近年、企業や店舗でのアプリ導入が進んでいます。
アプリ導入の前に気になることはアプリ開発の外注費用はいくらかかるのかです。
アプリ開発は専門的な分野のため相場を知っておかなくては、請求費用が適正なのか判断がつきません。
またアプリ開発の構成要素について知っておくことで費用相場の理解もしやすくなるのです。
今回はアプリ開発の外注費用について、相場から内訳までを解説します。
アプリ開発の構成要素とは
アプリ開発の構成要素とは以下の5つで構成されています。
- Webサーバー
- データベースサーバー
- アプリケーションサーバー
- 開発環境
- 運用ユーティリティ
構成要素の規模や導入するアプリの種類、外注する開発会社によっても費用総額が大幅に違ってきます。
ある程度、費用相場を知っておくことは大切ですが、最終的には無料見積もりなどで費用を把握しておくことをおすすめします。
アプリ開発の外注費用相場は?
アプリ開発の外注費用相場は種類によって違います。
ここでは以下の5つの種類の外注費用相場をそれぞれご紹介していきましょう。
- EC系アプリ
- メッセージ系アプリ
- SNS位置情報を活用するアプリ
- アクセス解析アプリ
- カタログ系アプリ
EC系アプリ
- 概要
EC系アプリとは、インターネットを通して商品やサービスを買うことができるアプリです。
具体的には、食品や服、雑貨、配信サイトなどがECに含まれます。
近年、ネットショップの利用は昔よりもはるかに普及しており身近なものとなっているのです。
ECサイトよりもEC系アプリの優れている所は、最新情報などをプッシュ通知によりユーザーに早く届けられるため販売促進効果があります。 - アプリの事例
有名なECモールとして、Amazonアプリや楽天市場アプリなどがあります。
セールの宣伝や商品購入後の配送状況のプッシュ通知を届けることもでき、便利なためアプリの利用者は多いです。 - 費用相場
100万~300万円程度
メッセージ系アプリ
- 概要
メッセージ系アプリとは、メッセージや音声通話・ビデオ通話などの機能を無料で提供しているアプリです。
海外へのメッセージのやり取りや何時間通話しても無料で利用できるところも人気の理由となります。
有料機能の追加などは課金制度があり、お金を支払うと利用できるシステムです。
あまりお金をかけずに家族や恋人・友人などとコミュニケーションを取ることが可能なため老若男女問わず利用者が多いです。 - アプリの事例
メッセージ系アプリはLINEやSkypeなどが日本では多くの人に利用されています。
世界的な普及率から見るとWhatsAppやQQが上位を占めていました。 - 費用相場
100万~500万円程度
SNS位置情報を活用するアプリ
- 概要
SNS位置情報を活用するアプリとは、スマートフォンの位置情報によりアプリ内の地図上に自分の現在地が表示されるものです。
家族や友人・恋人の位置がわかるため便利な面もありますが、子供があまり親しくない人とこのアプリで繋がってしまうなどの危険な面もあります。 - アプリの事例
SNS位置情報を活用するアプリは、Life360やZenly(ゼンリー)が有名です。
自分の子供がきちんと学校から帰って来ているのか、恋人は今どこにいるのかなど使い方は人それぞれですが、大切な人の現在地を知るために利用されています。 - 費用相場
500万~1000万円程度
アクセス解析アプリ
- 概要
アクセス解析アプリとはWebサイトのアクセス情報を確認し、分析をすることができるアプリです。
パソコンからの閲覧も可能ですが、アプリだけで行える機能もあります。
スマートフォンから情報を確認することができるため、スキマ時間の有効活用にも大変役立ちます。 - アプリの事例
アクセス解析アプリとして、Googleアナリティクスアプリやアナトミーガジェットが有名です。
様々なアクセス解析アプリがあり、無料から有料までありますが2つとも無料で利用できます。
パソコンに比べ画面が小さいため使いやすく設計されています。 - 費用相場
5万円~10万円程度
カタログ系アプリ
- 概要
カタログ系アプリとは自社の商品を販売する時に宣伝ができるアプリです。
クレジットカードなどを登録しておけば、アプリから気に入った商品を購入できるものもあります。 - アプリの事例
カタログ系アプリは、ユニクロアプリやイオンお買物などのアプリがあります。
アパレルは季節ごとに服が変わるため、最新情報の更新も頻繁に行われます。
チラシやWebサイトよりも空いている時間に見られるメリットがあります。
また、会員証やクーポン券が配布されることもあり、財布の中に入れて持って行かなくても利用できるところは大変便利です。 - 費用相場
50万~100万円程度
アプリ開発における内訳項目
アプリ開発における内訳項目は以下の3つに分けることができます。
- 専門人材費
- カスタマーサービス(サポート)費
- コンサルティング費
アプリ開発の総合費用に対してそれぞれのかかる費用の割合も含めてご紹介していきましょう。
専門人材費
アプリ開発においてかかる費用の割合は、専門人材費が多く占めています。
人材費の計算式は以下です。
人材費×開発期間=専門人材費
アプリの規模が大きい場合は、様々なエンジニアが必要なため費用はかかってきます。
エンジニアの人材費は人によって異なりますが、40万円~100万円ほどが相場です。
上級SEは1人につき100万円以上の場合もあります。
規模が大きなSNS系のアプリを開発するには、上級SEが1~3人は必要となるため沢山の費用がかかるのです。
アプリのデザインやBGMをつけるなどこだわる場合には、エンジニアではなく他の分野の人材に任せる必要が出てきます。
カスタマーサービス(サポート)費
カスタマーサービス(サポート)費はアプリ開発を行った後にかかる費用です。
ユーザーに開発したアプリを利用してもらうためにはスマートフォンへダウンロードしなくてはいけません。
以下の登録と費用がかかります。
- iOS(iPhone)アプリ
Apple Developer Programに年間約1万円(99$)支払います。 - Androidアプリ
Googleディベロッパーアカウントに2,700円(25$)のみ支払うと権利が取得できます。
他にも、アプリを利用していく中で不具合やバグがある場合もあるため修正作業も必要です。
機能の追加やOSのバージョンアップなどアプリ開発後にもアプリを利用していく上でも費用がかかります。
コンサルティング費
アプリ開発後に、アプリで取り扱っている商品やサービスなどが売上に繋がっているのかを分析・改善を行うためにWebコンサルティングが必要な場合もあります。
Webコンサルティングはアプリのみではなく、商品サイトやソーシャルメディアなどWebに関することをサポートしてくれます。
コンサルティング費用は依頼するWebコンサルティングによって様々です。
例としてECアプリのコンサルティングの内容は「何に対して、どこまでコンサルを行うのか」は会社により異なります。
そのため費用がどれだけかかるのかも依頼内容や会社によって異なってくるのです。
ECアプリのコンサルの場合、1ヵ月無料や成果報酬形式なこともあります。
まとめ
今回はアプリ開発の外注費用について、相場から内訳までを解説しました。
近年、店舗でお会計前にアプリで会員証を読み込んでもらうことやクーポン券の利用など身近なものとなっています。
カタログ系アプリなど更新頻度が多い商品を取り扱っている場合には、企業にとってもユーザーにとっても大変便利です。
アプリ開発の外注を検討してはどうでしょうか。