アプリケーション開発・管理・運用

クリエーションライン株式会社「アジャイル開発道場サービス」のご紹介

開発のスピード感が増す中で、アジャイル開発が主流になりつつあります。アジャイル開発は従来のウォーターフォール開発よりもスピード感があり、臨機応変な動きができます。しかしアジャイル開発にもデメリット、注意点があるので把握することが大切です。

アジャイル開発は失敗するリスクも高い方法のため、対策が必要です。とはいえ経験がないと、失敗に対策しながらうまく開発を進めるのは難しいでしょう。そこで本記事では、アジャイル開発の経験が浅い開発者にもおすすめの「アジャイル開発道場サービス」をご紹介します。

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アジャイル開発に適したプロジェクトとは

アジャイル開発は、開発途中で仕様が変更になる可能性が高いプロジェクトに適しています。日々技術が進化しているモバイル業界や、研究分野などでの開発には最適でしょう。

アジャイル開発は要求を都度確認しながらきめ細やかな対応で開発を進められるため、手戻りが少ない点がメリットです。また、ウォーターフォール開発よりも手法の変更のハードルが低いため、工期やコストを抑えた開発が可能です。中小企業でも活用しやすい開発方法と言えるでしょう。

アジャイル開発の具体的な手法「スクラム」

アジャイル開発には複数の種類があり、その中でもっとも主流な手法がスクラムです。
他にもエクストリーム・プログラミングやユーザー機能駆動開発などがありますが、システム開発の現場でアジャイル開発と言えばスクラムを指すのが一般的であるため、スクラムについて理解しておけば問題なくアジャイル開発を行えるでしょう。
ここからはスクラムの手法を詳しく見ていきます。

現在の主流であるスクラムの概要

アジャイル開発のスクラムでは、10人以下のチームを組みます。チームのメンバーはプロダクトオーナー、スクラムマスター、開発者などから構成されます。
スクラムの流れとしては、10人以下のチームで以下を繰り返すのが一般的です。

  • 計画
  • 設計
  • 開発
  • テスト
  • スプリント(リリースのサイクル)

さらに、ユーザーのニーズを都度取り入れながら開発を行うことで、素早く自由度の高いプロダクトとして顧客の価値を最大化することに貢献できるでしょう。
ここからはスクラムにおけるプロセスを、用語をもとに解説していきます。

デイリースクラム

デイリースクラムでは、毎朝15分程度チームメンバーで集まり、昨日やったこと、今日やること、障害となっていることをそれぞれが報告し、メンバーに共有します。また、今日中に終わらせる予定の内容を毎回報告して、プロジェクトの全体像が見えるようにします。

デイリースクラムを毎日行うことにより、メンバー間で誤解が生じることを防ぎます。アジャイル開発は臨機応変な対応が可能ですが、それが原因でメンバーが自由に動きすぎることもあります。その場合、プロジェクトの崩壊にもつながりかねません。

また、作業にずれが生じることでかえって時間がかかったり、システムのバグにつながったりすることはよくあります。そのため、ウォーターフォール開発以上にメンバー間での密なコミュニケーションが重要になるといえます。

スクラムという名称はラグビーのスクラムから取られたものですが、これには「大勢が互いに腕を組んで並び、しっかりと連携する」という意図があります。メンバー間で認識のずれが生じやすいからこそ、スクラムの考え方が重要になるのです。

デイリースクラムにより日々メンバー間で連携することで、アジャイル開発を成功に導くことができるでしょう。

リリースプランニング

リリースプランニングとは、プロジェクトを立ち上げた際に、チーム全員で工程を計画することを指します。プロダクトの方向性や機能の優先順位、実施期間などを具体的に決めていきます。

計画とのずれが生じた場合には随時見直しを行い、開発する機能の一覧を優先順で並べることで管理を行います。リリースプランニングの作業は必須ではありませんが、アジャイル開発ではよく発生する作業です。

アジャイル開発は良く言えば臨機応変ですが、悪く言えば見切り発車、場当たり的な側面もあります。だからこそスピード感のある開発手法なのですが、問題が生じた場合はリリースプランニングによって随時見直しを行う必要があるでしょう。

