映像は、あらゆる場面で活用できる汎用性の高い媒体です。では、映像はどのようにして作られているのでしょうか。この記事では、映像制作の依頼や工程、デジタル化による制作フローの効率化について紹介します。映像制作の依頼を考えている方は、ぜひ読んでみてください。
現状の映像制作フローについて
映像の汎用性は高く、あらゆる場面で使用されています。例えば、企業やサービスを知ってもらいたい場合、ブランディングや集客の場面など、魅力を知ってもらうきっかけとして映像は往々にして使われます。では、その映像はどのように手に入れることができるのでしょうか。
この記事では、主に映像制作を依頼する手順や映像制作の工程について触れていきます。予算決めや納品についても触れながら、映像制作がどういった形で進行していくのか、また、クライアント側のやるべきことや制作会社との連携について、ご紹介します。
映像制作依頼のフロー
映像制作と一言で言っても、依頼から受け取り、制作から納品など、その工程は多岐に渡ります。この項目では、映像制作を依頼するための具体的な流れを、クライアント側、制作会社側の両視点を織り交ぜ、7つに分けてご紹介します。
1:どんな映像を制作するか目的を決める
まずは、どのような映像が必要なのか、それが必要なのはなぜかを整理し、目的を具体的にまとめます。認知拡大やブランディング、集客など、その目的に応じて予算や納期も変わってくるので、慎重に考える必要があります。
2:見積書・提案書の作成
見積書・提案書とは、製作費や動画の具体的な内容を記した書類のことです。動画の方向性、製作スタッフ、尺、スケジュールなどを定め、それをもとに、動画を作る上で必要な人件費や企画費を計算する、といった流れで作成します。
3:企画・構成
契約した制作会社はヒアリングした内容をもとに、制作工程の企画、いわゆるプランニングを行います。シナリオ台本の作成、キャスティング、オーディション、撮影スケジュールの決定などが、主な内容です。
4:撮影準備
台本やスケジュールが固まると、撮影準備に入ります。まずは撮影場所の下見、いわゆるロケハンを実施した後、必要機材の調達、手配を行います。カメラ、照明、音声などの機材調達、場合によっては特殊機材のレンタルや、撮影時の弁当を手配する場合もあるでしょう。
また、撮影前にナレーションを吹き込むケースもあります。ナレーションに合わせて撮影した動画を挿入していく方が効率的で、制作期間を早めることができるからです。
5:撮影
準備が整えば台本をもとに撮影を行います。この時注意すべき点は、動画のOKを出す決裁者であるクライアントが、撮影当日に必ず現場に立ち会わなければならない点です。
実写動画は後日撮り直しとなった場合、キャストもスタッフも収集し直し、労力、時間、費用が余分にかかってしまいます。そのため、カットの構図や角度、背景に無駄なものが写っていないかなど、その場で確認できるように、撮影現場に立ち会って確認する必要があるのです。
6:編集
撮影が終わると編集作業へ移行します。まずはクライアントの要望に沿った映像になっているかの確認や、クオリティのチェックを行い、絵コンテ通りに必要なシーンを繋いでいきます。下地が整ったら、テロップの挿入など、映像や写真、イラスト素材などを用いて編集を行います。
また、撮影に入る前にも簡単にテロップ挿入やタイトルを作成する場合もあり、これを本編集に対して仮編集と言います。
7:試写
編集が完了したら、動画をクライアントに送りチェック作業に入ります。このチェック作業を試写と言います。動画全体の構成やテロップなど細かいところまで確認し、必要に応じて修正を行います。
編集から試写、そして修正点を編集という流れのため、試写も編集工程の一部として組み込まれています。修正のやり取りを想定し、編集に要する期間は多めにスケジューリングします。目安として2週間以上みておくとよいでしょう。
8:納品
映像面でクライアントのOKが出れば、最後にBGMやSEを挿入します。この作業をMulti Audio、いわゆるMAと言います。制作費やクオリティのゴールによっては、録音スタジオを借りて本格的なMAを行います。その場合は撮影と同じく、クライアントの立ち合いが必須となるでしょう。
音声を挿入し動画が完成したら、ファイル変換を行った後、納品します。再生の検証などを行う場合もあるため、余裕を持った納品を心掛けます。
動画制作のデジタル化によって変わること
映像制作の中でも、編集の工程は時間短縮、労力の削減が可能です。全ての編集を手動、データの受け渡し、移動をアナログで行っていれば、時間も労力もかかってしまいます。そういった映像制作フローの問題を解決する方法が、デジタル化です。
編集における映像制作ワークフローは、デジタル化、つまりAIの活用によって大きく変化します。
AIとコンテンツ管理システムを連携させることで編集の自動化が可能になったり、クラウドを利用することにより素材受け渡しのリモート化、変換、転送の自動化が実現できたりし、可能性は多岐に渡ります。
これらは映像制作の効率化に大いに貢献するとともに、新型コロナウイルス蔓延による昨今の情勢に鑑みて、導入が急務であるともいえます。
そのような効率的な環境の構築に取り組んでいるのが、ソニービジネスソリューション株式会社です。ソニーの考える次世代型映像制作を導入することで、映像制作をデジタル化してスムーズなフローに変化させることが可能です。
映像制作環境は時代とともに変化し、アナログからデジタル、自然知能から人工知能というように移り変わっており、AIやクラウドを用いた映像編集の効率化は、最先端と言えます。
そういった取り組みを受け入れ、活用することで更なる映像のクオリティ向上に繋り、業務の簡素化、さらにはヒューマンエラーの削減などにも繋がります。このように、デジタル化によって映像制作のあらゆる面が変化する可能性があるでしょう。
映像制作が企業にもたらすメリット
映像が生むメリットは多く、使用目的のふり幅や可能性も大きいと言えます。「百聞は一見に如かず」という言葉が表す通り、言葉で説明するよりも写真や画像を見てもらう方が伝わりやすく、動画であれば静止画以上に情報量もわかりやすさも格段に上です。
そのため、建物や企業理念の紹介、ビジョンなどを知ってもらうためには、伝えたい内容が詰まった動画を見てもらうことが確実と言えます。
言葉もその場の発言ではないため、練りに練った文章を聞きやすい声、滑舌で録音したものを聞いてもらうことができ、さらにいつでも使えるため汎用性も高いと言えます。
企業情報やブランドの価値などを、説得力、信頼性を含んだ形で視聴者に届けられる映像制作は、今や必要不可欠なタスクと言えるでしょう。
まとめ
映像制作の依頼から納品までの流れは、大きく8つに分けられ、クライアントと制作会社が連携しながら進行していきます。そういった映像制作は、規模が大きければそれだけ制作期間や予算も膨らむため、制作側のフロー効率化も全体の流れや規模の短縮に直接繋がります。
そのため、ソニービジネスソリューション株式会社が取り組む映像制作フローの効率化を実践することは、制作において大きな一歩と言えます。AIやクラウドを用いたデジタル化を活用することで、映像制作フローの全体の効率化が実現できるのです。映像制作を効率的にしたいと考えている企業は、ソニービジネスソリューション株式会社のシステム利用を検討されてみてはいかがでしょうか。