システム開発のスピード感は年々加速しており、その結果従来までのウォーターフォール開発では対応しきれなくなっています。そこで注目されているのがアジャイル開発です。このページでは、アジャイル開発とは何か、Archway Enterprise Microservices Bootcampとは何か、今後どうしていくのが良いのか、などについて解説します。
アジャイル開発チーム育成の難しさ
アジャイル開発チームの育成は難しいという話を耳にしたことのある方は多いでしょう。アジャイル開発とは、システムの開発工程を繰り返す開発手法のことです。プロジェクトの開発形態といえば、ウォーターフォール開発がもっとも一般的でしょう。
ウォーターフォール開発とは、上から順に工程を進めていく開発手法です。たとえば設計の後にプログラミングをしたら、基本的には設計の工程に後戻りすることはありません。しかしアジャイル開発では臨機応変に工程を後戻りすることができます。
アジャイル開発は自由度が高いので一つひとつの工程を徹底する必要がなく、ある程度臨機応変に対応することが可能です。しかし臨機応変であるがゆえに難しく、失敗するとプロジェクトが崩壊してしまう危険性があります。
実際PMIのアンケートによると、日本で現在もアジャイル開発を継続していると回答したのはわずか31%です。
今はIT人材の不足、企業のノウハウ不足などの理由から、優秀な人材を採用するのは難しい状況だといえるでしょう。そこで注目されているのがアジャイル人材の育成なのですが、上記の通りアジャイル開発の継続は難しいという現実があります。
ではどうすればアジャイル開発チームを育成できるのでしょうか。
Archway Enterprise Microservices Bootcampとは
Archway Enterprise Microservices Bootcampとは、アジャイル開発チームを育成するオンラインプログラムです。ビジネスアーキテクチャやアプリケーションアーキテクチャ、クラウドアーキテクチャなど、さまざまな視点を含んだ講義を段階的に実施しています。
一般的に多くのエンジニアが経験しているのはウォーターフォール開発です。ウォーターフォール開発でもアジャイル開発でも技術的なスキル自体は同じで、あくまでも異なるのは開発工程の考え方です。
そのためウォーターフォール開発でのエンジニア経験、プロジェクトマネージャー経験があれば、開発モデルがアジャイル開発になっても問題ないと考える方が多いでしょう。しかし、実際はウォーターフォール開発とアジャイル開発ではチーム育成やプロジェクトの進め方がまったく異なります。
プロジェクトマネージャーのコミュニケーション能力や技術力が高くても、アジャイル開発に失敗してプロジェクトが崩壊するケースはいくらでもあります。そこで、アジャイル開発に精通した人材の教育が必要になってくるのです。
Archway Enterprise Microservices Bootcampのメリット
Archway Enterprise Microservices Bootcampの目的はアジャイル開発チームの育成です。ではArchway Enterprise Microservices Bootcampを通して具体的にどのようなメリットが得られるのでしょうか。
まずArchway Enterprise Microservices Bootcampは完全オンラインで、開発、実行環境を体験できます。つまり開発工程のノウハウを学びつつ、実際に技術を通してプロジェクトを疑似体験できるということです。
これからはプロジェクト達成までのスピード感が求められる時代になるでしょう。なぜなら、技術の変化が激しく、開発に時間をかけているとその間に技術が陳腐化する、すぐにシステムの改良が必要になる、といったことがあるからです。
スピード感のある開発にはウォーターフォール開発よりもアジャイル開発の方が適していて、今後はアジャイル開発の割合がより増えてくると予測されます。そのためアジャイル開発に慣れておく必要があるのですが、実際のプロジェクトを練習として使うことは難しいでしょう。
理由としては、基本的にプロジェクトは失敗が許されず、失敗すれば損失が大きいことが挙げられます。自分の評価を下げることにつながり、チャンスがなくなってしまうかもしれません。だからこそ、Archway Enterprise Microservices Bootcampのような環境で疑似体験し、本番のアジャイル開発を成功させる流れが合理的なのです。
Archway Enterprise Microservices Bootcampの講義内容
次にArchway Enterprise Microservices Bootcampの講義内容について解説します。
講義内容
Archway Enterprise Microservices Bootcampではチームスキルに応じて段階的にステップアップを行います。講義にはMicrosoft Teamsを利用、ハンズオン、チーム開発メンタリングもオンラインで実施しています。
講義内容は技術分野、ビジネス分野、管理分野が統合された内容になっていて、最近は定番化した概念であるDevOpsの考え方が中心になっています。DevOpsとは開発と運用を一体として考える概念で、従来までの開発と運用がバラバラになっていた体制を問題視しています。
Archway Enterprise Microservices Bootcampでは開発と運用を一体として大局的にプロジェクトに向き合うイメージでカリキュラムが進められていきます。ウォーターフォール開発でプロジェクトマネージャーの経験がある方は比較的カリキュラムの内容が頭に入りやすいかと思いますが、エンジニア経験しかない方にとっては新鮮な視点になるかもしれません。
実施カリキュラム例
Archway Enterprise Microservices Bootcampでは技術習得から約2ヶ月で、クラウドネイティブなマイクロサービス開発を体験します。まず1週目では基礎的な技術を理解し、これから行う内容の動機付けを理解します。
次に2週目ではマイクロサービスアーキテクチャの理解、クラウドアーキテクチャの理解、アプリケーションアーキテクチャの理解といった内容で進められます。3週目ではベースアーキテクチャを使ったにスクラッチ実装、繰り返し実装による“カタ”の習得を行います。
4週目では、要求の分解とマイクロサービス単位の検討、企業におけるスクラム開発(役割と概要理解)、実践のためのツール利用という内容で実施されます。5~6週目では1~4週目の内容をもとに、アプリケーションの構想~実装/デプロイメント、継続的改善までをチームで実践します。
7~8週目では5~6週目の内容をビジネスゴールに基づいて改修、本トレーニングの振り返りと今後の目標設定が行われます。
まとめ
アジャイル開発は各開発工程を繰り返す開発手法で、現在は主流になりつつあります。今後はより重要な開発手法となるでしょう。しかしアジャイル開発に慣れていないと失敗する可能性があります。
そこでアジャイル開発を学ぶ場として有効なのがArchway Enterprise Microservices Bootcampです。Archway Enterprise Microservices Bootcampは2ヶ月でアジャイル開発を学べるカリキュラムになっていて、開発、運用、ビジネス、すべての視点が網羅されています。
これからアジャイル開発が必要になる方は、Archway Enterprise Microservices Bootcampをお試しください。