スプリントプランニング

スプリントプランニングとは、1回のイテレーション期間(1~4週間程度)の中で、どのスプリントを実現するかをチームで計画することを言います。

チームが毎スプリント内でどれだけのタスクを完了できるのかを毎回計測することで、成果物の精度を高めていきます。また、短期間の目的を細かく設定することで、アジャイル開発でも軸がぶれないようにしていく狙いがあります。

アジャイル開発ではどうしても各メンバーが自由に作業しがちで、空き時間が発生するメンバーや仕様を無視したプログラミングを行うメンバーが出てくる可能性もあります。スプリントプランニングによって短期間の目標を設定しておけば、各メンバーが自由に動きすぎることを防止できます。

スプリント

スプリントは、スプリントプランニングで立てた計画に基づいて、実際に作業を進めていくことです。チームメンバーは、計画通りにスプリント内で品質の安定したプロダクトがリリースできるよう、最善を尽くすことが求められます。

基本的に、スプリント内の変更(機能の追加や変更、削除)は認められません。アジャイル開発は自由度が高い開発モデルですが、スプリントで設定した計画については貫くことが大切です。

スプリントレビュー

スプリントレビューではステークホルダーを一堂に集め、完成したプロダクトのデモを行います。そのため、スプリントの最後に実施されることが多い手順です。スプリントレビューの主な内容としては、伝達ミスや漏れている箇所のチェックなどが挙げられます。

スプリントレビューの結果に問題がなければそのままプロジェクトを進め、問題があった場合はさらに計画を見直します。

ふりかえり

スプリント終了時にはふりかえりを行います。ふりかえりは、より良い方法を考案するためチーム全体で行えるのが理想です。

対象期間中にどのような出来事があったのかをふりかえり、新しいアイディアを出し合うことで、今後どのようなアクションを行えばより高い価値を生み出せるのかをメンバー同士で確認しましょう。

アジャイル開発に必要なスキルとツール

アジャイル開発のスクラムの手法が理解できたところで、ここからはアジャイル開発に必要なスキルとツールについて解説していきます。

Docker(コンテナ)

Dockerは、Docker Inc.によって2013年にリリースされたサービスで、Windows/Linux/Macなどさまざまな環境で動作します。コンテナの作成に必要なコマンドは複雑かつ膨大になりがちですが、それらをラップすることで容易にしている点が特徴です。

Git

Gitは分散型バージョン管理システムで、特にバージョン管理が簡単にできるツールです。編集前のファイルを残したまま、新しく編集したファイルを保存することができる点が便利な特徴と言えるでしょう。

Kubernetes

Kubernetesは、コンテナ化されたワークロードやサービスを自動化して効率的に管理するためのオープンソース・プラットフォームです。拡張性の高さに魅力がありますが、学習コストが非常に高いという側面もあります。

アプリケーションのためのスケーリングやフェイルオーバーを任せることができるでしょう。また、Kubernetes でのリソースオブジェクトとしてデプロイのパターンが提供されています。

DevOps

DevOpsとアジャイルには大きな違いがあります。DevOpsでは「Dev」と呼ばれる開発チームと「Ops」と呼ばれる運用チームが互いに協力体制を取って開発を進めることで、製品が持つ価値を最大限に高め、ユーザーにとっての利便性を高めることが目標とされます。

このようにアジャイルとは厳密には異なりますが、DevOpsに採用される開発モデル自体はアジャイルに近いものであるため、DevOpsはアジャイルの一種と考えても良いでしょう。

CI/CD

CI/CDとは、ソフトウェアの変更について常に自動でテストを行い、いつでも本番環境での公開が可能な状態にしておくという、ソフトウェア開発における効率的な手法です。CI/CDには大きく分けて自社の建物内にサーバを設置する「オンプレミス型」とインターネット経由でサーバを利用する「クラウド型」があります。

