クラウド移行(インフラ・DB)

データベース移行の方法や支援するツールを紹介!

企業システムは、ますます高度化・複雑化しています。

セキュリティや生産性向上が重要視されるなかでシステム開発・運用の体制が、経営に大きな影響を与える存在となっています。

そんな状況の中、システム開発・運用の場面では、データベースの運用、特にデータベース移行は多くの企業にとっての急務になります。

この記事では、データベース移行について、課題とその解決方法を紹介します。

データベース移行の方法や支援するツールを紹介!

クラウド移行 まるわかりガイド

データベース移行の課題

データベース移行における大きな課題は、コスト、ノウハウ、人材の3つです。多くの企業がこの3つの課題が多い傾向にあります。

このなかでも、最大の課題となるのがコストです。

DB製品の費用、移行先DBのハード費用、移行計画の実施に必要なメンバーを確保する費用、アプリケーションの修正費用など、移行計画が大規模になればなるほど、長期間になればなるほど、コストがかかります。

さらに、移行計画を無事終えるには、様々なノウハウが必要になります。移行先DBの知識、移行ツールの知識と利用経験、移行作業のスキルと経験、性能テストの知識、プロジェクト管理スキルなど、多種多様のノウハウを活かす場面があります。

必要なノウハウを「どれだけ効率よく集めることができるのか」は、データベース移行の結果を左右してしまいます。また、システムに関する専門人材も欠かせません。

コスト、ノウハウ、人材、この3つの課題をクリアすることが、データベース移行には不可欠です。

データベース移行の主な方法

データベース移行にはいくつか方法があります。データベース移行の3つの課題を解決させるためには、対象のシステム規模や特性に合わせた、移行方法の決定が重要です。

代表的な移行方法について、その特徴と、それぞれの方法のメリットとデメリットを紹介します。

エクスポート / インポート

エクスポート・インポートは、ほとんどのDB製品が標準で搭載しています。この標準機能を使って、データベース移行することができます。基本的な手順は次の通りです。

事前作業として、DBの構成定義を現行のDBからエクスポートし、移行先のDBにインポートします。この作業により、移行先のDB環境を構築します。

その後、データベース移行の切り替え当日に、アプリケーションサーバー(APサーバー)の処理を停止後、現行のDBからデータをエクスポートします。エクスポートしたデータを移行先のDBに転送し、インポートすることで移行が完了です。

バックアップ / リストア

バックアップ・リストアは、ほぼ全てのDB製品が標準で搭載しています。バックアップ・リストア専用のソフトウェア製品もあります。基本的な手順は次の通りです。

事前作業として、ます現行のDBからフルバックアップを取得し、そのバックアップを移行先のDBでリストアします。

そして、データベース移行の切り替え当日、現行のDBで事前作業日以降の差分バックアップを取得し、そのバックアップを移行先のDBにリカバリすることで移行を完了させます。

この移行方法が向いているのは、切り替え当日の長時間システム停止できない中規模システムです。

移行ツール

ミッションクリティカルな大規模システムのデータベース以降では、移行ツールを利用することがおすすめです。

移行ツールにより、様々な以降パターンが考えられますが、テーブル単位での移行も可能になるため、移行対象の取捨選択が可能になり、柔軟なデータベース移行ができます。

データベース移行を支援するツール

現在、データベース移行を支援するツールが数多く発売されています。便利なツールを活用して、データベース移行の課題を解消させましょう。代表的なツールを紹介します。

Qlik Replicate

移行ツールで、代表的なDB製品を幅広くサポートしているのが特徴です。Oracle、SQL Server、MySQL 、PostgreSQLに対応しています。GUIでの監視、障害発生時のリカバリを行うことが可能です。

また、DBサーバー上で動かないため、本番DBシステムへの負担が最小限で抑えられます。

一方で、ツールを導入するサーバーが必要になります。

また、一部のデータ型を移行対象としておらず、BFILE、ROWID、UROWID、Nested Table、ユーザ定義型などが移行できません。

ライセンスは、現行側のみ必要で、移行先には不要です。タームライセンスに1年、3ヶ月、6か月と選択肢があるため、プロジェクト期間に応じたコスト形状がしやすくなっています。

Oracle Golden Gate

移行ツールで、全てのデータ型に対応しているのが最大の魅力です。Oracle、SQL Server、MySQLに対応しています。

一方で、GUIによる監視にはオプション製品の購入が必要です。また、ライセンスは現行と移行先の両方で必要となっています。

SharePlex

Oracle同士の移行専用のツールです。そのため、Oracle同士のデータベース移行には利用しやすいツールです。

一方で、GUIによる監視機能はなく、CLIによって監視することになります。また、一部のデータ型がサポート対象ではないことにも注意が必要です。

ApsaraDB for PolarDB

PolarDBと呼ばれることが多い次世代分散RDBです。Oracleと高い互換性を持ち、オープンソースRDBMSであるMySQLやPostgreSQLとは完全な互換性を持っています。

コンピューティングとストレージを分散させ、高いパフォーマンスを実現します。MySQLと比べると6倍パフォーマンスが高いというレポートがあるようです。

また、スケールイン、スケールアウトが柔軟に対応できるため、Oracleで課題を感じている企業にはおすすめのDB製品です。

ADAM

Advanced Database and Application Migrationの略称です。データベース移行に向けて、現行システムの現状把握に役立つツールです。DB移行診断、アプリケーション移行診断、DB移行、アプリケーション移行についてレポートを作成してくれます。

具体的には、移行先DB製品の選定、スキーマ変換、テーブルの構造修正などに活用できるので、コスト削減に大いに役立ちます。

システムエグゼの「データベース移行サービス」

データベース移行における3つの課題、コスト、ノウハウ、人材をクリアするためには、システムエグゼの「データベース移行サービス」の利用を、ぜひご検討ください。

多数のプロジェクトをリードしてきたため、システムエグゼにはデータベースに関する経験やノウハウが豊富に蓄積されています。「データベースのオールマイティ企業」としての自負がありますので、データベース移行において、最適でスムーズな支援が可能です。

Oracleからのデータベース移行でお困りの際は、ぜひご相談ください。

データベース移行支援サービスは、次の3ステップで進めます。

ステップ1:現行調査/アセスメント

現行のシステムを調査し、DBサーバー、APサーバー、それぞれの移行評価を行い、アセスメント報告をいたします。

アセスメント報告に基づき、以降のステップの費用算出を行います。

ステップ2:移行計画

アセスメント報告に基づき、システムの特徴、停止可能時間・タイミングなどをふまえ、具体的な移行計画を策定します。また事前検証を行い、移行作業手順書を作成します。

ステップ3:移行作業

移行作業手順書に基づき、データベース移行のリハーサル作業、本番切り替え作業を実施します。

移行支援サービスに加えて、関連サービスを組み合わせることも可能です。

  • アプリケーション改修・移行
  • クラウド対応
  • ビジネスインテリジェンス対応

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まとめ

データベース移行作業において、コスト、ノウハウ、人材といった課題が見受けられます。

この課題を解決するには、システムの規模や特性に応じた移行方法を検討する必要があります。

データベース移行には、さまざまなツールが発売されており、ツールを活用することで、よりスムーズに対応することができます。

データベース移行作業において課題を感じている場合は、まずはシステムエグゼへご相談ください。

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