xは機能性にすぐれながら、薄く軽量で持ち運びしやすいのが特徴です。バッテリーも最大15時間使えるので、外出先でも充電切れの心配をする必要がありません。別売りのタッチペンを使えばペン操作も可能で、別売りの純正キーボードにはタッチペンを無接点充電できるスペースも備えられています。
スペック
プロセッサ:Microsoft SQ1、Microsoft SQ 2
メモリ:8GBまたは16GB
ストレージ:SSD 128GB、256GB、512GB
ディスプレイサイズ:13インチ
ディスプレイ解像度:2880 x 1920 (267 PPI)
アスペクト比:3:2
ディスプレイが13インチと、Surface Goシリーズより大きいので作業スペースも広く取れます。ストレージ容量も3つの種類から選べ、クラウド環境で仕事をする人にもおすすめのモデルです。
LTE対応モデルを選ぶ理由
LTE対応モデルは、特にビジネスで利用することで利便性の高さが感じられます。では、LTE対応モデルを選ぶとどのようなメリットがあるのでしょうか。主なメリット3点について、くわしくご紹介します。
安全に通信ができる
外出先でインターネットに接続というとフリーWi-Fiを思い浮かべますが、フリーWi-Fiはセキュリティ面で不安があり、機密情報など大切なデータを扱う作業はしたくないと考えている人も多いでしょう。実際、偽のフリーWi-Fiスポットから接続してきたパソコンのIDやパスワードを盗み出すという犯罪も横行しています。
一方、LTEの通信回線は大手キャリアが提供しているため、セキュリティ面も強固で簡単にハッキングが行えないようになっています。外に漏れてはいけないデータを扱うなら、信頼できて安全性の高いLTE回線がおすすめです。
いつでもネットワークに接続できる
従来のパソコンで外出先からネットに繋ごうとすると、Wi-Fiの回線に接続しなければなりません。しかしフリーWi-Fiはセキュリティ面で不安があり、モバイルルーターを持ち歩くのは荷物が増えてしまいます。スマートフォンのテザリング機能を使用すれば荷物にはなりませんが、長時間使用するとデータ通信の容量が気になります。
一方、LTE対応のパソコンを使えば、SIMカードを挿し込むだけでどこからでもネットに繋げます。さらにWi-Fiの場合は回線が混雑しているとすぐに切れたり、繋がりにくかったりと不安定になることもありますが、LTEなら常に回線が安定しています。クラウドを利用して仕事をしている方は、LTE対応パソコンを使うことで回線の接続に関するストレスから解放されるでしょう。
盗難・紛失時のデータ消去ができる
LTE対応のパソコンなら、SIMカードを搭載しているためMDMソリューションの利用が可能です。万が一盗難や紛失があった場合、遠隔操作でデータ消去やロックができるため、情報漏えいのリスクを減らせます。また、データの一括管理も可能になるため、IT資産管理の工数も減らせます。
まとめ
Surfaceシリーズは軽量で持ち運びやすく、テレワーク時代にぴったりのITデバイスです。ただ、外出先でネットに繋ぐ場合は、セキュリティが強固なLTE回線を使うことをおすすめします。Surfaceシリーズでも、LTE対応モデルがいくつか発売されています。この記事の情報も参考に、用途に合った機種を選びましょう。