特定の目的を持って作られたアプリケーションソフトウェアをアプリと呼びます。今やビジネス、プライベート、ありとあらゆる場面で利用されるようになりました。アプリを開発することは、企業にも利用者にもさまざまなメリットがありますが、専門知識がないと難しいと考えがちではないでしょうか?
しかし近年では、わずかなソースコード記述でプログラミングを実現する「ローコード開発」、そしてソースコードを必要としない「ノーコード開発」の登場により、従来よりも簡単にアプリ開発が可能になりました。本記事ではアプリ開発のメリットを解説し、アプリ開発ツールのおすすめを5つ紹介します。
アプリ開発のメリット
アプリ開発にはさまざまなメリットがあります。まず開発したアプリを販売することで得られる販売利益です。利用者が多ければ多いほど収益を得ることができます。しかし最近では無料アプリが多く出ていることから、販売利益だけではないアプリ開発のメリットの存在が重要となってきています。
Webマーケティングに活用(アプリマーケティング)
アプリ開発はWebマーケティングに有効的に活用されています。その背景にあるのがデバイスの普及率です。総務省のデータによると世帯におけるスマートフォンの保有率が8割を超えました。ちなみに固定電話、パソコンの保有率は6割程度です。また個人では8割以上が何かしらのモバイル端末を保有しているという調査結果が公開されました。
このような状況から幅広い世代が日常的にアプリを利用していることが伺えます。
そして近年では、SNSアプリなどを使って利用者とコミュニケーションを取る、マーケティング手法「アプリマーケティング」を有効活用する企業が増えています。つまり「企業が利用者へダイレクトにリーチし、自社サービスの認知向上などにつなげること」が現代的なマーケティングの持つ最大の特徴と言えるでしょう。BtoC(Business to Consumer)でのマーケティングに、このアプリマーケティングは非常に有効と考えられています。
顧客リスト作成
アプリを用いることで顧客リストの作成を可能にするという点もメリットの1つです。アプリをダウンロードした後に、サービス利用に必要なアカウント作成を求めるケースがほとんどです。氏名、性別、生年月日、住所、メールアドレスなど、利用者の基本属性データを収集することで顧客リストを作成できます。
またアプリの利用履歴としてログインデータなどを取得することで、いつどのように利用されているのかを分析することができます。ほかにもアプリのさまざまな情報をCSVファイルなどでエクスポートすることで、膨大なデータを目的に応じて解析することが可能です。
業務効率化
企業内においてもアプリを開発するメリットがあります。日常業務の効率化を目的としたアプリ開発です。近年オフィスのペーパーレス化が進んでいますが、その背景にDX(Digital Transformation)があり、そのDXを支えているのはアプリ開発であるとも言えるでしょう。
「1時間要していた作業が30分で完結する」といった無駄な時間の削減、業務対する最小人数での対応の実現、そしてヒューマンエラー抑制による作業品質の向上など、多くのメリットが生まれます。
またこのように業務推進アプリはWebブラウザで利用できるSaaS型のものが普及していますが、自社向けの用途に特化したアプリを開発することで、情報セキュリティの観点からも安全に利用することができるでしょう。
アプリ開発におすすめツール5選
これまでのアプリ開発のメリットを基にアプリ開発におすすめのツールを5つ紹介します。ここで紹介したポイントを参考に、自社に適したツールを検討してみてください。
JointApps【無料】
JointAppsは「あらかじめ用意されているテンプレートやコンテンツをブロック感覚で組み立てるだけ」という簡単操作で、アプリを作ることができます。
これからアプリ開発を習得したい方に向けた初心者向けのサービスですので、ビジネス用途ではなくアプリ開発の学習を目的とした利用に適しています。
Appypie【無料】
Appy Pieは、カテゴリー、レイアウト、実装したい機能を選択しながら、AndroidおよびiOSのモバイルアプリをノーコードで簡単にアプリ開発ができます。
グローバルの実績が豊富で、日本向けにもローカライズされています。各種機能の充実度が高くビジネス用途の利用でも遜色ありません。無料で利用することもできますが、広告の表示や操作制限があるため、ビジネス用途であれば有料版が推奨されます。
Monaca【有料】高機能ツール
MonacaはHTML5をベースとしたAndroidおよびiOSのモバイルアプリが開発できる日本製の開発ツールです。高機能で拡張性に優れたローコード環境でスマートフォンアプリに限らず、デスクトップアプリやWebアプリも開発できます。国内企業向けの実績が豊富で、アプリ公開、データ分析を含む総合的なコンサルティングやテクニカルサポートの提供が特徴です。
Yappli【有料】企業向けツール
Yappliはアプリの開発から運用、分析がオールインワンでできるクラウド型のアプリ開発ツールです。ノーコードでアプリ開発可能で、主に国内400社以上の開発実績があるサービスです。Yappliは管理機能が充実しており、開発だけでなく運用という観点でも、利用者が快適に使い続けることができる運用環境を提供しています。料金は初期制作費に月額費が加わった企業向けの料金体系となっており、利用者のニーズをヒアリングし個別見積もりとなります。
SmartApps mobile【有料】スマートフォン向けツール
SmartApps mobileはショッピングカート機能、レストラン予約機能、注文、テイクアウト機能など、店舗向けに特化したアプリ開発ツールです。クーポンやイベント機能、カタログ機能、各種SNSとの連携、フレキシブルなロゴデザインやアプリアイコンの制作が特徴です。
料金体系が明確化されており、小規模店舗から大規模Eコマースまで対応しており世界中で100万本以上の実績があります。
まとめ
今回はアプリ開発のメリットを解説し、アプリ開発ツールのおすすめを5つ紹介しました。紹介したツールを利用することで簡単にアプリ開発することができます。
これらツールをさらに効果的に使いこなすためには、さまざまな工夫が必要です。そのため本当に自社に最適な開発、開発後の運用と調整、収集データの活用を実践していきたい場合は、専門家の支援を受けることを推奨します。
フェンリル株式会社は製作実績400社600アプリの実績があります。豊富な実績と経験から最適な開発から運用までトータルな支援が可能です。ぜひフェンリルのサービスを検討してみてください。