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AVD(旧WVD)を導入して情報システム部門の業務を改善

現在の情報システム部門は増大するセキュリティリスクへの対応やテレワークの環境整備など、大きな負担に晒されています。そこで本記事では、情報システム部門の業務改善に役立つAVD(旧WVD)や、AVDの運用を助けるテクバンのサポートサービスの紹介をします。

WVDを導入して情報システム部門の業務を改善

Azure Virtual Desktop(AVD)とWindows365の違いを徹底解説!

情報システム部門の課題

現代の企業において、ICT技術の重要性はますます高まっており、それと比例するように情報システム部門の抱える課題も増大しています。具体例としては、「巧妙化するサイバー攻撃やシステム障害への難解な対応」「リモートワークの導入に要する環境整備」「従業員に対するヘルプデスク対応」、そして「IT人材の不足」などが主に挙げられるでしょう。

特にIT人材不足は社会的にも深刻化しており、経済産業省による2019年の調査では、2030年に最大で約79万人もの人材が不足すると試算されています。したがって、たとえ自社のIT担当者を補充しようとしても優秀な人材を招くのは容易ではありません。それどころか、自社の貴重なIT人材を高額な報酬で他社に引き抜かれてしまうことすらあるのです。

それゆえ、企業の情報システム部門はその業務量の多さや重要性と比較して少人数で構成されていることが多く、各担当者の抱える過重な負担は多くの企業で課題になっています。キャパシティオーバーは当然、業務全体のパフォーマンスに悪影響を与えるため、「いかにIT部門の負担を抑えつつ、自社のシステムを運営していくか」が企業にとって重要になってくるのです。

AVD(Azure Virtual Desktop)とは

上記のように多くの課題に晒されているIT部門の負担を軽くする方策の1つがAVDの導入です。AVDとは「Azure Virtual Desktop」(旧Windows Virtual Desktop)の略で、Microsoft Azure上で利用できるDaaSの一種です。DaaS(Desktop as a Service)とはPCのデスクトップ機能をクラウドサーバー上で仮想的に構築するサービスのことを意味します。

つまり、AVDを導入することによって、企業は高いコストを払って高性能なPCを導入することなく、その機能をMicrosoft Azure上で利用可能となるのです。AVDはセキュリティや設計の柔軟さなどに優れており、クラウドサービスとして利用する性質上、従業員が自宅から勤務するテレワーク環境で運用することにも適しています。

AVDを導入することで情報システム部門はPCの管理業務をアウトソーシングできるため、障害対応をはじめとするコア業務に専念する時間を確保できるなど、業務負担の経験を図れます。

AVDを導入するメリット

続いては、AVDを導入する主なメリットについて解説していきます。

Windows 10のマルチセッション

AVDの大きな特長の1つは、数あるDaaSの中でもWindows 10へのマルチセッション接続が可能な唯一のサービスであることです。マルチセッションとは、「1台のホストPCに複数台のユーザーが接続して利用すること」を意味します。
つまり、AVDにおいてはAzure上の仮想デスクトップマシン(VDI)に複数人のユーザーがアクセスすることが可能で、これによって企業はVDIのリソースやコストを大きく節約できるのです。

AVDはMicrosoft純正のサービスであるため、「Microsoft 365」などの既存のMicrosoftライセンスを流用することが可能です。当然、WordやExcelなどのOfficeアプリをはじめとするMicrosoft製品ともシームレスな互換性を持っています。周知の通り、Microsoft製品は数多くの企業で採用されている主要なビジネスツールなので、この特性は企業の労働生産性に大きく寄与するものと言えるでしょう。

開発コストの削減

AVDはVID環境を構築するための開発コストを大きく削減する効果があります。通常、VID環境を用意するためには、「コントロールプレーン」と呼ばれるさまざまな管理コンポーネントをIT担当者が準備しなければならないでしょう。
しかしAVDにおいてユーザーが用意しなければいけないのは、仮想マシンとOSのイメージにすぎません。AVDでは、Azure portalの管理画面を用いて、自社のデスクトップ・アプリケーションを簡単にクラウド上の仮想マシンに移行することができるのです。これによってIT部門はVDI環境の構築期間を大きく短縮し、最小限の負担と費用でVDI環境を用意できます。

また、AVDが従量課金制で利用できるのもポイントです。AVDの費用はAzure Virtual MachinesとAzure Storageの利用量によって決まるため、企業は必要以上の出費をする必要がありません。先述したマルチセッション機能によって最小限の仮想デスクトップで運用できるのも相まって、企業は非常に低コストでVDI環境の構築・運用が可能となるのです。

リモートワーク環境の実現

AVDは企業がテレワーク(リモートワーク)を導入する際にも大きな助けとなります。テレワークにおいて従業員は各々の自宅などから業務をするため、企業は各従業員のPC環境を整備しなければなりません。
しかし、従業員全員に快適なスペックを持つPCを配布するには多額の出費がかかりますし、端末の管理問題も生じてくるでしょう。かといって、従業員のプライベート用のPCを業務に流用させるのもセキュリティの観点などから推奨できません。

この点、クラウドで利用するAVDは場所やデバイスの種類を問わず、最低限の性能の端末でも仮想マシンを利用できるというメリットがあります。AVDは多層構造のセキュリティを採用しているため、安全安心な環境作りが可能なのも無視できない利点です。
新型コロナウイルスの感染予防対策や働き方改革の一環として「ニューノーマル」の働き方としてテレワークの導入が社会的な影響力を増している中、コスト面でもセキュリティ面でも優れているAVDは企業にとって大きな価値を持っています。

テクバンが情報システム部門の課題を解決

テクバン株式会社は、AVDの運用サポートをはじめ、お客様企業の情報システム部門の負担を軽くする豊富な運用サポートを提供しています。テクバンの運用サポートにおける大きな特長は、「監視・保守」「問い合わせ対応」「運用代行」の3点です。

まず、監視・保守の代行サービスにおいては、お客様企業の情報システム部門に代わって24時間365日の監視を実施します。セッションホストの障害を検知した場合は再起動を含む復旧作業も行いますので、情報システム部門だけでは難しい早期検知や障害対応も可能になり、業務負担の軽減も可能になるでしょう。

また、問い合わせ対応においては、従業員からのさまざまな問い合わせを情報システム部門に代わって平日・休日問わず9時~21時の間受け付けます。このサービスにおいては「パスワードを忘れた」などの軽い問い合わせにも対応しているため、情報システム部門は煩雑な問い合わせ対応から解放され、より重要なコア業務に専念することが可能です。

テクバンはAVD稼働後の設定変更など、運用代行サービスも提供しています。これによって情報システム部門は、セッションホストやスペックの変更、アクティブ台数のスケジューリングの変更など、煩雑な運用業務から解放されるでしょう。このサービスにおいてはユーザーのサインイン/サインアウト時間の提供などもできるので、ユーザーの利用実態の把握にも役立ちます。

まとめ

AVDはクラウド上に仮想デスクトップ環境を構築することを可能にするMicrosoft純正のDaaSです。AVDを利用することによって企業は低コストでセキュアなVDI環境を用意できます。情報システム部門の業務負担やテレワークの環境構築などに課題を抱えている企業はぜひ導入をご検討ください。

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