ローコード開発プラットフォーム「Power Platform」は、開発プロセスの大幅な削減とより多くの人材によるアプリ開発を可能にするサービスです。
Power PlatformによるDX推進やシステム構築において留意するべき点や、日立ソリューションズが提供する導入支援サービスについて詳しく紹介します。
ローコード開発ツール「Power Apps」がもたらすこと
「Power Apps」はアプリを手軽に作成できるローコード開発ツールです。従来のローコードの開発手法では十分なリソースやROIが見込めないなどの課題が発生していました。Power Appsは、難しい開発ツールや開発言語を用いることなくアプリを作成できます。
Power Appsの出現により、市民開発者の数は増え、DXの推進は加速してます。
一方で、気軽にアプリ開発ができることから、無秩序な開発を誘発し、品質やセキュリティの低下を招きかねません。適切なガイドラインやポリシーを策定し、チーム内での協力を通じて、効果的で安全なアプリケーション開発が求められます。徹底したガバナンスのもとで活用することが大切です。
そのためには「Power Apps」のトレーニングやガバナンスの徹底を進めなくてはなりません。あらゆる方面からサポートするソリューションを紹介していきます。
Microsoft Power Platformの導入支援サービス1. ハンズオントレーニング
Microsoft Power Platformの導入支援として、ハンズオン形式で受講できるトレーニングがあります。座学だけでなく実際に手を動かせるため、より理解を深められます。
トレーニングの概要
このトレーニングでは、Power AppsとPower Automateの効果的な利用方法を学べます。
アプリ開発のスキル向上と効果的なプロセスの確立に貢献するトレーニングです。
対象者として、以下のようなユーザーが想定されています。
- Power Appsや他のローコードツールでアプリを作成経験があるエンドユーザー
- PCの操作に慣れており、ハンズオン形式の実習に問題なく参加できるエンドユーザー
- 主に企業のIT部門メンバーや各部門のIT担当者、管理者の方々
開催方法はオンラインイベントです。開催日時についてはご都合にあわせて調整できます。
Microsoft Power Platformの導入支援サービス2. 運用・開発ガイドライン作成サポート
Microsoft Power Platformの導入支援サービスには、ガイドラインの作成サポートもあります。
Power Platform運用・開発ガイドラインの策定
前述した通り、市民開発者が開発を担うためには、運用ルールの整備が不可欠です。開発にかかる正しい運用ルールをつくるのは、容易ではなく時間もかかります。導入支援サービスを上手に活用することで、スムーズな運用につなげられます。
このサービスでは、スタンダードなガイドラインとして約20ページの開発ガイドと約40ページの運用ガイドを提供しています。企業ごとのニーズにそったカスタマイズも可能です。
Microsoft Power Platformの導入支援サービス3. ガバナンスツール導入サポート
ガバナンスツールの必要性
アプリケーションの統制やデータ活用における監査、アセスメントを行うには、ガバナンスツールが必要不可欠です。ガバナンスツールには、アプリケーションの公開申請ツールや自動アーカイブツールが該当します。
ガバナンスツール導入サポートサービスは、Microsoft社が提供するサンプルツールのCoE Starter Kitを参考にしています。
組織の運用上、自動化が必要な機能やツールを見極め、それに基づいたカスタマイズや開発が可能です。導入により、組織は効率的なガバナンスプロセスを確立し、アプリケーションとデータの管理の効率化を実現します。
Microsoft Power Platformの導入支援サービス4. 技術問い合わせに関するサービス
技術に関する問い合わせに迅速かつ効果的に対応するためのサービスです。
Power Platform製品の詳細な仕様に関する疑問や、特定の機能を効果的に活用する方法についての質問に対応します。また、カスタマイズ方法や、機能を組織のニーズにマッチさせる方法の質問、特定の要件に基づいたカスタムアプリケーション、ワークフローの開発・カスタマイズにも対応可能です。
ほかにも定常運用(バックアップ、ユーザー登録など)に関する操作方法やベストプラクティスについての質問やアドバイス、迅速なトラブルシューティングを行うなど、技術全般を幅広くサポートします。
Microsoft Power Platformの導入支援サービス5. 顧客協創サービス
DXを成功に導くには、迅速な事業展開と継続的な変化が不可欠です。顧客協創サービスはこの点に焦点を当てています。
例えばPowerAppsアプリの活用状況を分析し、新たな活用法の企画の提案や要求事項の整理・分析を行います。要望や課題のヒアリングと整理も欠かせません。市民開発者の育成計画もサポートします。
日立ソリューションズの強み
日立ソリューションズの強みは、幅広いサービスメニューと高度な技術力を駆使して、企画構想から運用フェーズまで包括的にサポートできる点です。
Azure、Microsoft 365、Dynamics 365などを活用し、クラウドとオンプレミスの両方に対応しているため、柔軟なソリューションの提供が可能です。
Dynamics事業において豊富な受賞歴を持ち、米国Microsoft本社と強力なパートナーシップを築き、Dynamics 365を活用したビジネスプロセスの最適化やカスタマイズにおいて、高度な専門知識と信頼性を提供します。
【受賞歴一部】
マイクロソフトジャパン パートナーオブザイヤー(7年連続)
Cloud Customer Relationship Management (CRM) Award 2017
Global Microsoft Partner of the Year, CRM 2014(日系企業史上初)
など。
また、海外グループ会社を多数展開しているため、グローバルなプロジェクトにおいても、規模や地域の違いにとらわれないビジネスサポートが用意されています。
まとめ
ローコード開発への対応を検討するのであれば、「Power Apps」の導入や習熟は最優先事項となります。市民開発者を増加させるためにも、ガバナンスを強化し、スムーズに導入・運用できるソリューションが必要です。
開発事業に取り組む場合、個人的に準備を進めるのには限界があります。実績があり信頼のおける業者へサポートを依頼することがおすすめです。
事業で受賞歴もある日立ソリューションズが提供するPower Appsの導入支援サービスを活用すれば、企画構想から運用までの包括的なサポートを受けられます。ぜひ、一度検討してみてはいかがでしょうか。