セキュリティとガバナンス

Azureセキュリティの基礎とベストプラクティスとは

Microsoftが提供する「Azure」は、今や日本の大手企業も多く採用するクラウドサービスです。Microsoftのサービスかつ、大手での採用実績多数であることから、 Azureはセキュリティ対策もしっかりしていそうですが、果たして本当でしょうか。

「Azureにはどんなセキュリティ対策がされているのか?」「導入後は安心して使える?」と感じている方向けに、この記事ではAzureのセキュリティ基礎を解説します。また、Microsoftが推奨する「ベストプラクティス」も紹介します。

Azureの導入検討をされている方や、Azureのセキュリティ対策について知りたい人はこの記事を最後まで読んでください。

Azureセキュリティの基礎とベストプラクティスとは

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Azureによるセキュリティ対策とは

Azureによるセキュリティ対策の主な特徴を3つ紹介します。

  • 特徴①:データセンターのセキュリティが厳重
  • 特徴②:Azure Key Vaultで情報管理が可能
  • 特徴③:Security Center 機能でサーバを保護している

それぞれ、詳しく解説をしていきます。

特徴①:データセンターのセキュリティが厳重

Azureによるセキュリティ対策の特徴1つ目は「データセンターのセキュリティが厳重」です。

Azureは90以上のコンプライアンス認証を保有していて、第三者機関からもセキュリティの運用については担保されています。

具体的には、日本品質保証機構の「ISO/IEC 27001(情報セキュリティ)」や、米国の国家・政府が連携したCIS(Center for Internet Security)が認めた「ベンチマーク」等を取得しています。

このように、Azureはさまざまな認証を取得しているため、データーセンターに格納されたデータのセキュリティ対策は盤石と言えるでしょう。認証について詳しく知りたい方は、Microsoftが公開しているページを参照ください。

特徴②:Azure Key Vaultで情報管理が可能

Azureによるセキュリティ対策の特徴2つ目は「Azure Key Vaultで情報管理が可能」です。

Azure Key Vaultとは簡単にいうと「Azureクラウド上のアプリ等で使用する暗号化キーや、秘密情報を保護する仕組み」を意味します。

具体的には、開発中のアプリのセキュリティ等の重要情報を、アプリとは別の場所で一元管理できます。そのため、セキュリティ向上はもちろんのこと、情報管理の利便性アップも図ることが可能です。

特徴③:Security Center 機能でサーバを保護している

Azureによるセキュリティ対策の特徴3つ目は「Security Center 機能でサーバを保護している」です。

Security Center 機能とは、Azure上の怪しいアクセスや不審な挙動を監視・診断し、クラウド上の全リソースのセキュリティ状態を可視化するものです。Azure全体のシステム状態をレポートで一元管理できるため、セキュリティ管理の効率化を図ることも可能です。

Azureのベストプラクティス

Azureのセキュリティを考える上で、Microsoftが推奨する「ベストプラクティス」というものがあります。このベストプラクティスとは、Microsoftの自社環境および、顧客から得た教訓から導き出された「優先度が高い手法」です。Azureのセキュリティを知る上で、このベストプラクティスの説明も外すことはできません。

以下のポイントに絞って、Azureのベストプラクティスについて解説をします。

  • ポイント①:ビジネス全体で重要視される効率化
  • ポイント②:IT業界のオープンソースイノベーション
  • ポイント③:テンプレート化による業務効率改善

それぞれ、以下で詳しく説明をしていきます。

ビジネス全体で重要視される効率化

Azureベストプラクティスのポイント1つ目は「ビジネス全体で重要視される効率化」です。

ベストプラクティスは、あらゆる場面で再現可能・あらゆる企業で利用可能になることが求められます。例えば医療現場を例に挙げると、各病院で独自の治療・手当を行った場合、効率が悪い上に、命を落とす最悪のケースも考えられます。一方で、各病院で一定の標準化が行われていれば、どの病院でも必要最低限の治療を受けることが可能です。

同じように、Microsoftもビジネス全体の効率を上げるために、ベストプラクティスを常に模索し、その情報を提供しています。

IT業界のオープンソースイノベーション

Azureベストプラクティスのポイント2つ目は「IT業界のオープンソースイノベーション」です。
ベストプラクティスを公開しない(つまり、社内の機密にする)ということもできますが、Azureはベストプラクティスを公開しています。

その理由は、Microsoftがパートナー・ユーザーと一体になって品質を高めることや、オープンソースと連携することに注力しているためです。

Azureのベストプラクティス公開は、以前からIT業界全体にあった「オープンソース公開の文化」の一つとも言えます。

テンプレート化による業務効率改善

Azureベストプラクティスのポイント3つ目は「テンプレート化による業務効率改善」です。
Azureでは、テンプレートを作成して再利用することで業務効率化を図っています。

そのため、すでに他社やMicrosoftで実績のあるテンプレート(プログラム等)を利用でき、快適な開発環境をユーザは手に入れることができます。

Azureセキュリティのベストプラクティス事例

マイクロソフトによる「Azureのセキュリティに関するベストプラクティス」の事例として、具体例を簡単に紹介します

  • 事例①:アクセス経路を保護する
  • 事例②:転送中データを暗号化する
  • 事例③:データのアクセス管理を厳重に

事例3つをそれぞれ、詳しく解説します。

アクセス経路を保護する

Azureセキュリティのベストプラクティス事例1つ目は「アクセス経路を保護する」です。
具体的には、以下の実践が推奨されています。

  • “Azure Private Linkを活用してAzure内の通信を保護”
  • “オンプレミス環境などとの通信の保護にはExpressRouteの利用を検討”

転送中データを暗号化する

Azureセキュリティのベストプラクティス事例2つ目は「転送中データを暗号化する」です。
具体的には、以下の実践が推奨されています。

  • “転送中のデータはトランスポート層セキュリティ(TLS)で暗号化”
  • “透過的データベース暗号化によって格納データをバックエンドで自動的に暗号化”

データのアクセス管理を厳重に

Azureセキュリティのベストプラクティス事例3つ目は「データのアクセス管理を厳重に」です。
具体的には、以下の実践が推奨されています。

  • “アカウント認証方式はAzure Active Directory認証が推奨”
  • “データベースオブジェクトへのアクセス承認方式はオンプレミスと同等”

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まとめ

Azureセキュリティの基礎とベストプラクティスについて解説をしました。
Microsoftが提供するAzureは、セキュリティ対策については万全の体制が敷かれている上に、万が一不正アクセスがあっても簡単に検出可能です。
また、Azureにはベストプラクティスという考えが根底にあるため、Microsoftが推奨する設定・やり方でAzureを便利に使用することができます。
ぜひ、Azure導入の検討をしてみてください。

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