データ分析、データベース

おすすめのデータ分析ツールを徹底比較!機能や価格まで紹介

変化の激しい市場に対応すべく、企業戦略やマーケティングなどで活用されている「データ分析」。データ分析に特化したさまざまなツールが販売されているものの、どれを導入すべきかわからない人も多いでしょう。そこで本記事では、データ分析に役立つおすすめのBIツールを5つピックアップし、その特徴や価格などを比較していきます。

おすすめのデータ分析ツールを徹底比較!機能や価格まで紹介

データ分析の工程と関連ツールを紹介

データ分析に役立つBIツールとは?

「データ分析」とは、顧客情報や販売情報、売上など日々記録されるさまざまな情報の中から、調査目的に合ったものを抽出する作業のことです。しかし、収集するデータは必ずしも属性や数値などでまとまっているわけでなく、形式も一定ではありません。このようなデータを整理し、ビジネスに活用しやすいものに変換するには、多くの時間や手間、スキルが必要です。実際、「データ集計の結果がなかなか出ず、最新のデータをすぐに使えない」「データを扱える人材がおらず、思うように活用できない」などの問題を抱える企業も多いのではないでしょうか。

そのような場合に役立つのが、データ分析に特化した「BIツール」です。BIツールとはデータの集計から整理、グラフへの加工、分析などを自動で行うツールのことです。膨大な量のデータをすぐに整理し、誰でも利用できる状態にしてくれるため、データを用いたスピーディーな意思決定を可能にします。データドリブンな企業経営が求められている現代において、BIツールは今後も多くの企業に取り入れられていくことでしょう。

BIツールの機能とは?

BIツールにはさまざまな機能がありますが、主な機能としては3つ挙げられます。

第一の機能は、データの収集・蓄積です。BIツールは、さまざまな場所に保存されているデータを一箇所にまとめ、いつでもアクセスできる環境を整えます。クラウド機能などを備え、データをBIツール上で管理し、リアルタイムで収集・蓄積が行えるものもあります。

第二の機能は、データの分析・統合です。収集したデータを指定の条件ごとにまとめたり、必要な情報を抽出したりと、さまざまな分析を行います。特別な関数を用いる統計分析など、専門スキルが必要な分析もBIツールを用いれば効率よく行えるでしょう。

第三の機能は、分析結果をまとめて可視化することです。BIツールは分析結果をビジネスに活用しやすい形式にまとめ、推移などを表やグラフで表示してくれます。そのまま会議やミーティングなどで使用でき、これまで気づかなかった問題点をあぶり出したり、現状を把握したりするのに役立つでしょう。

おすすめBIツールを徹底比較

ここでは、多くの企業で採用されているおすすめのBIツールを5つピックアップしてご紹介します。どのツールを導入すべきか迷っている方は、特徴や機能、価格などを比較検討して、自社に適したものがないかチェックしてみてください。

Power BI

「Power BI」は、Microsoftが提供するセルフサービスBIです。データ処理やレポート作成、レポートの自動更新などの機能をノンプログラミングで実行できます。

Power BIの特徴は、Excelのようなシンプルでわかりやすい操作性と、ほかのMicrosoft製品との互換性です。普段からOfficeシリーズを使用している方や、初めてBIツールを導入する方などに適しているでしょう。

料金プランは1ユーザー月額1,090円~と、費用を抑えて導入できるため、限られた予算でBIツールを導入したい場合にもおすすめです。

Azure Synapse Analytics

Azure Synapse Analytics」は、Microsoftが提供するクラウドサービス「Azure」で使用するデータ分析ツールです。すべてのツールがクラウド上で稼働するため、インターネット接続環境があればどこからでも利用できます。

Azure Synapse Analyticsの特徴は、データ分析で必要なプロセスをまとめて管理できることです。ETL・DWH・BIツールがそれぞれ統合されており、あらゆるビッグデータに対応可能です。

