使用しているシステムからMicrosoft Azureに移行したいけれど、その際に注意すべきことを知っておきたい、という方も多いのではないでしょうか。今回は、Azure移行時の考慮点、そして移行時に使える便利なサービスについて紹介します。
Microsoft Azureとは
クラウドシステムへの移行を考えているのでしたら「Microsoft Azure」のことは、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
詳しく理解していない方もいるかと思いますので、Microsoft Azureとは一体何なのか、解説します。
Microsoft Azureとは、Microsoftが提供するクラウドプラットフォームのことを言います。
世界55拠点に展開している数多くのサーバーが設置されたデータセンターがあり、140ヵ国で使用することができます。Microsoft 365にある重いファイルにも高速で開くことが可能です。
そのほかにも、このシステムのメリットはたくさん挙げられます。
オンプレミスと連携できる、セキュリティに強いなどMicrosoft Azureには複数のメリットがあります。活用できる機能が多く、アップデートが多いのも特徴として挙げられるでしょう。
クラウドサービス形態は、2種類あります。
仮想マシンをクラウド上に作成し利用するIaaSと、アプリケーションソフトが稼働するためのデータベースやプログラム実行環境などが提供されるサービスPaaSと呼ばれるものになります。
気になる支払いは、初期費用無しで使用した分だけ支払う従量課金制です。
Azureの概要やメリットについては、下記の記事で解説しています。ぜひ本記事と併せてご覧ください。
Microsoft Azureとは|何ができる?入門内容からわかりやすく解説
Microsoft Azure移行時に考えるべきポイント
移行は非常に重要な作業です。そのため考えておくべきポイントがいくつかあります。今回は2つのポイントを紹介していきます。「既存のシステムがクラウド環境で運用可能かどうか」「移行計画や手順を明確にし、社内で共有する」の2つについて詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
既存のシステムがクラウド環境で運用可能かどうか
既存のシステムがクラウド環境で運用可能かどうかについて確認する必要があります。
クラウド環境に移行すると、サーバーの運用方法も今までと大きく変わります。場合によっては既存のシステムがクラウド環境では要件を満たせない可能性もあるでしょう。もし「せっかくクラウドに変えたのに、業務がこなせない」となれば、甚大なロスにつながります。
移行後に気づくと大きな手間を要するため、事前の社内システム洗い出しが大切と言えます。
おすすめなのが、移行する前に業務フローの書き出しを行うことです。業務を書き出していき、クラウドで行えるか考えてみましょう。
「クラウドシステムに機能がなければ、業務を変更することで対応できるか」という視点を持ちながら書き出しをするとよりよいでしょう。
移行計画や手順を明確にし、社内で共有する
移行計画や手順を明確にし、社内で共有することも非常に大切です。
Azure移行の際は、ネットワーク・接続方法・使用するデータベースなど、さまざまな点で変化が起こることが予想されます。もしサーバー移行に失敗すると、事業が止まってしまうこともありえます。企業活動を行ううえでサーバーの停止だけは絶対に防ぎたいことです。
そのため、システムを停止する手順、具体的な移行手順、移行後の動作確認手順など、システム担当者を中心に定めておくのが大切でしょう。
Azure移行の手順
移行には手順があります。その手順の段階でするべきことがあるので、一つひとつ説明をしていきます。
1.Azureに関する情報収集、アセスメントをする
最初に行うことはAzureに関する情報収集、アセスメントをすることです。
Azureの運用方法やルールをあらかじめ把握することで、トラブルなく移行できるでしょう。
そのためにはシステムの棚卸を行い、社内システムとの連携ができるかどうか調べ、自社にもっとも適した選択を取る必要があります。
これまではオンプレミスで運用をしてきた担当者にとっては、クラウド独自のルール・常識を知ることから始める必要があります。クラウドとオンプレミスは大きく違うので、事前知識が必要になるでしょう。
アセスメントのときは、システムの棚卸から社内システムとの連携ができるかどうかまで調べましょう。
- 情報システムのドキュメント・ソフトウェア資産などの把握
- ログイン情報や秘密鍵などの確認
これらの情報も前もって押さえておくべきことです。
情報システムに関わる担当者との綿密なやり取りも、移行を成功させるうえで大切なことです。外部委託社や連携サービスなどがある場合は、その部分も考慮しながら進めていく必要があります。
どこで問題が起こるかわからないので、しっかりと押さえておきましょう。
2.Azureへの接続をする
Azureへの接続の段階について説明していきます。
閉域網接続・インターネットVPN・閉域SIMなど複数の接続方式がAzureにはあります。移行のときには、適切な方法で安全に接続することが求められます。
自社のシステムがどのような運用がされていて、どんな移行方法が向いているのかを押さえていきましょう。
できること・できないことが違い、それぞれに必要な準備があるので抜けのないように確認することをおすすめします。
3.移行する
Azureへ移行するという手順について紹介します。
移行時には要件に合ったサービスを選択しなければなりません。将来的にシステムを拡張させるときの足枷になることや、運用負荷が上がってしまう可能性があるので注意しましょう。
オンプレミスのときはシンプルな移行ができましたが、クラウドとは勝手も違うので気をつける必要があります。ちなみにサイジング時であれば、CPU/メモリ要件に加えIO性能要件についても考えることをおすすめします。
シンプルなステップでスピーディーに切り替えを進め、クラウド環境での運用開始を当面のゴールとすることが大切でしょう。
4.運用する
Azureを運用する手順について解説します。
導入だけで終わるわけではありません。重要なのは、普段の運用です。
こちらはオンプレミスと変わらずクラウドであるAzureでも管理が必要になります。
リソース監視や障害対応、問い合わせ対応も必要となるため、クラウドに移行後の運用体制も整えておく必要があります。エンジニアの担当を決めるか、アウトソーシングサービスで運用を任せるかなどを決めておきましょう。
ちなみに運用は担当者にとって大きな負担になる作業でもあるため、必要な運営作業についても細かな把握が必要になります。
Azureに移行するなら株式会社FIXERのサービスがおすすめ
もしAzureへの移行を考えているのでしたら、config.cloudの利用をおすすめします。
このサービスを簡単に説明すると、クラウドの利点を最大限活用可能に最適化したうえでAzureへ移行できるよう、支援してくれるFIXERのサービスです。
サービス内容には「簡易アセスメント」「フルアセスメント」「インフラ移行支援」があります。
クラウドへの移行に向けた提案から、サーバーのクラウド化までを対応していきます。
移行後も「config.cloud」というサービスで運用不可を軽減しつつ、365日24時間安心して使用ができます。
またクラウドのノウハウを公開している「クラウドAIスクール」のサービスも、config.cloudでは行っているため、知識を得たいと考えている人にもぴったりなサービスと言えるでしょう。
移行から運用までを任せたいと考えているのでしたら、config.cloudのサービスを利用することがおすすめです。
まとめ
今回の記事ではAzure向けフルマネージドサービスを選ぶポイントについて紹介をしました。
そのポイントを再度お伝えすると「既存のシステムがクラウド環境で運用可能かどうか」「移行計画や手順を明確にし、社内で共有する」この2点を確認することが大切です。
導入の手順についても解説しましたが、安全な移行のためにすべきことがたくさんあります。
もし、万全を尽くして移行をしたいと考えているのでしたら、FIXER、config.cloudがおすすめです。
このサービスは移行だけでなく、運営のサポートも行っているので役に立つでしょう。