CI/CDでは自動でテストが行われるため、チェック忘れの防止や効率化、環境依存のテストの廃止による品質向上に貢献するでしょう。

クリエーションライン株式会社の「アジャイル開発道場サービス」とは

従来のウォーターフォール開発に慣れている方は、アジャイル開発のルールやスピード感に難しさを感じる可能性があります。そこで事前にアジャイル開発を身に付けるためにおすすめしたいのが、クリエーションライン株式会社が提供する「アジャイル開発道場サービス」です。

共同でアジャイルチームを結成しイノベーションを生む

アジャイル開発道場サービスでは、営業部門や企画部門など、サービス開発の関係者を集めて組織横断型チームをつくります。企業のプロジェクトに参加し、実際にスプリントを回すことでアジャイル開発に必要な文化形成と技術の習得を目指すことが可能です。アジャイル開発道場サービスではOSSや先端IT技術に精通したスペシャリストの支援が受けられるので、内容面で充実していると感じられるでしょう。

アジャイル開発の導入を検討する企業を支えるために、まずはアジャイル開発やDevOpsを実現するための一歩として、現状分析についてのワークショップを提供しています。

企業の問題を解決へ導く4つのDX

アジャイル開発道場サービスでは、企業の問題を解決へ導く4つのDXを用意しています。具体的には以下の4つです。

  1. 人のDX:最新技術、アジャイル開発経験をもつ優秀人材を集めたチーム作り
  2. 文化のDX:外部プロジェクトルームを作り、独立したガバナンス
  3. 技術のDX:DevOps の導入により、シリコンバレー型開発手法を積極的に導入
  4. 環境のDX:OSS、クラウド、データ分析、コンテナ等、新技術を積極的に採用

これら4つの側面から企業の問題に取り組み、知識や技術を身に付けることで解決に導きます。

アジャイル開発道場サービス導入事例

ここからはアジャイル開発道場サービスを導入した企業の事例をご紹介します。

導入事例:株式会社デンソー

株式会社デンソーでは、スピード化を図るため、パブリッククラウド環境をベースにした新しいシステムを自社で構築することにした際、アジャイル開発道場サービスを利用しました。コンテナ技術を用いるDocker 、Kubernetesに、分散メッセージキューのApache Kafkaを連携させたのは、ほかにあまり例を見ません。

130もの工場内に設置されたセンサーから得られる稼働状況を一括して管理し、画面上で可視化できるようになりました。規模拡大にもスピーディーに対応できる柔軟な拡張性を備えたシステムになっています。社内にアジャイル開発に関する技術が蓄積され、社内の人材育成にもつながったことから、システム開発の内製化を今後も進めていく上でも役立つでしょう。

導入事例:本田技研工業株式会社 様

本田技研工業株式会社は、生産製造企画課で製造現場の生産性向上のため、各種システムを提供していたものの、開発に半年~数年の時間がかかる上、システムが十分活用されていないことが問題になっていました。アジャイルコーチの提案により、VSM(Value Stream Mapping)でシステム開発工程に関する課題を“見える化”させました。

その結果、開発プロセスよりも、企画の工程に問題があることが判明したのです。資料作成作りと議論を繰り返すのをやめ、皆が集まって決めることで、リードタイムを70%短縮することに成功しました。開発中の画面を見せながら現場の意見を聞くことで、活用しやすいシステムを作れるようになった上、部門間の連携が活発化する効果も生まれています。

まとめ

アジャイル開発とは臨機応変な開発スタイルのことで、開発を進める過程で工程をさかのぼって品質を高めることが可能な手法です。そのため、スピード感が求められる開発に適しており、素早い対応が求められる現代においては主流になりつつあります。

しかし、ウォーターフォール開発に慣れている人にとっては、アジャイル開発の進め方がよくわからない、難しいと感じることも多くあります。

そうした企業におすすめしたいのが「アジャイル開発道場サービス」です。実際に、アジャイル開発道場サービスを導入した結果、プロジェクトの成功につながっている企業もあります。アジャイル開発に不安がある企業は、こちらのサービスを利用してみてはいかがでしょうか。

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