料金プランはデータの数や容量によって異なり、従量課金プランと年間契約プランの2種類から選択できます。

MotionBoard

「MotionBoard」とは、データ分析に必要なさまざまな機能を1つのプラットフォームで提供している、国産のBIツールです。直感的に扱える操作性や柔軟性のある表現力に定評があり、専門知識がない人でも扱いやすいでしょう。

MotionBoardの特徴は、多くのBIツールでオプション機能になることが多い、地図機能を標準搭載していることです。地域ごとの販売数の推移や、取引先のエリアなどを視覚的に把握できるため、マーケティングや経営戦略などで重宝します。

料金プランはオンプレミス版/クラウド版の2種類から選択でき、月額30,000円~で利用できます。

Pentaho

「Pentaho」は、日立が提供するデータ統合・分析基盤です。企業内のデータやセンサーデータ、SNSのデータなどさまざまなデータを統合し、調査内容に適応する複数の観点から分析を行います。

Pentahoの特徴は、SNSやIoTといった新しいデータの統合・分析に対応していることや、日本語に対応していることなどです。Hadoop連携など大量のデータを素早く処理する機能を備えているため、ビッグデータを扱う際にうってつけです。

Google Data Portal(旧Google Data Studio)

「Google Data Portal」は、Googleが提供するデータビジュアライゼーションツールです。基本料無料でさまざまなデータを可視化できるため、コストをかけずにBIツールを導入したい人に適しています。

Google Data Portalの特徴は、データのビジュアライズに優れていることです。分析に特化したBIツールを導入したものの、「データが専門的でわかりにくい」「レポートが見づらく、そのままでは会議やミーティングで使えない」などの課題を抱える企業も少なくありません。そのような場合は、Google Data Portalでデータのレポートを作成し、必要に応じて有料のBIツールを部分的に導入するのがおすすめです。

BIツール導入前に確認しておくこと

さまざまなデータを自動で分析・可視化できるBIツールですが、「導入したものの専門知識がなく活用できない」「担当者の業務負担が増えてしまった」などの失敗例も見られます。このような失敗を防ぐために、導入前に確認すべき注意点が2つあります。

ひとつは、BIツールを使用する目的を明確にしておくことです。BIツールは、データ分析に必要なさまざまな機能を備えているため、利用目的が曖昧なまま導入すると、思うようなメリットを得られないことがあります。あらかじめ、「どの部署が何をするために導入するのか」「誰がどのようなときに使用するのか」などを明確にしておきましょう。

もうひとつは、実際に使用する人が扱えるツールかどうか確認することです。現在普及しているBIツールは、データアナリストなど専門知識を持った人を対象にしているものも多く、データ分析を初めて行う人にとっては、使い方をマスターするだけでも時間や労力がかかります。導入後は教育期間を設けたり、セミナーを開催したりするなどして、きちんと使い方を習得させる必要があるでしょう。

理想的なデータ活用はハイブリッドな仕組み

データ分析ツールをビジネスに活かすには、調査目的や使用する人材に合ったツールを見極め、適切なものを導入する必要ことが大切です。初めてBIツール導入する場合や、データ分析の専門知識がない場合などは、サーバー構築が不要なクラウド型や、既存のIT環境に関わらず導入できるETL・DWH統合型のものなどがよいでしょう。

これらの条件を満たすおすすめのデータ分析ツールは、Microsoftが提供するAzure Synapse Analyticsです。本格的なデータ分析を自動で行ってくれるだけでなく、データのビジュアライズにも優れているため、分析結果をすぐに意思決定に反映できるでしょう。

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まとめ

BIツールとは、データの集積・分析・統合・可視化などを行うデータ分析ツールのことです。データに関わるさまざまな機能を搭載しているため、活用の目的や方法が重要な選定ポイントとなります。専門知識がない人でも導入しやすく、データの可視化に優れた「Microsoft Azure」をぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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